ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1707】 麺や百日紅 (東京・新宿三丁目) 煮干し塩そば 〜キリリと引き締まった塩気でググッと食わせるライト煮干し

 少し早めに切り上げるかと、腰を上げたところで急に打ち合わせに呼び出されて参加。正式な会議じゃないと思ってすぐ終わるかと思ってたら、妙に白熱して時間がかかってしまった・・。もう疲れてと空腹でダウン寸前。ヘトヘトで会社を出て飛び乗った電車は、運悪く発車した途端、どこかの駅で急病人の対応したり、安全確認などしたりと、一向に動かなくなる(トホホ)。今思い起こせば、あの打ち合わせは、何が目的だったのか、何が決まったのかもわかりにくい。責任者は誰か・・・。



 などとグッタリしていても、何かを食わんと死んでしまうので、新宿駅で下車。もうこの時節は、風が段々と強くなり冷たさを増してきますしね〜。駅から歩いてラーメン探訪するのも億劫になってくる〜!そんな中、新宿駅から新宿三丁目に至る地下道はとてもありがたい。そんなこんなで、寒風にさらされることなく、たどりくつのは、「麺や百日紅」さん。








 
 これまで一回だけ訪問してかなりインターバルが空いた新宿の有名店。接客応対もいい感じだし、久しぶりだけどとてもリラックスできました。訪問時、先客3名。みなスーツきたおじさん。つけ麺オーダーだったの方ばかりで、ごぼう抜きに配膳が早かったりして、少し申し訳なくいただくことになりました。


  











【スープ:キレる塩気に煮干しが響く〜・・・ちょっとライトで上品煮干し?】


<強めの塩加減が、煮干しだとなぜかしっくりとくる感覚>


 思えば、新宿三丁目で煮干し塩・・・と聞くと個人的には、ゴールデン街の凪と比較してしまう。しかし、それよりは、見た目はずいぶんと洗練され、またオーディナリーな麺顔。特に仕事疲れの私の身には、優しく目に映りますね〜。とても和やか気分でレンゲでひと啜りします。すると見た目とは裏腹に、意外な塩のエッジングが強めである!というのが第一印象です。







 塩レベルとしは「パンチ!」というほどでもない程度の結構ボディ感ある塩気。しかし、これがむしろ『煮干しの苦味とよく合う』というか、嫌味でないから実に面白い。むしろ塩により、クッキリ?ハッキリ?とした煮干し感が立つようにも思え、一周回って結局は印象がいい!うがった言い方をすれば、煮干しだから成立する強塩気といったところでしょうか。目をスープ表面に転じてみると、ニボニボエキスが漂うあたりが、またスープのニボ質感の高さか。








 また薬味がいいね〜。これもニボをさっぱりと喰わせるテクニックを感じます。看板などから、この日は千葉産平子煮干しのようですな。レベルは、凶暴ではなく、しっとりとして常識的な範疇。されど東日本の煮干しだな〜と感じる「香ばしい苦味」がとても洗練された感じで、実に食べやすいニボニボ感でありました。








<意外にサラサラ系の動物感で、グビグビ飲み干せる>


 また動物感がこれまたあっさりとしているところが、心憎い。鶏系はモミジなど、こってりコラーゲン系のエキスは極力排除してるような感じ。またゲンコツもエキスを絞り出したりせず、丁寧にコトコトと時間をかけて煮出した感じがよく伺えます。そんなわけで全体的にサラサラ〜っとした感覚。そこがまた上品にも思えてなりません。








 そのほかでは、意外に熱がしっかりと保たれていまして、いい感じ。また、塩気が強いかも・・・と思う後半は、酢を少しばかり投入しました。すると酸味に隠れてまろやかになる感じがまた秀逸。調子にのって入れすぎると後で金属的な後味が残りますから、レンゲ三分の一程度で溶くように優しく混ぜ込んで正解です。












【麺:スープに負けないスルスルとした感覚、淡泊な歯ごたえでベストマッチ】


<アルデンテ越えの、締まった多加水の感覚!クチリとした歯応え>


 麺は、とても素直なストレート麺という好印象。加水で言えば多加水からやや低めと言う感じで、茹で上げは丁度アルデンテ越えといった感覚。芯を感じさせず、弾力というより沈み込むような反発で、緩いテンピュールのようなフィーリング。前歯では小気味よくスパスパっと切れ込み、奥歯に運んでプレスを掛ければクチリと短いタップで潰れこむ感覚。それら一連の流がとても馴染みやすいです。地肌も練り水の影響をあまり感じさせない健康的な淡い黄色かかった乳白色で、グルテン感も煮干しエキスをよく吸収しているように思えました。








<揃い易く、丸みを帯びた切り口でクチ当たりも滑らか>


 特に麺で印象的だったのは、クチ当たりの優しさ。箸でリフトすると麺のそれぞれがキレイに揃いまして、それだけでも凛とした感じ。加えて麺自体がやや膨れて丸みを帯びますからやさしいタッチ。そして、腰つき自体は柔らか目で、表面もツルツルしていますから、すすり上げる負担がとても低く、いわゆる「スベリがいい」という総合的な感覚です。







【具:奇をてらわないテッパンなる組み合わせ!豚バラと香味薬味がナイスコンビネーション!】


<トラディショナルな風格の三層バラ肉チャーシュー>


 昔ながらのばら肉チャーシュースタイルという雰囲気です。バラ肉の腹部分の部位と思われますが、肉質と脂質の口語のストライプがとてもハッキリしているタイプ。ロールせずにそのままで仕上げて少し肉厚にカット。もう2〜3枚あれば、肉ソバとしてよく見かけるタイプです。醤油ダレでなくて塩系の味わいでさっぱりしていたのがまた好印象。肉本来の味わいが滲みます。このタイプだと、酒にも合いそうですが、やはりこの日は気分的に、ライスの方が合うかと感じてしまった次第。









三つ葉と玉ねぎ微塵の薬味がいい仕事ぶり>


 メンマは、いかにも定番の味わい。少しコリコリしていて全体的にはクニャリとしている。醤油の味わいが少し深めで、関東でよく出会う定番の味わいといった感覚。メンマ自体の風味もいい感じ。







 また、言わずもがなの薬味役者「三つ葉」と「玉ねぎ」ですが、割と多めの投入されているのもありますが、よく味わいに馴染んでとても好印象でした。玉ねぎのフレッシュな甘味は、煮干しによく合うし苦みを和らげるような効果と塩気も抑える働き。また三つ葉は、煮干しの風味をまた一段とアップさえてキレが冴えるようなイメージあり。茎部分は微かな歯ごたえを与え、楽しませるには効果的です。これらがあるとなしでは大違い、実にいい仕事ぶりだと回想します。







 総じまして、「キリリと引き締まった塩気でググッと食わせるライト煮干し」という感覚。「ニボ感と塩気がさわやかな一杯」と申せましょう。凪ほどディープでなく、甘い煮干しも気分じゃないときはこれをおすすめです。やはり、きちっと主張のある味わいってのがいいですね〜。


 きちっと主張と言えば・・・今日の会議はグダグダだったっけ。たまにどこでもあると思うけど、責任分担を最初できっちりと決めておかないと、走り出してからはまとまりがつかないというのを痛感・・・。若いときはよくキレたけど、キレただけではまた纏まらん。大人の集まりというのは、難しいものであります。・・・・なんか急に話が重くなったけど、なので詠います!




   キッパリな
   塩のパンチも
   いいのだが



   キッパリ決めたい
   会議の結論





 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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