ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1620】 らーめん 徳 (東京・泉岳寺) 塩そば・大盛り


 浅草線で途中下車なんてほとんどしたことが無かったのですが、どうしても泉岳寺で気になる店がありましたので慣行してしまいました。狙うは「泉岳寺駅前 らーめん徳」さん。地下鉄なのだから、「泉岳寺駅上」が正しいのかもしれません。訪問時、正午過ぎに、ほぼ満席な状態。運よく座れましたが、お隣の方の昼間のハイボールがいかにも旨そうであります。ご店主一人体制で仕切っておられます。暑さにクソがつくほどの気温の高さの昼に、言い方を変えれば半分オープンエアーな空間の店。こういう蒸し暑さなら文句なし。額に汗をにじませながら、ホッとな塩そばをいただきました。


  











【スープ:大衆的価格にたじろぐほどの透明度!柔らかい味わいに薬味のセンスも光る!】


<なんとも澄み切った定番なる塩清湯のまろみ・・・鶏ガラと節の旨味染み入る>


 それにしても路上のカウンターテーブルを思わせる大衆さが漂うこの店先で、こんなに澄んだスープの清湯塩蕎麦が提供されるとは。600円の塩系中華そば。その予測を大きく上回る透明度です。表面に浮かぶ脂の輪が、鶏ガラの旨味の質を表しているようで、見ただけで好みと思わせてくれます。実際すすってみると・・・・全くカドがなく、するすると舌の味蕾や胃壁に染み入る塩分ではありませんか。塩気が丸いというよりも、節系の醸し出す旨味のエッジングが少し強調されたかのような塩感覚。そこに鶏ガラのコクがまじりあい、ゴクゴクと一気に飲み干せるようです。







 あまりにも透明だと、麺の成分が段々滲んできて半濁り状態になるものですが、案外最後の最後までクリアリーな姿を保ちます。具材のそれぞれの味わいを邪魔しないし、トッピング等の味わいが素直にスープにも反映されて、少し複雑になるところが、味わい深いと感じだします。このスープ感なら、白飯を最後に投入して、出汁茶漬けにしていただいても絶対旨いと思うのですが、いかがでしょう?








<薬味マジック!「青山椒」の清涼感でステップアップ!!「柚子胡椒」のピリリ感でジャンプアップ!!!>


 しかし今回ほど、「薬味の威力」を感じた一杯もなかなかありません。水餃子用とそば/つけそば用に分けられているのですが、そば/つけそば用のラインナップとしては、「粗挽きペッパー」は常識範囲なれど、加えて「青山椒」と「柚子胡椒」です。


  





 ペッパーミルに入っているのが「青山椒」でして、ラーメン屋のテーブルセットにこれが置かれていること自体珍しい。少々調子にのってミルってみましたが、ほんのりと青い斑点スープ表面や麺地肌に張り付きます。それを少しかき回してすすり上げると・・・・日頃、担担麺等で味わっている花椒とは違う清涼感に包まれるではありませんか!しかも優しい広がりの中にパワフルさも感じる・・・。いや〜、清湯塩のまったりとした味わいに、別の魂が一気に吹き込まれた感覚が堪りません!


 続いて「柚子胡椒」。あまり味を重ね合わせすぎるとバランス崩すので慎重に、小分けにして溶かし込みました。しかし、案外「青山椒」とぶつかり合いません。刺激の棲み分けと申しましょうか、また違った風合いでピリリとした清涼感を醸し出します。いや〜、後半は薬味を投入して・・・ホップに続き、ステップ&ジャンプ!!といった感動です。こんなことなら、もっと早くに訪問しておくべきであったと思うと悔しいのであります。












【麺:小気味よい歯ごたえ重視の中華麺!大盛りにコストパフォーマンスが光る!】


<パツパツで質実なる定番中華麺は「大盛りの美学」2玉攻撃か?!>


 大盛り無料。胃袋に負担の少ないスープでしょうから、無条件に「大盛りでお願いします!」と答えてしまったけれど、おお・・・この分量はひょっとしたら2玉か!?嬉しい悲鳴とはこのことです。この店の費用構造を見てみたい。


 また基本的にはストレート角細麺でして、ナチュラルに微妙な捩れが印象的。それが素朴さとか質実さとして目に映ります。前歯での千切れ感からして、基本的にパツパツっとした密度感の高さを感じさせる。奥歯で束になったところをプレスするとクシリとした感覚です。色合いは練り水の反応を思わせる定番的な中華麺という風貌。個人的には悪くないという感じであり、練り水あってこそ中華そばだと思われます。風合い、食べごたえともボーダーラインを越えていきます。








<汁吸い込んで緩やかな腰つき、薬味が地肌に張り付き食欲倍増>


 2玉ほどもあれば、いくら食べるの早すぎる私といえど時間がかかりまして、後半は汁をやや吸いこんでたおやかな腰つきになります。そこがまたスベリにはいい影響を与えているようでして、しなやかなスベリ感覚が増します。いわゆるのど越しが良くなるといった感覚か。そこにまた薬味の欠片が張り付いたりするものですから、すすり上げ過ぎると蒸せたりするのがご愛嬌です。







【具:定番と思える程よい分量と品質が気楽さを誘う】


<醤油ダレ系の馴染みやすい香ばしさ!白飯に合うタイプ>


 肩ロースに近い部位の肉片が2枚。脂の刺しこんだ部分は甘く感じさせて解れる。そして肉繊維質の部分は、ややクッシリと感じさせて汁を吸いこんで崩れます。味付け的には、醤油ダレが深く染み入った感じでこれは白飯に合う感じ。なので「肉めし」はさぞ旨かろうと思われます。酒のあてにもちょうどよいか・・・・。ハイボール300円、小瓶も300円というリーズナブルプライスがうれしい。ああ、やっぱりもう少し早く訪問して、少し通っておくべきであったわ・・・。









<ほうれん草のくたり方がいい塩梅、メンマもナチュラル柔らか系>


 あとは、取り立てていうほどでもないかもですが、ほうれん草のくたっとしたへたり具合がまた旨し。こういうの、塩清湯スープとよく合うよね!メンマも肩肘はらず柔らか系の短冊切りで馴染みある旨さ。この程度のメンマ味わいが、自分には合っているのかもしれない。












 総じまして、泉岳寺にハイコストパフォーマー現る!」といった感覚。これは個人的には俄然応援モードに入ってしまいますよ!実際、行列が発生しない程度によく人も入っている様子ですし、サラリーマンからガテン系、学生さんなど広い世代に人気が定着化していそうです。今後、このエリアは東京オリンピックに向けて急激に発展していきそうですが、思えばこの近辺ってラーメン過疎なエリアですから、今後はエリア発展とともに競合も生むかも・・・。ま、そんな先のことを心配しても意味ないか。着実にいい仕事を続けていただければと思います。なので詠います!



   追い求む
   清い塩ダレ
   泉岳寺



   エリアも発展
   人気も上がれよ



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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