ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1662】 麺や でこ (川崎・武蔵小杉) 特製塩そば


武蔵小杉ってとても交通の便が良く、帰りに一杯食うとしてここを起点にするとどうとでもなります。なので今回は久しぶりに、「麺や でこ」さんへ突撃してみました。特に訪問のモチベーションを上げたのは「営業再開」というところ。何にしても嬉しいことです。訪問時は、先客ゼロでしたが、後客がぱらぱらと入ってきて、半分強の座席があっという間に埋まります。みなさん、醤油系のメニューが多かったようでしたが、ここは久しぶりということで、「特製塩」とさせていただきました。結果的にはこれは当たり!と思えた逸品。ああ旨かった・・・。


  












【スープ:キッパリとした塩ダレと、滋味深い貝類の出汁の奥深さ】


<キッパリと塩の存在感と鶏豚の煮出し感覚!基本旨味はこれで完璧>


 実に「未体験型の塩」を食っで痛快に思えた一杯! 価格は、英世1枚越えでしたが(笑)。まあそれだけ価値ありと思えたことは、嬉しいところです。前夜からもやもやっとしとりましたからね・・・・、ふっきれた一杯でもありました。







 見た目は、優しげな塩スープですが、なかなかキッパリとした塩加減を効かせて来る感じです。もちろん、塩っぱいという興ざめな感じは皆無。塩ダレ感がある分、味わう側のボルテージも比例します。肉厚に感じながらも角が丸くて丸くてグビグビイケてしまう。そのクセ、あとから水分を欲するかも〜な濃ゆめの塩ニュアンスが、いいバランスをしています。


 そこにベースの動物系の旨味がささーっとカバーすますかね・・・・。豚のようなマイルドさと、鶏のクリアリーな旨味が喧嘩せずバランス取れている。そこに、わずかな三つ葉の香味など漂い、崇高な塩そば感覚が広がります。表層にむやみにラードや鶏油が広がることもなく、さらさらとした粘度加減が秀逸。煌めく脂の輪も鶏系の清純さを感じるコクです。








<乾物系?貝系?の出汁もじっとり響く極上塩気なり>


 香味油に色っぽさを感じるというより、乾物系の滋味が溢れ、彩を添えるといった味わいの風景(ちょいと大げさ)。塩味にジリっと結びつくような広がりを明確に感じます。最初は生姜系かと思いきや、その味の肉厚さのレベルが違う。個人的には、貝類の滋味かな?と感じていますがいかがかと。ホタテの貝柱スープを啜って腰抜かしたときの味わいに似ていなくもないけど、節系と合わせた貝類のコクがとても啜っていて気持ちが良い・・・。


 また塩自体にもこだわりがあるのかと、食後に店内になにかレビのネタ探しで、うんちくみたいなポップを探してみたものの見当たらず。やっぱり、塩味は貝類からにじみ出るエキス感が加わると、とてつもなくパワーを発揮するのだなと感心しきり。ま、私の駄舌の戯言ですので間違いがあればお許しいただきたいけど、これはまた味わいに来ると確信いたしますな・・・・・。













【麺:細く流麗なストレート平打ち麺、スパっと切れ込みシルエット感じるスベリ心地】


<NEW Version? 平打ち系くっつり感覚が、今度は綺麗なストレート!>


 麺をリフトして頭の中にビット(!)が立ちます。麺が少しだけ変わりましたね。以前食した醤油系のときとは違い、ストレート麺!少し捩れた部分あったと記憶しており、その変化たるやストレートパーマをあてたかのごときのキレイなまっすぐ感が気持ち良いかもです。変わらないところは、麺の切り口でやや平べったい程度の平打ち。角が立っていうのがまた全体的に流れるように目に映り、流麗に見えます。


