ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1881】 煮干しそば 虎愼 (東京・中野新橋) 煮干しそば


 意外に行列であります。それもそのはず、カウンター6席で1人オペですから、ピークアウトの午後3時近くでも10名程度の並びになってしまいます。ほぼ客層はご夫婦っぽい男女ばかりで、遅い目の昼飯がてらにラーメンデートと言うような感覚。結構待たされるのですが、ぼそりぼそりと毒にも薬にもならない会話を続けて時間つぶしと言う感じですな。先週は、長く冷たい雨続きでしたから、こうやってラーメン待ちながら日向ぼっこと言うのもいいですね〜。それにしても、一向に流れんなーーσ(^_^;)。













【店:こじんまりした居心地の良さ、客も協力体制の一体感がいいね】


 などと思っておりましたら、後から休憩終わりのスタフさんが合流。いきなり流れが速くなり一気に席に着くことができました。ボトルネックは生産工数だったわけね・・・。さて、誠にこじんまりしたお店です。カウンター以外は、厨房そのものといった感じで、お客側も協力して対応せねばなりません。水やレンゲ、紙エプロン、髪留めなどは券売機付近から自発的に取りに行って、客も一体化体制で応援。真面目そうで真摯な姿勢も伺えますし、これは食う前から期待が高まる次第。


  











【スープ:軽い煮干感と鶏豚の優しい煮出し、熱さもしっかりなまろやかなフィーリング!】


 こちらは、京王堀之内にある「虎空」の姉妹店なんですね。すでに記憶も飛んでしまっているのですが、中々上質な煮干しだったことだけは、かすかに覚えております。配膳された麺顔を見れば、ああこんな感じだったなという程度にですが・・・。しかし何となくどこか、より穏やかな麺顔に見えるのは、やはりスープカラーからくる印象でしょうか。ライト系煮干しの典型的な印象ですが、淡麗とも違ってなんだか丸みを帯びた柔らかい味わいが大変良いです。








   軽い煮干しふんわりと・・・春霞のよう!その上に豚鶏の煮出汁も優しい柔らかい味わいでしっかり感もあり!


 特に醤油が目立つようなカエシの風合いが薄めなのも全体にはマッチしています。すっきりと煮干しの風合いが漂うのを阻害せず、また柔らかく鶏ガラと豚骨の煮出汁感から、ほんのりとした甘さが旨い具合に表現をしているようです。その一方で、ただパンチが薄いだけではなく、煮干しの豊かさとスープの熱で全体が引き締まったような印象。カイワレ菜の淡い苦みも程よく風味として滲む程度なのがいいかも。さらに、トッピングのメンマ味付けの余韻なのか、白ごまが所々浮いていて、その香ばしさも少しエッジを利かせているような錯覚も覚えます。


 一つ興味を覚えたのは、同じラインナップに「玉ねぎ煮干しそば」なる一品があること。おそらくみじん切りのそれが多めに投入されている八王子系風演出なのでしょうが、このすっきり&柔らか系の煮干し出汁には、甘くてフレッシュ感漂う野菜の甘さは、確実に合うはず!次回はそれ喰いたいと思います。












【麺:密度感ありながらも程よいクッシリ感覚! 柔らかいパツパツ感覚とった感覚?】


 煮干しには、パッツパツの加水低めなストレート細麺を求めたいのですが、こう穏やかなスープだとパツパツ過ぎても浮き足だってしまいそう・・・。そんな不安を計算づくのような、ややパツパツを抑え目にしたような歯ごたえ。小麦の風合いも程よい良麺です。


   アルデンテのチョイ越えみたいなクツクツした前歯の当たりが快感!奥歯のプレスも横ずれしたクッシリ感がナイス!

  
 程よい密度感がスープの吸い込みを誘い、後半にかけてはやや物腰も柔らかになる。地肌もきめ細かいため、スベリ自体は元々良さ気でスープ持ち上げもいい。後半にはそれがより強調されるような感覚で、麺を啜り上げも加速度を一気に増してしまい、カウンター席の中では一番最後に配膳さえたはずなのに、一番早く食べ終えてしまったではないか・・・・。こうなれば、つけ麺にも期待度が高まってしまいます。 













【具:炙りロールバラ肉は、テッパン級の安定した旨さ】


 チャーシューの方は、ロール状のばら肉タイプで、配膳直前にハンディーバーナーで炙りを入れたもの。私が関西転勤時代には一番好きなチャーシューでして、タレと脂の焦げ目が香ばしく、これらな白飯が何杯でも食える。こちらのお店、ライスも、レギュラーから、半ライス、一口ライスというバリエーションもありまして、残ったスープと腹具合から選べますね。スープで茶漬け風にして食うと旨かろうことうけあいです。







 またメンマが比較的多めに投入されており、浅い味付けのフレッシュタイプ。コリコリクニュリとした歯ごたえで、ビールのお供にもとても合う感じがします。このご時世で700円という価格設定も苦しくなってくるなか、選択と集中で肉とメンマにこだわった品質も良い感じです。












 総じまして、「ほのぼの・・・春の煮干の感覚!」と言った感覚で、肩肘張らず和む一杯。家族と一緒にちょっと散歩がてら、いい煮干のらーめん食べに行くってな感覚で軽く食べたい一杯ですね。ニボニボしていない仄かな甘味が、やはり春には落ち着くようです。この辺り、中野新橋界隈もとっても味わい深い街ですし、地元に愛される良店に成るといいですね。もはや、そういった感じもあるか。ともあれ、久々に遠くまで散歩した甲斐がありました。なので詠います!




   久々に
   春の日差しに
   誘われて



   薫る煮干しも
   穏やかたる哉





 お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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