ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1768】 つけめん 油そば 五丁目煮干し (東京・中野) 煮干しらーめん・塩

 久しぶりに、中野にいい店ができたとの情報をネットからキャッチしたのは12月のほぼ年末。こんなタイミングで新規開店するというのがとても不思議ですね〜。気が付いたときには年末年始で多忙でしたから・・・年が明けて、仕事始め気分も落ち着いて、ようやく訪問することができました。場所は、駅北口の中野サンモールをかなり北へ進んでから右に折れるところ。ま〜、いろいろな飲み屋がうごめくエリアの一角にあります。中野では一番ディープなスポットかしらん・・・。ここじゃ、ここじゃと目的の店前まできて、まずは一枚写真を撮るのだが、一方で背中に酒場のおネエちゃんたちの視線が突き刺さるのを感じます。


  






 外観からも「煮干し」一直線といった雰囲気を醸し出します。まだ新しい店は初々しいながらも、男気を少し感じ取ったりして・・・。「つけめん 油そば 五丁目煮干し」という名のそのお店。ここはあえて「らーめん」でお願いいたします。しかも、塩でね・・・。


  











【スープ:煮干しの清涼感、塩気のキッチリ感、双方バランス良しなフィーリング】


<ライト級煮干しなれど、じっとりとした清涼感ある明るい苦味>
  

 実は配膳の瞬間まで、「つけめん」か「油そば」にしておくのが良かったかも?という後悔が付きまといます。屋号と券売機のボタン配列から、その「らーめん」はどう見ても二番手か三番手の控え選手のような立ち位置。自らの天邪鬼を嗤うしかないのですが・・・・配膳されたそれは、一点の曇りもないような、誠にキッパリとした「塩煮干」の清湯系のご立派なお姿です。心の不安が一気に晴れるこの爽快感はいかに・・・・。


  






 見た目はライト級煮干し。しかし、うっすらとスープ表面に膜が張り、そこに煮干しエキスが引っかかったりする。ライトに見えて、実はなかなか煮干しエキスが濃ゆいような感覚。霞がかった色合いは、動物系のコクなのか?塩ダレだけの霞ではあるまい・・・などと考えながらまずはスープをゴクリといただく。すると・・・・配膳の瞬間以上に、晴れ渡る煮干しの爽快感が広がる!これは良い!実に良い!








 しっかりと煮干しの感覚がありアピールしながらも、エグ味などは無縁でその苦味は爽快感すら覚える軽やかさ、そしてマイルドさ!豚コクの下支えもあってより、ライト系らしからぬジットリとした風合いも醸し出します。最近まで関西に帰っていたから、その味わいを鮮烈に感じるかもですが、これは関東・東日本ならではの苦味と甘味のせめぎ合い。きめ細かい苦味がとてもうまし!








<キッチリと主張も忘れない塩!いい塩梅で食べ応えあり>


 しかし、この煮干しは豚だけに支えられているのではなく、塩気とととに映えているという感覚。実は塩気が主張しています。しかし、パンチ系などというワイルドなテイストもなく、むしろ実直であり、裏を返せば丁寧なハイセンスを感じさせる塩気。やはり・・・・私は、「塩煮干」というジャンルが好きだな。それは、実にダイレクトに煮干し感が現れるから。ワイルドでもなく、シルキーとすら覚えるその塩気と煮干しのバランス感は、とても塩梅でありました!












【麺:ボリュームやワシワシ感で食わせると思いきや・・・・すっごく淡麗なる仕上がり細麺!】


<らーめんと言うより、そば感覚の淡麗なる仕上がり>


 「煮干しらーめん」というより、これは「塩煮干そば」とでも呼びたくなる。それは、この麺のお姿の淡麗で整い方を感じればこそそう思えるかも。非常に綺麗でまとまりのある、ストレート細麺。練り水の化学反応など全く気にしない、ナチュラルでアイボリーな色合いがすでに合格点です。麺は角麺であり流れが整えられているところからも、らーめんというより「そば」と呼びたい衝動。


 加水は中程度で、もちもちとしたよりもスカスカ、クシクシっと淡白な歯ごたえが印象的。しかも奥歯のすり潰しでは、ほのかに粉の風合いさえ感じさせる熟成度の効き方。この店は麺がうまそうであります。なるほど・・・・これなら「油そば」や「つけめん」の完成度が高そうに思えてくる!いかん、またすぐにでも再訪問したくなる病気になりそうだ。









<ちょっと汁吸った後半のシルキーなスベリ心地が堪らん!>


 歯ごたえと香りだけではなく、その滑りもなかなか!前半は粉など麺の風合いを楽しむとしたならば、後半はそのスベりを堪能するしかないでしょう。やや汁を吸ったばかりの麺は、物腰柔らかい中に弾力も持ち合わせて、もともと抵抗感ない麺をすすり上げるたびに口元と喉奥をタッチするしなやかさがたまらんのです。まさにシルキーな滑り心地!これなら・・・・中盛りか大盛りにしておくべきだったと激しく後悔です。


  










【具:薄味で落ち着いた味わいがナイス!】


<飯より酒が似合う、大人びたチャーシュー>


 このチャーシューは、悔しいくらいに大人びた味わいです。肉の余計な脂の抜けがある一方で、薄ピンクのレアっぽい風合いがまた熟成度を感じさせてたまらん!そして薄塩味ときて、やや薄めスライス。しかしサイズ的にはもう申し分ない。これは前歯より奥歯でより噛み締めて食うべき。そのナチュラルの肉味は、色気よりも淡麗とすら思える質感ですよ! これなら洋酒でつまみたい気分にさせる。








<塩煮干しと薬味ネギの相性が最高!>


 メンマも見た目以上にすごく良かった!やや量産的な風合いに見えるけど、その実食すると実にシャキっとした歯ごたえがあり、味わいは薄味。前歯でコリコリ食うのがまたうまし。


 また何気ないネギのみじん切りが実に良い仕事をしている!塩煮干という独特な世界観に、このネギ薬味の苦さは絶妙なハーモニーを奏でます。苦味と苦味のせめぎあい・・・・。これは、常連になってネギ増しサービスをお願いしてみたいもんです。ただ単に、+100円払えばいいだけのことだけど、つい先日まで、京都に滞在しており、京都ラーメンスタイルに頭が染まってしまっているからかも・・・













 総じまして、「中野に新たなニボシスト現る!」といった感覚ですね。煮干しと言えば、駅の南口には「サイコロ」が控えておりますが、北口にもいい店ができたとこれは大変喜ばしいシチュエーション。この辺り、競合多いのも確かだけど、ぜひとも頑張っていただきたい次第。久しぶりに、つけ麺を食ってみたいとも思いますし、この味なら期待大ですよ。なので詠います!





   猥雑な
   路地裏潜り
   人知れず



   ひっそり開店
   期待の煮干し




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日もほんとうにごちそうさまでした!!!






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