 加水は中程度で、程よいゆで加減でクシリ!とした奥歯の潰し感があったり、前歯での千切りにはスパスパっと小気味よくリズミカルに切れるところも好印象。風味も悪くないが、歯ごたえの全体的なすっきり感がまたいい気持ちです。これは進化と受け止めて良いのではないでしょうか。








<うち頬や舌触りのスベりがキッパリとした残像感>


 時間が経つと、少しだけ汁を吸いこんでしなやかになる変化もも見逃せません。「プチ平打ち超ストレート麺」は、角っぽい当たりもあって、内ほほや舌触りにキッパリと麺の残像を残すような感覚です。食っていて、麺のシルエットを感じる啜り心地(オーバーですが・・・・)。なので、通常のように、「ズルっ!」とか「すぼぼぼぼぼぼーーーーーっ!」などという啜り感覚より、「つるり」「ツルツルツルー」という啜り加減に思えてきて、少し楽しい。のど越しも優れているのは、言わずもがなといったところか。











【具:二種のチャーシューで味わうコントラスト感、味玉は塩味系でナチュラルな旨味】


<解ける豚肩ロースと、柚子香る鶏ムネ肉の逸品>


 「特製」の醍醐味は、まさにチャーシューの質とそのボリュームアップさにつきます。豚と鶏の二種盛りという嬉しい展開です。


 豚は、なかなか塩系の味わいが深い肩ロース肉。適度な脂のさしがあって、肉質部分がいい意味でスポンジのように柔らかく、汁を吸いこみジューシーなたたずまい。箸でリフトすると自重で解れそうになる。麺を巻くのは不可能なので、レンゲをうまく使って全体をすくいあげ、一気にまるごと口に入れる。すると汁の旨味と脂の甘味が入り混じる幸福の瞬間が訪れますね・・・・。いい感じ。


 一方の鶏は、胸肉か・・・さっぱり&シンプルな味わいで汁の旨味をしっかりと受け止めます。しかも・・・・どこかほんのりと薫る柚子の香りがいい感じ!ひょっとして薬味に柚子皮がどこかに隠れているのか?と思ったけど、この肉だけにほんのりと染み渡った柚子感がまたあっている!とてもいい箸休めになりました。








<塩味玉!ナチュラルな卵の地味を味わう>


 味玉は、特筆なき上質と言いますか、塩味メインの仄かな旨味、白身のプリプリ感とか、黄身のねっとり感がとてもバランスよいです。特に、黄身のゆるい芋羊羹状でして、これならスープを濁らすこともなく、またスープに浸してより味わい深くという寸法です。私は、味玉は2クチで頬張りながら、じっくり味わいタイプです。









<穂先メンマ、三つ葉等薬味バランスもイイね!>


 今回のこの一杯は、隙がありませんね。穂先メンマは珍しくないものの、しっかりとした仕上がり感。根元に近い部分は、柔らかくともコリコリした感覚、そして穂先に向かって柔らかい崩れるような歯ごたえが素敵。しかも風味がとても良いです。上質感が堪りませんね・・・。しっかり大きく太目のサイズが2本、丼の湾曲に沿って配置されてます。また薬味の三つ葉がとてもいい風合いを醸します。スープと相性が合うという感じで、とても存在感ありでした。







 総じまして、「じっとり滋味と崇高感ある塩そば!」というそのままの感想で申し訳なし。いや〜、これ食って安心しましたよ。

 
 だってこれから川崎勤務で、この店の訪問が増えるなと思っていたところ旧に休業でしたからね!このまま食えなくなるかとがっかりしていたところ再開店。そして、食ってなかった塩そばがこれほどとは思ってませんでしたし! 私の中では復活してパワーアップしてるやん!という興奮を少し覚えます。転勤してきて、この辺りで大体マイ定番店が固まってきましたが、もちろん仲間入りなこの店。今後ともよろしくお願いいたします。なので詠います!



   うまい店
   復帰めでたし
   待ちわびて



   祝杯兼ねて
   今夜は特製!



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!






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