ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1812】 麺尊RAGE (東京・西荻窪) 特製煮干しそば


 「あと、千円なんですが・・・・」と精算のときに、店のスタフさんと妙な間が空いてしまった。

 こちら「麺尊 RAGE」さんは、券売機という無機質なものがない店内の空間。よって後払いシステムですが、オーダー伝票で精算する際に、伝票を手渡した動作ですっかり私は「千円札を手渡した」気分になってしまった!・・・・頭ががすっかりボケてしまってます。直後にすみませ〜ん!なんて頭を掻いて、英世を手渡します。

 この日は、早朝から重い会議あったり、昼から偉い方への説得などなど・・・神経的に疲れてしまったようす。最後の最後で失敗してしまったのだけど、自分に対するご褒美が欲しくて、どうしても食いたくてやってきたのだ! 今回は、1日ハードなところを乗り切ったというご褒美として、「特製煮干しそば」を食させていただきました。


  







 ちなみに、店内はこんな感じ。閉店間際だったから、多客もいなくて整然としています。まだ真新しいのもあるけど、ちょっとラーメン屋って感じがしないでしょ? だから、デートとラーメンのコラボなどできそうな雰囲気です。


  












【スープ:極ニボのフィーリングがどこかしら上品なまとまり】


<深緑に煌めく極煮干し!苦味の中にサッパリ感覚ある後味>


 などとその日1日を回想しながら一杯を待ちます。その時間ってのは、いろんな反省とか、よかったところの再確認ができたりして、意外に生産的な時間帯かもしれません。自分ひとりしかいないので、とても早く配膳されました。それがこんな様子・・・・。







 なかなか、深い色合いと煮干しのエキスを感じる面構え。丼の縁、スープと器の境目あたりにこびれつく部分とか、スープ表面の泡立ちなど、濃い煮干しが見た目の感動として極まったところでひとすすり。むうう、慣れ親しんだ旨苦味!やっぱり濃ゆいけど香ばしいさの方が印象的ですね〜。メニュー名の下に、煮干しの出汁に関する説明がされてますが、読んでみると片口やアジのほか、焼き干しといったのも使ってるとか・・・。しっかりと複雑で丁寧な煮干し感を受け止められます。大人の煮干しですね〜。









<醤油のカエシもどこか凛と感じる?!香ばしい塩気>


 意外と煮干しが濃ゆくてもスルスルと飲み干せるのは、香ばしさもあるのですが、醤油感がとてもすっきりとしていて凛という泰然さがあるような感覚。これだけ煮干しが強烈に個性を発揮していても、筋が通った醤油のカエシと醸造感の後味で、崇高に落ち着く味わい?という印象です。また煮干しも香ばしいが、醤油だれも香ばしく、ハーモナイズされているといったところか??


 さてこちらは、今は軍鶏と煮干しの二枚看板で、その日によってどちらかが売り切れて早仕舞いしそうです。前回は、煮干しが先に売り切れて、今回は軍鶏が先に売り切れてた。どちらも甲乙つけ難しという感じでしょうか?もし狙って食するなら、早めの訪問がいいですね。












【麺:ニボには、細めでクツクツパツパツなキャラがよく似合う】


<ちょっと加水が低めでクツクツ感強めは極煮干しに合うね!>

 
 詳細は、前回の軍鶏そばのレビューに譲りますが、このストレート細麺で加水がやや低めの「パツパツ」「クシクシ」とした千切れ感の麺は、ごく煮干しスープにはすごく合いますね〜、やはりテッパン級に硬い安定です。歯ごたえもさることながら、グルテンの風合いもしっかりと煮干しの味わいを受け止めますし、麺のうまさもしっかりと感じます。三河製麺製。相変わらずです。








<きめ細かくも、ニボ粉張り付く、面白い感覚で啜る>


 滑りもさほど軍鶏そばのときと変わりませんが、スープに浮かぶニボのエキスが、地肌に張り付く感覚がしていいですね。舌での感覚は同じなんですが、見た目でざらつきを連想させるところが、食べ手の勝手なイメージング。煮干しそばって、いろいろ面白い発想をさせるので好きです。 











【具:いい焼酎やいい冷酒のアテにも十分に通用する、いい品質感】


<脂身多めのバラ肉はトロン!鶏チャーはパフッ!>


 特製とレギュラーの違いは、「チャーシュー増加」と「味玉追加」とのこと。チャーシューはやはり多めにいただかないと、本当の味わいがわからないですね〜。豚のチャーシューは、深い味付けが印象的なバラ肉でしたが、今回はバラ肉でも脂があえて多い部分でして、これがまた、醤油だれが深く染み込みトロっとしている。その一方で外周は焼きの香ばしさが鮮烈で、味わい自体が醤油と豚の甘みでまとまっているのに、内部で味のコントラストを成立させてます。泣けますこのうまさ!脂身の旨味が舌に残ったところを、うまい焼酎のロックで流したい気分。 そして一方の鶏チャーシューは、あっさりとした胸肉で真空調理のような、パフパフ感あり。肉旨味が芳醇である一方であっさりとした味わい。そこに極ニボの汁がまとい、ジューシーさが重なる。こういう味わいも好きで、冷酒で後味を楽しみたい感覚。まあ、店内の雰囲気からは、そういう酒のサイドメニューは今後も期待できませんが、ともあれ、チャーシューは絶品でした。


  







<割とあっさり目で深く染み込んだ味玉ナイス!>


 最近、味玉からは離れてしまった感がある私。ひさしぶりに、トロトロの味玉を芳醇を楽しんだ気分です。見た目よりもあっさりとしている染み込み具合で、白身もフルフルとしている一方で、黄身はトロトロ感がやや多めという感じかも。なので勢い良く噛むと微妙に破裂気味に避けますが、飛び散りはしません。舌にまったりと絡みつく濃厚な味わいには、甘みというよりかすかな塩気といった感覚。やはり、味玉一つでラーメンもゴージャス感が増しますね〜。うまし。












 総じまして、「洗練された大人極煮干し」という感じで、食べ慣れてない方でも、強い煮干しを食べられるといった印象。ややワイルド感も残しながらキレイにまとまっています。これなら、デート食でも楽しくいただけそう。そういえば先日、地元民と思しき方が「煮干しまだあります?」なんて伺いながら入店されてましたっけ・・・・。確実にハートをゲットしているようですよ、煮干しの味わいは。ちょっと気になるご馳走な一杯には違いない。なので詠います!



   疲れても
   閉店間際に
   ダッシュ


   キツイこの日に
   褒美を求めて



お粗末!と言うことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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