ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1650】 ねいろ屋 (東京・荻窪) 特製しお


 以前にも少し書きましたが、ここ荻窪の教会通り商店街は、息子の産まれた病院がある場所でして感慨深い場所なのです。この狭い路地を幸せ感じながら通ったもんです。私がまだラヲタになるかなり前の話です。丁度師走だったので、クリスマスソングが奏でられて、いい雰囲気。いや・・・懐かしいね〜。









 と感じつつ、少し強引に早く帰宅したある日、営業時間の都合でいつもは訪問できない「ねいろ屋」さんに向かうこととしました。塩を求めては、塩を食い逃しているので、ここは確実に塩を狙いに行こうと思った次第。もともと、塩ラー専門だったからね、この店は。しかし・・・・行列はなかったけれど、結構流行っているね〜。入店すると残り一つの空き座席にタイミングよく誘導されました。女性の接客が丁寧で、また店内の少しレトロっぽい雰囲気も妙に居心地がよいね。












【スープ:程よい塩加減と鶏コクのまろやかさ・・・染み入る鶏清湯!】


<濃ゆくもなく、薄くもなく・・・これを塩梅というのか!っと言うくらいハマる>


 旧店から屋号替えがあった間なしのころに食った覚えのある「特製しお」。だいぶ月日が経って、醤油や煮干、そしてかき氷まで出すようになって、基本の塩らーめんを久しぶりに食ったこの日です。しかし、これは進化というべきか、風合いが変わったように思えます。多少クリア度がアップしたかのような、またどこか吹っ切れたような、潔いスープの琥珀色が好印象!表層に浮かぶ脂の輪に、鶏ならではのコクを感じ取ってしまいます。


 味わうと・・・・少し塩エッジかボディーが厚めかなと構えていたのが、いい意味で肩すかし。塩のドストライクというか、気持ちよい塩味です。濃くもなく、淡麗でもない。それでも食べ応えある塩ボディと、崇高な塩のキビキビとしたエッジングを感じます。ちょうどいい塩梅とはこのことか!? 塩ラー食って、いい塩梅とは当たり前のようで、中々これぞ!というのには、そう巡り会うもんではないのですよ。ね、みなさん。


 魚介系を感じないほどの塩気の中に、ひょっとしたら、節系の旨味が溶け込んでいるのか?? きっぱりした塩味の中に、どこかしら落ち着きを感じるのは、塩の質がよいからか?いやはや・・・・これは、良い。









<鶏ガラと鶏油がスパッとして重くないのが良いね〜>


 色気が強過ぎない鶏油の風合いがナイス!丸鶏を思わせそうで、ガラだけのようなスッキリとした味わいを感じる。しかも、どこかしら鶏コクがシャープにも感じますな・・・・。円やかさとスパッとした切れ味が、共存です。層をなすほどに効かせるタイプも好きですが、ちょいと風合い程度に「さす」程度の鶏油の味わいが、塩味とのバランスに合っているかのよう。それぞれのトッピングの味を邪魔しない程度なのが、またニクい。最近、重くないスープを追い求めているのですが、この素朴感ありそでちょいと薄化粧的な鶏清湯が、一番お気に入りかも。そうだ、確かこちらは、味の濃さを調整できるはずだわ!淡麗好きも、塩パンチ派も、受け入れ度量が深い店かもしれません。もっとも、営業時間は、受け入れ度量が狭いですが(笑)。












【麺:加水の低さを感じるパツパツ感と、しなやかなコシつきのバランスも絶妙】


<細麺のパツパツっぽい低めの加水とストレートさが気持ち良い>


 知らなかっただけなのか、忘れてしまったのか・・・当初は、太麺しかないものと思ってたけど、細麺と選べるようになってたのね。大抵その日の気分で細太選ぶのだろうけど、最近はめっきり「塩」なら「細麺」と相場がキマってしまった。しかも加水低めが好み。そんな今の私に、オーダーメイドのように、ド・ストライクな麺が採用されております。


 ストレート細麺・加水低めで、前歯の当たりはパツパツとしているタイプ!表層一枚だけが、薄らとした透明なニュアンスをたたえ、そして芯を微妙に感じる歯応え。しかし粉っぽさは皆無という、アルデンテちょいと越えたようなニュアンスが素敵。


 奥歯へ送り込んでプレスしてすり潰しにかかると、グルテンの風合いというか、粉の風合いがほんのりと感じる。続けて力をいれると、クニクニといい反発で、細麺の束が解けては潰れる。うん!良いね!!食ってて気持ちよい!!!








