ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1807】 保谷大勝軒 (東京・保谷) ワンタンメン・麺カタメ

 永福町系を食い続けている今なら、そろそろ行っておこうかとわざわざ保谷までチャリこいて到着。少し早かったかな・・・と思ったけれど、開店10分前にえらい行列です。出遅れ気分で接続しますが、家族連れがいればそりゃ行列も長くなるわな・・・。恐るべしラーメン家族です。とは言え、冬なのに日差しもあって風もない状態なので苦痛ではなかったし、店箱のキャパもそれなりに広くて、どうやら最初の入店はできました。








 むうう・・・・、永福町系の特徴としてお価格の強気なところが、私を悩ませます。シンプルな中華麺も後半重くなるから、トッピングかなにかで味変化が欲しいし。いろいろ考えて結果は、ワンタンメン1050円也。それと「麺カタメ」という呪文をそえてオーダーしました。












【スープ:しっとりとしつつも煮干し煮出しのしっかりした昭和の味わい】


<しっかり煮出し感ある煮干し!苦味封じがキワキワで程よい甘さ!!>


 配膳の瞬間は、まず大きさにわざとらしく戸惑うけれど、相変わらずマットな黄土色が印象的なスープ。全体的にはシャバいスープという先入観があったのですが、いざ対麺すると「しっとり感」というかじっとりとした迫力が感じられます。表面のカメリアラードの効果もあってか、丼の縁にかかった煮干しダレから適当な「濃ゆさ」もアピールしてくるような感覚。静かにレンゲを沈めて味合うことしばし・・・。








 見栄え以上に醤油の感覚が数なく、それよりも煮干しの風合いがふわっと広がるフィーリングがいいですね〜。この煮干しに広がり方に、いろいろ各店の特徴がありでしょう。私的には煮干しの苦味を極力抑えたような感じで若干それが染み出るか出ないか・・・の微妙な苦さがナイス。そしてそれ以上に甘さが先行して、塩気と結びつき甘目に漂う風合いがグッド。甘さ全面というより、苦味をキワキワに抑えたようなバランス感覚が素晴らしいと思えます。なので、子供を引き連れた家族連れでもみな美味しくいただける。開店前の朝から並ぶご家族の「これ好き!」な気持ちが伝わるようです。








<ラードのコクか・・・動物感覚がじっとりと染み渡る>


 煮干しもいいのだけど、動物感覚もいい感じでアクセル効かせてる〜。最初に感じて意識の隅はしまでこびれつくのはラード感なのだけど、煮干しが滲んだような風合。それよりもベーススープの煮出しの中に、ゆったりとした豚肉や骨のエキスが広がっているような味わい。決して煮干し一辺倒でなく、するすると食って胃袋に満足感を与えるのは、この豚系の味わいかと察しています。しかし、重くない。配膳された瞬間は、いつもながらその丼の大きさに唖然とし、残すかも・・・・という恐怖心が芽生えるのだけど、食べ進めてみると、しっかりと全部平らげてしまうのは不思議です。












【麺:柔らかさはここでは定則!滑らかさも味わいのうち】


<カタメとは言え・・・柔らかめ!だんだん好きになってくるかも>


 「カタメ」コールをしたのだが、まあまあ柔らかめの感じですが、これはご愛嬌ですね。というより、ハードにしてしまえば良いところが減ってしまうような気にだんだんと心変わりしそうです。前歯ではスパスパと容易に切れ込む弾力は変わらず、奥歯に運び込んで束になった麺をプレスすると、前半はモチっとしながらも最後はクチリと短いタップで潰れこむ。密度感が少ない多加水の麺ですから、この軽やかさを楽しんだ方がよろしいでしょう。









<コシ付きが極めてしなやか!ちょいと縮れてチュルチュルリン!と抜けるような滑り感>


 そんな柔らかさですから、麺全体のしなりとうかコシ付きは極めてしなやかです。少し縮れたような風貌ですすりあげると口元は舌触りでチュルチュルリンと駆け抜けるようにタッチしていくような滑り心地。ラードの層を通り抜けてからやってくるのもあって、滑り方は非常に高速に思えます。やはり、郷に入っては郷に従うというか、柔らかさを前向きに楽しんだ方がきっと旨いよね〜。







【具:肉もワンタンも右に倣え!・・・な統一された柔らかさ】


<カスっているようで程よい塩気と香ばしさ!崩れる柔らかさの肉>


 自重で崩れ落ちるほど柔らい豚ロース肉。箸で全体を引き上げられません。しかしその味わいは塩気がとても効いていて、またスープを逆に吸い込んでとても芳醇なうまさ。カスカスっとした肉がとてもジューシーに思えてくるから不思議。なるほど・・・ここではチャシュウメンが人気なわけだ。ここでは常連さんがとても多いけど、そんな方はチャシュウメンをオーダーしている率が高そう。これは次回のテーマかな・・・・。








<すでにトロトロしているワンタン>


 麺がこんな感じだから、ワンタンもそんな感じです。スープに溶け出すのではないだろうかと思えるほど、トロトロな風合いのワンタンです。レンゲで2個載るか載らないかのサイズ。肉餡は豆つぶ程度の小ささでほぼ皮部分が全体を占めています。なので、これもチュルリンと滑りを楽しむタイプ。肉餡は歯ごたえとしてグミみたいな感覚で噛み潰して一気に嚥下します。













 総じまして、「家族で楽しむ昭和の味わい」みたいな一杯。こちらは、ご家族経営みたないアットホームな雰囲気がとてもいいし、スタフが女性ほとんどなので、空気感がとても柔らかい。掃除もとても行き届いていて、優しさと気配りがとても過ごしやすく感じます。テーブル席もちゃんとあって、これなら家族で食べに行こうかという気持ちにもなりますね。ちょっとお値段はりますけど(笑)。お客の女性比率も比較的高めだし、愛されてる感覚。私もたまには一人ではなく家族でラ活しようかしら・・・などと思ったりして(笑)。なので詠います!




   休日の
   朝にぶらぶら
   大勝軒


   家族誰もが
   好む煮干哉




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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