ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1612】 来来亭 石神井店 (東京・武蔵関) 葱ラーメン・麺カタメ


 夏休みが終りました。例年になく実にドタバタとした滞在でした。その上、ゲリラ豪雨につきまとわれて中々印象的な休暇でありました。そんな中を、「天下一品総本店」「新福菜館本店」とか懐かしい一杯を何とか味わうことができたのですが、心残りは「第一旭」「横綱」を食いたかった次第。これらはまた次回の冬の帰省時の課題といたしましょう。



 しっかし・・・心残りだったのか、東京に帰ってからも、何か関西の一杯を食いたかった・・・・。高速道路を早朝明け方から京都から東京へとノンストップで爆走すると、何とか正午には自宅近辺に着くことができまして、ランチ代わりにこちら「来来亭」さんにうかがうこととしました。そして、気分がハイだったのか、どういうわけか「葱ラーメン」をチョイス。デフォルトのラーメンに「葱多め」という追加注文で事足りるはずなのですが、ついつい調子に乗ってしまいました。


  







 まずその青ネギのボリュームが圧巻な麺顔!緑色のアフロヘアーが乗っかったようなお姿。これだけで子供にはウケます。白髪葱もいいもんだけど、関西人・・・特に京都オリジンの私にとり「九条ネギ」というだけで、どこかソウルフルなのであります。しかし、心を落ち着けてスープをまず味わう次第。












【スープ:優しくさっぱりとした醤油ベースに・・・一味(辛さ)と背脂(甘さ)がのしかかる】


<さらっとした豚コクに醤油ダレの塩気、一味のほんのり辛さでエッジを効かせた感覚>


 ベースの醤油スープだけを言うと、実にシンプルな大衆系の嬉しい味わい。さらっとした鶏ガラと豚煮だしのエキス感が、あっさりとした風合いを重ねる仕上がりですね〜。塩気には親しみ覚える調味料の味わいも入り交じりナチュラルに旨い。醤油ダレの塩気とも良いバランス感覚で、「塩気=旨味」と言う具合でゴクゴクと一気に飲み干せます。そんなライト感覚がいい。


 そこに「一味唐辛子」をさらさらっと邪魔にならない程度に降り掛かっている。そしてその成分がスープにやんわりと滲み湧いたり、塩気にジリリとエッジを与える。しかも極淡いエッジ感。味として感じるか感じないかの微妙さが印象的な「一味の味付け」なのです。これが京都ではよく見かられる醤油系。だから東京で食えると嬉しくなるんでしょうね。








<背脂が大人しめに「チャッチャ!」と降り掛かり・・・脂の甘みをプラス>


 かなり以前に流行った「背脂チャッチャ系」、そしてラーメン天国新潟の「燕三条系」に、そのワイルドさは遠く及ばないものの、この適度に表面に覆う背脂感が、また個人的には懐かしい。あっさり醤油スープに、背脂が甘くのしかかるといった感覚というフィーリングでしょうか。この甘みは、注文時に多め・少なめ・抜きと、一味同様に調整ができます。なので小さい子供連れの家族客にも対応可能だし、こってりと食いたい学生さんたちにも人気と、受け入れ幅が広いといった感じです。特に、青ネギと背脂が混じり合った部分などは、対極的なダブルの甘みを感じますが、この一杯の甘みを象徴する味わいが広がります。













【麺:芯を感じないほどのクッシリ感・・・・やがて淡く汁をすすりて「しなやか」へ】


<芯を感じさせずにクシリとした歯応えの後に、仄かに感じるグルテン感覚>


 こちらもカタメ・柔らかめなど対応可能なシステムとなっております。割と細めなストレート麺で、加水もほどほど・・・そう多くないのだけど、大衆系らしい馴染みのある歯応えがあります。それは、スパスパと切れやすいというところかな?。カタメという指定でも、芯を感じさせない程度のクッシリ度合いで、中のグルテン感が少しダイレクトに伝わるといった感覚に受け取れます。「カタメ」でも家系のようなゴワっとしたハードさを楽しむほどでもなく、風合い程度なので、私はいつもこの系統ではカタメしか食べなくなりました。






 

<徐々に汁を吸い込み物腰柔らか・・・背脂が貼り付く様も味わい?>


 汁を吸い込む感覚もそこそこあります。食べている後半から徐々に風合いにグルテン感が少なくなり、汁が染み入りつつあるなと感じれるほどのスピード感。しかし、汁を吸い込んでからもなかなか。物腰柔らかになりスベリ感がアップする上に、背脂が貼り付く部分が甘さと変わって、麺自体に含む旨さがパワーアップするようにも思えるてくる。スベリも徐々によくなるけれど、プラスされた味が感じやすくなる。そんな感覚でしょうか。










【具:大衆系な一杯にミスマッチなブランド野菜


<バラ肉極薄スライスが天井無しに食える!>


 京都や滋賀のラーメンの特徴は、この薄切りチャーシューにありと思えます。パストラミサンドイッチによく見られるタイプの薄さの肉。これが醤油ダレを程よく染み込ませた香ばしさと塩気を残し、バラ肉の脂身もバランスよく残す薄切り肉の仕立てです。この薄切り肉を4〜5枚投入するのが京都のラーメンでして、チャーシューメンともなれば肉で表面が覆い尽くされます。この肉がまた味がしっかりしているのにサッパリと食えますので、無尽蔵に食えそうな気がしまして。もはや麻薬であります。さっぱりとした一杯のようで、背脂やら、薄切り肉やらでバクバク食えてしまうので、意外と食ったあと、腹持ちが良い。そんな一杯です。








<青ネギの甘さと柔らかさ・・・大衆系な一杯にミスマッチなブランド野菜


 見ての通り・・・・パーティーグッズのもじゃもじゃヘアー・・・・を連想させるほどの葱分量です。しかも、葱を小口切りでなくて、縦に長く麺のようにカットしてるところが、印象的ですね。私が学生だったころには、こういう葱カットは無かった気がします。なので懐かしさよりも、斬新さを感じる麺顔です。


 葱が柔らかく、歯応えも淡くて切れやすい。ほのかに甘みを感じるけれど、苦みはとても低い。まさに味付けなしで葱だけでも食えそうなのが九条ネギ。この大衆的な一杯の中にあって、全国ブランドの野菜がこうもふんだんに投入されているところが、ミスマッチで、また良いですね。













 総じまして、「青ネギをただ感じたいなら・・・この一杯!この系統!!」だと再認識した一杯でありました。たまに葱をふんだんにのっけてザクザクと食いたい!と思うことあれば、オススメであります。「葱ラーメン」は特別ですが、デフォルトのラーメンでも「葱多め」と伝えればそれなりのトッピング量。しかも無料サービス。葱好き、葱フェチ、葱芸人な人なら、オススメなブランドであります。嗚呼・・・堪能気分!食後は、祭りが終わったような寂しさも感じますが、また休み明けから仕事が始まりますね・・・。なので詠います!




   過ぎ去りし
   夏の騒ぎの
   盂蘭盆



   まだ名残惜し
   故郷の味わい




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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