ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1746】 下前商店 (横浜・元町) 塩ワンタンメン 〜原点回帰な大衆系と、横浜らしいアイデンティティー

 一度訪問して見事にフラれた「下前商店」に、年内にリベンジを果たすことができました。某ラーメンサイトで激しく私に勧めてくるこのお店でしたからね・・・・。やっと大きな宿題をかたずけた思いです。でも、こういったこじつけでもなかったら、横浜元町になぞ来るきっかけもなかったし、よかったかも。やはり、港町はええね〜。今回は天気も良かったし、横浜元町を満喫いたしました。上京して仲良くなった同僚が、たしか横国大出身だったから、週末案内してもらったことが懐かしいな〜(やつは元気かな・・・・)。でもね、季節がら、カップルが多いのは仕方ないね。まさか、下前商店に入ってもカップル入りだとは思わなんだけど。


  




 訪問時、先客6名。ちょうど角が空いていたので座ってみたものの、丁度材料切れとのことで後客は食えず。滑り込みセーフ!思ったよりは清潔な店内で、ご店主のフランクな応対がとても心地よいね〜。塩できるかどうか不安だったけど、気持ち良く受け答えしてくれて、自然となぜか常連気分にさせてくれるのがナイスです。そして、お隣さんの女性客が素敵だったな〜。ジロジロ見れなかったけど、スマートに店内連食されておられた。そういえば、こちらのメニューにはスモールサイズが併記されているけど、そういうの普通なわけ?たくさん食べる女性は大好きです!いや本当ほんと!












【スープ:しっかりしたオリジンを感じつつも大衆系!そしてきっちりした味わい!】


<なぜか懐かしく思える塩鶏豚のしっかりした味わい>


 年末の盛り上がるオサレ〜な元町界隈で、この落ち着いた麺顔は、ほのぼのっとしますな〜・・・・。って思ったけど、一周回ってオサレかもしれません。この元町でなら! ラーメンのニューウェーブなどどこ吹く風ぞという風貌に見えて、この指止まれ!っていう主張というか、そんなのを感じるかも。ま、横浜元町の色気というやつに、私が飲み込まれているだけでして、ごめんちゃい。






 「スッキリ さっぱり らーめん! 下前商店」というコンセプトで臨みましたが、思ったよりも「しっかりとした」味わいでありました。優しい透明系な鶏ガラ清湯ではなく、ややじっとりとした煮出しを感じる鶏と豚。しかし、悪くないどころかナイスです。鶏油の色気はなく、エキス感のストレートさと、すっきり感が交錯する動物コラーゲン感覚。もちろん、モミジなどのこってり部位は除いた感じでするするっとすんなり食える濃度感。全体的には、最先端というよりしっかりと基本を押さえた大衆系といったところが、味わい深いタイプです。私・・・・最近ワンタン系に突き進んでしまってますが、深層心理では「安らぎ」を求めていた影響か?(うそです)。そんなことも感じてしまい、妙に懐かく思えた味わいでした。 








<塩気が効いてこそ、しみじみ染み渡るね〜>


 「しっかりとした」味わいと感じたのは、体調にもよるのだけど、今回に至っては塩気の効き具合。ほんのりとした味わいだけが優しいのではなく、割と動物系の味わいを裏から表へ突き出すような、静かな力強さを感じる塩加減です。いえいえ、喉が乾くということは決してありませんので、ご心配なく。じんわりと肉厚に塩気が染み渡るといった感覚が、また懐かしい味わい。最近は、淡麗系というのが先端のごとく流布しておりますが、私もハマったクチとはいえ、こういうじっとり感ある塩加減も好きです。











【麺:意外に流麗なストレート細麺!粉風合いもスープにマッチしてナイス】


<細〜いストレート麺!少し乾いたグルテン感覚が、意外にあう!>


 このスープにこの麺の展開とは、いささか予想外でした。懐古系の縮れでも?と予測したのを完全に裏をかかれました。極細に近いような細麺でストレートな風貌。潰しこみはそれほど強くないというか、密度感は中程度。しかし、グルテンの感覚がやや乾いたようなファーストインプレッションでして、スープの塩気と非常にマッチいたします。なるほど、これならスープ感も後追いで評価が高まるというもの。


 最初の前歯の当たりは、見た目通りにはクツクツとはせず、やや淡い感覚で微かな芯を感じる程度。割とリズミカルにスパスパと千切れ、奥歯でプレスする際に、グルテンの風合いがほのかに香る感覚。これは、すすり上げる感覚に期待が高まります。








<汁を吸いがちでしなやかなるスベリ感覚>


 バクバクっとほどではないけれど、割と汁を吸いがちなキャラクターです。なので後半に差し掛かると、ほどよいしなやかさが出てきてうまいかも。箸でのリフト自体も揃うし、しなやかさが増すと、啜り上げの負担も軽くなる一方。汁の持ち上げも吸い込み同等にいい感じで、口元の当たりも大人しいもんです。内頬、舌触りもするっと軽やかで、喉奥のシルエット感はわりと軽るめ。







【具:オリジナルのうまさを教えられたかも・・・ワンタンと叉焼


<蕩けるくらいの感覚がワンタンの浪漫なのかもしれん>


 さてワンタンですが、素朴と妖艶のミックスといった感覚(妄想に入ってます)。素朴、それは肉餡。割と粗挽き肉であるのはよくあるパターンだけど、練りこみをほどほど下げているようなゴツゴツ感が印象的。そして、味付けはうす塩メインか、それ一本と思えるようなシンプルさ。ここにスープが染み込む部分もあって、口の中で噛むと、どこかしらボソッとした歯ごたえを与えます。その一瞬が素朴と感じ入るすべてかも。






 そしてワンタンは、割と薄めの厚み。熱でややトロトロっと蕩けるような状態になっています。テルテル坊主タイプで尾ひれがやや分離しやすいかも。しかし、それほどトロトロであるところが、最高の喉越しを与えるわけで・・・ようやくワンタンのうまさがわかってきたのかも!ワンタンは感覚も味わいだと再認識ですよ。








<中華街の近くに来た!っとなぜか納得させられる食紅チャーシュー>


 この中華系ハムの如しのロース肉のしまった筋肉質の食紅のさすところが・・・・横浜って感じを個人的にはしてしまう。きめ細かいのに、割と身が締まったような質感で、やや歯ごたえを感じさせます。そこへ奥歯でガジリとかじりすり潰すと・・・熟成の効いた肉塩っていう味わいが広がる。これは確実に酒に合いますよ!ビールも良いが、紹興酒に合いそう!やはり、横浜のラーメンというアイデンティティーも感じる一杯なのですね。











 総じまして、「原点回帰な大衆系と、横浜らしいアイデンティティー」ある一杯かと。元町ぶらついてその印象がなかなか消えなくてごめんちゃい。関西オリジンな私は、「 I LOVE KOBE」でして港町が本当にすきなのです。なので、横浜は地縁が全くないけれど好きな街。また、プチ散歩がてらにカメラもってやってこようと思います。そして、またここで食うぜ!大桟橋のお店にも行かねばなりませんが、どちらもデートコースみたいなロケーションですな。なので詠います!




   休日の
   小春日和な
   港町



   恋人たちが
   集うラーメン



お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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