ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1676】 中華そば・つけめん 甲斐 (東京・久我山) 塩中華そば

 いや〜疲れた疲れた・・・・。ほぼまともな飯が食えなかった平日でありまして、心からまともな晩飯を求める夜です。こういうときは、懐古系な中華そばに埋もれてみたいと思い、ちょっと寄り道気分で、駅近な店、「甲斐」さんに久々訪問してみました。かなり前から知る人ぞ知る名店なのですよね!しかし前回のイメージがほとんど残っておらずです。ネットに溢れている面顔みるだけで、何となく味が予想できるので、これまで再訪問をしようと思わなかったのが、実は本音です。しかし今回は、心に沁みた一杯でした。








 思い切って少し飲むか!と思ったら・・・・ここ、ビールないのね(笑)。これも覚えてなかった。


  










【スープ:懐かしさの中にスパッとしたスパイス感ある塩気がナイス!】


<懐古調の中にスパッとした気持ち良い塩気!一周回った新鮮味感覚>


 それにしても3年ぶり。もっと前だったかと思ってたけど、久しぶりに落ち着いた一杯を食いたいと思っていて「甲斐があった!」と思いついての訪問。それだけに、和むつもりが旨くて少し興奮してしまったかもしれません。







 スープは、相変わらず「懐古系」と思える穏やかさと経験値を感じさせるプレゼンスですが、いやいやどうしてどうして・・・・新しさがないところがまた新新鮮に感じられます。どこかというと馴染みある日常の「塩気」そのもの。貴重な海塩や有名な岩塩もよいけれど、王道の塩という奇を衒わない直球勝負がいですね〜!パンチを効かせ過ぎることないのに、しっかりとした塩気を感じて旨し。塩ラーメンは、塩の濃度で随分と風景が変わるものだと再認識です。出汁エキスに結びついた塩気が70%、ダイレクトに塩気が伝わる部分が30%という個人的な感覚でして、やはり豚のコクに結びついて旨いと思える塩気でした。









<さらっとした鶏豚の煮出しと微かな魚介!仄かなスパイス感>


 豚もしっかりと煮出しをかけている感覚だけど、霞がかった程度の濁りがまたいい感じ。霞がかった部分が見栄えと旨味をよく感じ取れるようです。また鶏コクもすごく薄らとしていながら、誠にかろやかに表層に展開してます。この佇まいを感じれば、定番醤油系よりもライトにすら感じ取れます。


 加えて・・・化調っぽい雰囲気も若干感じられますが、これは仕上げにペッパーか何か処理をしているのかもですね。でも、このペッパーみたいな感覚ある味わいが、塩気ととてもマッチしていて、全体を引き締めるような味わい。懐古調な中華そばに、ペッパーっというのはミスマッチかもしれません。












【麺:チュルリとすすり、ボソッと噛み切るマイクロウェーブな自家製麺


<素朴さ満載の「ボソッ」と「スパッ」と感じる中加水麺>


 確か自家製麺でしたっけ?よくある麺姿だと思う一方で、なかなか個性を感じます。この懐古系なイメージだとチュルリンとした多加水な持ち味を連想しますが、やや低め・・・中加水っぽい雰囲気で、練り水の影響度が少な目かも。ボソボソ・・・というのは少し誇張が過ぎますが、最初の前歯の歯ごたえ感が独特です。一方で、その直後からはスパスパと感じる部分もありまして、グルテンの風合いも確かに味わえるといったものです。塩気のスープに実によく合いますね〜。この麺なら、個人的には、塩中華の方が合うかも。それと、ここでは大盛り+50円ということなので、これをケチってしまった自分に激しく叱咤です。









<超マイクロウェーブがずるずると気持ち良い抵抗感>


 ほとんどストレート麺なのですが、捩れが少しあるような、はたまた微細な縮れがあるような・・・そんな風貌が懐古調に思えて、店の雰囲気、スープの加減など、すべてにマッチするような風貌です。少し表面にぬるつきがあるのがまた合っていて、スベリにも微妙な好影響を与えているかも。口当たりのずぼぼぼぼぼーっとすすり上げる感覚が実に楽しくてなりません。







【具:肉の香ばしさでスープや麺の食が進む!】


<昔ながらの外側ややカタメの香ばしさ!>


 あと塩気メインなチャーシューがいいです。少しハードな仕上げ方は、昔ながらの感じがアリアリですし、焼きの香ばしさがあります。この香ばしさはスープにも微妙に溶け込んでいるし、逆にスープを吸い込んだりしてすごく相性が良い。ばら肉?なのか、やや脂肪部分が少ないけど・・・・肉質メインのハード歯ごたえも素敵。これなら、ごはんにも酒にも合いそうです。ベルトのキツさが気にならなかったら、チャーシュー飯を試してみたい気分。








<代わり映えがしないところがほっこりするね>


 スープ、麺、チャーシューは独特な雰囲気あるのに、その他薬味はほとんど一般的ですね。悪くありません。海苔は完全にお飾り程度ですが、三角形に遊び心を感じる。メンマはよくあるクニャリと柔らかいタイプですが、薄味でこれも懐かしい系の味わい。













 
 総じまして、「ほっこりゆっくり和むつもりが、無心で食ってしまった王道の塩中華」という全体の印象。周りの方は、全員醤油の中華そばを食しておられましたが、私にはこれが合っていました。


 さてさて、周りの方は、久我山の住人さんなんでしょうが、実に常連さんばかりといった感じで、勝手知ったるという感じ。多少の緊張感の欠片もないほどのゆとりが漂います。そのくせ騒がしくないのがまたいい・・・。響くのはただ、テレビの音声のみ。さてご店主、いつも楽しみであった番組であったのか、気分もよく、CMが流れたところで口ずさんでましたね。その気持ちわかります。なので詠います!




   最寄駅
   ホームタウンの
   安らぎに



   さあらりとした
   梅酒がこぼれる





 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!







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