<汁を吸ってしなやかになっても、輪郭感じるスベリ心地>


 表層一枚の透明の滑り層のためか、そこそこスベリにサラサラ感を感じます。時間の経過と共に汁を若干吸い込むのか、後半はしなやかさが増すような感じです。なので啜っていて、まとまりやすい感覚。箸でリフトしても、きちっと麺同士がまとまるし、扱いがしやすい。絡むとか捩れるとか、そういう態度がまずない。そういうこともあってスベリがいいのか。表面の地肌の光沢やザラツキだけでスベリの印象が決まるものでもないのね。喉奥に落とし込んでも、のど越しがいいというやつか・・・・。内頬に当たる印象は薄いけど、つるっと啜っていい気分を味わえた。













【具:塩ダレメインな浸透で素材感高まるチャーシューとメンマ】


<チャーシューは完璧!豚鶏共に>


 デフォルトでは、豚バラ小ロールが1枚。特製にすると鶏チャーシューが2枚つくというシステムらしい。まずそのデフォルト豚肉ですが、これが申し分なし。豚の皮をちゃんと残した調理法なので、脂身とかコラーゲン感が最高にしっとりとして旨い。脂肪の中でも皮直下のジェル状な脂身は、ほんの少ししかないのだけれど、この部分が最高に甘い。そしてとろけ方が最高。そういうのちゃんと残しているところが好き。


 また鶏肉は、胸肉か・・・・パフパフ度が最高で、繊維の隙間にはスープが染み込んで、とてもいい味わいに昇華してます。肉自体は淡白なのですが、少しばかり塩の下味付けを感じる。これは、ワサビか柚子胡椒を少しひねって、酒のアテとしても十分通用する仕上がり感。








<塩味玉という感覚で持ち味引き出すよう>


 塩ダレの味玉。だから、玉子本来の味わいが濃いように感じるのが特徴か? いや、これ本当に旨いですよ。塩だけのシンプルな味わいって、どこか逆らえない旨さってあると感じるのだけど、代表的なのは塩むすび。それに対応するような、塩味玉。白身ナチュラルに旨いし、黄身に至っては、甘さすら感じるほどですから。ジェルとゲルを両方持ち合わせるようなトロミ感もなかなかですし。玉子のサイズ感も大きめで好印象。もっとくれ・・・と思ってしまった。









<穂先メンマも風味と味わいが豊か>


 なんだろう、今回は、隅から隅まで気に入ってしまった。穂先メンマなんか特にそう。いつもスルーしがちな部位なのだけど、今回はことのほか、素材の風合い感をタップリ感じて唸ってしまった。コリコリ感がいいとかは、当たり前でして、噛んで裂いた感覚がスパッとしていいだけでなく、竹の仲間なのだよな・・・・という風合いすら思ってしまったから、もうこの一杯の虜になっていしまったのかも知れないと自覚する。







 総じまして、「塩専門店が奏でる手作り感一杯の特製塩!」というそのままの感覚しか浮かびません。とくに奇抜なことをやっているわけでもなく、一つひとつの技術の積み重ねを感じますね。これはまた食いたいと心から思いました。


 それとこちらは「かき氷」がやっぱり名物。なしの「幸水」かき氷とか、スモモとか、和三盆のかき氷など、実に心憎いメニューが並びます。親子連れとか女子学生さんがふらっと訪ねてきて食うという雰囲気もあって、ラーメンとかき氷がどちらもイケてる!という二枚看板です。実際に右隣で、休日利用で甘味探検をされそうな女性が美味しそうに食されているかき氷は、それはもう美しい。そして左となりのご同輩と思えるラヲタの方は、店内連食というつわものか!と思いきや・・・・ラーメン食ったあとのデザートとして注文されていたりして・・・。小さいお店だけど、温かみがある接客も好き。ここもとってもお気に入りのお店なのです。なので詠います!




   涼風に
   季節外れの
   かき氷



   隣で啜る
   秋の拉麺




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!





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