ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1653】 中華そば 薫風 (川崎・梶ヶ谷) 特製中華そば・醤油 


 秋分の日になると、もうすぐに上半期の締めと下半期の準備を始めるということに。やっぱり少し休日出勤してしまいます。いつもより早く出社してササッと済ませて退社しまして、天気が良いから少し遠回りしてランチラーメンととることとしました。そこが今回は、梶ヶ谷の「薫風」さん。住宅街にある新規店舗でありながらも、ずいぶんまえからそこにあったというような存在感を感じさせます。








 入店すると脂ののった仕事ぶりがうかがえる男性2名の受け答え。接客自体が気持ち良いですと、自然と味わいも期待してしまうところです。なので嬉しさ弾んだ私は、思わず「特製」を選んでしまう。天気も良いし、ついつい財布のひもが緩んだかな・・・。












【スープ:和風のようで少しコンソメ風な雰囲気持ち合わせる出汁】


<和の風貌にして・・・ちょっぴり洋なニュアンスを漂わせる崇高な鶏ガラ清湯>


 白地に青い着色の器、そしてしっとりさ伺える醤油ブラウン。まさにトレードマークのような、和風淡麗系醤油拉麺のお姿に配膳の瞬間は微笑むばかり。しかし、一口スープをすすって、「うほっ?」と声が漏れそうになる。二口三口と無意識にレンゲを使う私です。これは、予想外のフィーリングが滲んでいますよ! 何だろう・・・どこかが「洋」のテイストを醸し出す感じです。


 鶏ガラの丁寧な煮出しは存分に感じます。そして、表層の脂のニュアンスが香味をそそるのも分かるし、豚もしっとりと旨味を滲ませている。どこかが芳ばしい。最初は、面白い生姜の扱い方だな、とか思っていたのだけど、それとは違うと段々わかってくる。ネギの芳ばしさかとかいろいろ感じ取ってみるが不明。一言でいうと「コンソメスープ」のようなエッジングと思えます。すべてが洋ではありませんでして、和の中に洋のニュアンスという感覚。和洋折衷というレベル未満。これは、パテに使っている香草の味わいと共通しているように思えるのですが・・・・。









<塩気が明るいサッパリ系でアクセル効かせた感じ、しっとり&しっかりなカエシの絶妙さ>


 これほどまでに醤油ブラウンなのに、醤油系のストレートなカエシという感覚はあまりしない。塩気に節系の影響も薄い、いやないのかも。しかし、しっかりと塩気が効いていて、かといってジョッぱいわけでもない。いい塩梅。確かにサッパリした味わいとその塩気。淡麗系とはいいつつも、塩の厚さもそこはかとなく感じます。


 いや〜、魚介封じのような動物系主体の旨味と塩気なれど、すごく落ち着いた味わいがしている。ゴクゴクと最後は一気にスープを飲み干してしまう。薬味がいろいろと忍ばせてあるようで、これは実に面白い醤油スープでありました。












【麺:歯応えのクッシリ度合の割につるつるとスベリがいいしなやか麺】


<加水低めでシコシコくわせるストレート細麺、やさしいクッシリ感覚>


 どちらの製麺所か不明なれど、加水がやや低めで健康的な白い地肌のストレート細麺。自家製か?。パツパツっとまでには主張しないけど、前歯を当てる度に、シコシコと千切れる感覚が小気味良い。明確にアルデンテと感じさせないけれども、しっかりとした歯応えが堪らん。奥歯に送り込んでもそのシコシコ感は衰えず、束になったそれをまとめてプレスして、すり潰しにかかると、クンニリ〜っとした低反発をウケるみたい。実にやさしいクッシリ麺でありました。









<とても滑らかにすべる!つかえることなく一気に腹に収まる160g>


 切り口が丸い。角麺が膨れて丸まったのか、とにかく丸い印象。それに地肌がスベスベなのもあって、実に滑り方が抵抗少なく、まさにツルツルと滑る感覚がいいね〜。後半やや汁を吸い込むのだけど、そこからのスベリやしなりも穏やかになって、よりいいかも!なので一気に食い切ってしまった・・・・。シルキーなスベリにただ喜ぶばかりで、食うばかり。気がつけば160gを数分で胃に収めてしまった・・・。大盛りは、+50円という設定。それで+50円という良心的な価格です。特製で900円下回るという点も、コスパの良さが光る。







 




【具:じっくり真摯な作りこみを感じる肉と、洋風匂わすパテというハイブリッドな展開】


<塩味系でじっくりオーブン焼きされた感覚伝わる逸品>


 肉がまたニクい。醤油ダレというより、塩ダレの漬け込みみたいなシンプルな味付け。それが表面芳ばしく焼き上げられた感じがよく伝わります。ロース肉の部位は、肉の歯応え感じつつも、容易く噛み砕けるナイスな感覚。もう一つはスポンジのゆおな柔らかさで、汁を吸いつつも肉の旨味と一緒に放出してくれて、繊維方向にそっていとも簡単に噛みちぎれます。咀嚼をして滲みでる旨味。









<香草薫るパテの存在感、店のトレードマークなるや!?>


 さて・・・パテだ。なぜかパテが乗っている。スープに浸してから食うとまた旨し。香草が良く効いていて、塩気も少し高めで旨い。後客の常連さんなどは、それを単独で注文して、ご飯にのせるか別皿にするかでいろいろ食べ方を工夫しているよう。850円の中でテクニックを感じさせてくれるパーツですね。






<塩味玉か?仄かなタレの浸透度合いが、玉子の味わいを引き出す>


 チャーシューとパテのおかげですっかり脇役にってしまったトッピングですが、いやいやなかなかどうしてどうして・・・。塩ダレの浅い漬け込みを感じるタイプで、白身がとてもナチュラルな塩分で旨い。また黄身も仄かに浸透していて、ゲル状になったそれは、スープに浸って濁すこともない。ただ単純なれど、玉子の味わいを引き出すような食べ方は、塩味に限るかも・・・。












 総じまして、「薫風のごとくのさわやかな洋風」といった印象感。ちょっと面白くもいいもの食ったという満足感が光ります。これは、塩ラーメンにも期待が広がります。


 それにしても客層はほぼ地元客ばかりで、家族連れも店前で行儀よく待っている。いかにもベッドタウンな雰囲気ある駅前ですが、渋谷直結でも数10分程度で、こんなにものんびりできる街の雰囲気というのも実に羨ましい感覚です。クルマの騒音もなく、生活の音しか聞こえない中、静かにラーメンの順番を待つ。静寂な幸福感を私も少し共有させていただきました。なので詠います!




   秋分
   穏やかな空
   そよぐ風



   陽気さそわれ
   そぞろ麺食う




 お粗末!というわけで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




関連ランキング:ラーメン | 梶が谷駅武蔵溝ノ口駅溝の口駅

タルテックス オーガニック パテ トリュフ シャンパーニュ 125g

タルテックス オーガニック パテ トリュフ シャンパーニュ 125g