ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1747】 麺や 藤井 (東京・神楽坂) 鶏塩海老わんたん麺

 待てば甘露の日和あり・・・、こちらのお店の流儀は、「前金制」であることと「待つ」ことの二つ。休日土曜日のお昼時の神楽坂の路地裏には、いつもより優雅な時間が流れますから、まったく気にもなりません。液晶テレビから「王様のブランチ」が垂れ流しされてるのを、ただぼんやりと眺めながら・・・・何も考えず俺様のブランチを待つのです。


  











【スープ:鶏のコク、塩気、生姜の風味等・・・どれもキレがあってお互いの調和を感じますね〜】


<キレと透明感ある鶏の旨み、染み渡る生姜の仄かさ!のバランスがナイス!>


 配膳されたそれは、「本当に熱いですから気をつけてください」の言葉通り、アッツアツで手元へはスライドさせながら運び入れます。2014年12月の後半は、塩わんたん麺を追い求めとりましたが、年末このタイミングでこの麺顔なら、一旦これを締めくくるのも自分で納得がいくような出来栄え。食う前から美味いに決まっている麺顔なのです。







 味わいは、「キレがある!」とまず最初に申し上げたい! 清湯系の鶏スープですが、この芳醇さには丸鶏のエキス感が十分感じ取れます。春色のジャケットのような軽く霞んだベージュ色には、そんな鶏の美味い部分がキリリとした清涼感を感じさせられます。それもそのはず、その次に「じわっとした生姜」の風味があり、実に鶏コクとバランスしております。また和を感じさせる落ち着きがあるのが印象的であり、大人の味わいといった感覚が私を泣かせます。


  







<鶏の甘みと結びつく塩気、熱々の温度感覚がより芳醇に演出>


 キリリとしているのは、鶏コクだけでなく「塩気」にも一致したものを感じます。塩味というより「鶏塩味」。鶏コクと強く結びつき一体化した味わいが特によろしい! なるほど、これまで何も考えずにただ食ってきたけど、塩らーめんのところをあえて「鶏塩」という接頭語の意味合いを改めて感じますね〜。塩気がうまさと一体化しているだけでなく、アクセル効かせてシフトアップさせたイメージ。


 また、熱さというのも実にキーワードでして、塩のアクセルに加えて、熱のアクセルというやつが効いていて、うまさが加速するような印象。わんたん麺は、熱くなければならない。そんなポリシーすら感じます。













【麺:透明感とクツクツ感を感じる崇高なあっさり麺】


<あっさり系に合いそうな密度感ある多加水麺、淡くクツリとした感覚>


 透明感のある細麺。基本的にはストレート麺でやや角麺がふくれっ面したような風貌ですが、練り水の残存感はなくスッキリとした風合いが楽しい麺です。やや捩れが生じているのがまた素朴と目に映る。スープがキリっとしている分、麺も気のせいかどこかキリリとしたような歯ごたえ。密度感が程よく潰しこみが効いている。前歯で千切ると淡くクツリクツリクッツリ・・・・とリズミカルに切れ込むのが気持ちよいです。奥歯でのプレスも横ずれしてクチクチクチリとややハードに潰れこむ感覚。グルテンの風合いもよく、塩スープの風合いのあっさりさととても合う感じです。








<微妙に捩れた風合いが、食感を高めるスベリ感覚>


 すこし捩れた感覚がとても啜り感として、個性を感じますね〜。表面がツルツルと光沢を放つため、ただ高速に駆け抜けるだけかのようですが、すすり上げるときの口元や内頬へのタッチ感やらが、素朴と感じます。そこに食感を高める何かを感じますね〜。これは喉元を過ぎるときのシルエット感にも通じるものありかも!これは、啜り甲斐がありというような印象です。







【具:当たり前のなかに「質感」「崇高感」など丁寧な仕事を感じます】


<非常に定番で淡く優しく柔らかいトッピングたち>


 トッピングの一つひとつが、定番なれどとても完成度が高く、淡くて優しい味わい。丁寧に食べ味わいたいと思わせる質感です。チャーシューは鶏チャーシュー。スープ生成にも貢献したと思われますが、ややピンクの部分もあってとても弾力ある柔らかさがいい。塩気だけのようなシンプルな味わいが好感触。いい日本酒でゆっくり食べたいような一品です。








ハーフ味玉もなかなか薄味が深く浸み込んでいるような味わいで、とてもまったりとしていながらも味わいが濃ゆい!青菜は、クタクタにならず柔らかを保つ程度で、野菜なりにスープを吸い込んでいます。メンマは和食料理屋で出てくるような細いやつ。いつもと違った風合いを感じて、ハイソなメンマ?のような印象。これもまた薄味。ともあれ、トッピングどれ食っても大人びたうまさを感じます。








<海老の二種ワンタン!?>


 わんたんはもちろん「海老わんたん」なのだけど、二種類あって、「大三角巾の畳み込み」と「海老身のみの羽子板のハネ」の2タイプ。どれもわんたんの尾ひれが長くて大きく、ちゅるりんと食わせて旨しと官能的に感じさせる。一口だけ噛み締めて海老のプリっとした食感を味わい、ほとばしる海老の風味を鼻腔にくぐらせ、肉餡の歯ごたえを楽しんだあとは、するりん!と飲み込むようにして食う。わんたん麺は、わんたんだれけ!とうのが醍醐味というやつなんでしょうが、この程度の分量が腹八分目という感じでとてもバランスよいかも。よいものをすこしだけ食うような感覚で、美味しく丁寧にいただきました。













 総じまして、「大人の散歩道の崇高なるわんたん麺!」という感覚。神楽坂ってそういう気分にさせる何かがあるよね〜。本当に何気ないところなのに、粋でうまいものがたくさんあるような気にさせます。鮨屋には通えないけど、らーめんだったら通えるし、通いたい。これで本当に今年の仕事が終わったな〜って気にさせてくれて、心からゆったりできました。見上げれば澄み切った青空。春の桜が咲く頃、このあたりを散歩するとまた気持ちが高ぶるのだろうね〜。また来ますよ・・・・。なので詠います!



   冷たさも
   空の青さも
   澄みきって



   これで本当の
   仕事納め




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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