ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1611】 新福菜館 本店 (京都・京都駅界隈) 中華そば・小 〜漆黒の闇スープはとてもクリアリーで優しい味わい!

 前の夜、友人と遅くまで飲んで、深夜ラーメン求めてタクシーでかけずり回ったのですが、そもそもここの一杯が食いたくて、そして食えずに彷徨った次第です。なので、仇をどこか討ちたい気持ちもありまして・・・思わずやってきた「新福菜館本店」さんです。もし混んでたらお隣の「第一旭たかばし」さんに鞍替えしようとも思っていたのですが、タイミングよく空き席に座れました。それにしても・・・お盆休みの最中に、とても中途半端なおやつタイムでこの盛況ぶりは何ぞ!まったく不思議な店です。


  










【スープ:漆黒の闇スープは、とてもクリアリーで優しい味わい!】


<漆黒の濃口醤油感タップリなれど、優しい塩気!>


 時々、どうしようもなく食いたくなる関西の醤油味。清湯系醤油スープが少ない関西にあって、異彩を放つ濃口醤油系ラーメン! 大阪高井田系とはまた別の風格を感じますね〜。今回は「小」サイズとさせていただきましたが、いやいやどうしてどうして、なかなかのボリューム感です。大食いな食漢がチャーハンとセットで食うと満足するサイズ感でしょうな。







 この漆黒のスープ感は独特です。ブラック醤油は探せば日本各地にありますでしょうが、醤油感がキッパリとしている塩気!それでガツガツと食わせるタイプでして、昔京都に住んでいたころは、これ食ってあとから水分を欲したものでした。しかし「なかなか今回はすっきりしている醤油感ではないか!これは優しい塩気!!」というのが正直な感想。いや〜、いつも以上にするする&グビグビと一気に飲み干してしまったではありませぬか!味変えたか??と少し脳裏にかすめど、基本型はブレなしでして、さすが醤油の名店たる存在感です。










<酸味が淡く・・・パンチよりマイルドに傾く>


 醤油の後味に感じる微かな酸味が好きです。これも今回は少し淡白に感じられるが、それはそれでまたすっきりと飲み干せるからGOOD!としか言いようがないですね。店内、老若男女がおられる盛況ぶりですが、どなたもスープごグビグビと口直づけで飲んでいるのが、連帯を共有したようで嬉しい! 過去の記憶は美しいか強烈に感じられるものでして、もっとパンチがあったようにも思える。けど、このスープにパンチがないと言えばそれはそんなわけはない。つまりこれを「洗練」というのか!?いや〜、いつもながらの家族愛的な雰囲気もあるし、心地よい関西弁がまた和む。これをもって「洗練」とは言わんわな・・・。


 ・・・などとグダグダといろんな事を感じながら、我がふるさとの一杯を食う喜び。嗚呼・・・関東でも食えんかな〜。でも、そうするとありがたみがなくなるか。












【麺:醤油に染まったお姿が妖艶!というか最高に旨そう!!】


<醤油に染まった地肌感が、スベリと旨さを誘う>


 似て非なるものなんだけど、醤油に染まった麺の地肌が褐色めいてこれが旨そう!高井田系との公約数です。しかし、麺が少しばかり細い感じがして、デフォルトの茹で上げ加減でも、やや中心部のコシ付きの芯を感じる。しかし、後半になると汁を吸ってなくなるのですがね・・・。ただグルテンの風合いと、醤油出汁の染み込んだ風合いが混じり合うのが食欲を強烈に誘うところ!汁を吸い込んだ方が旨い!そして、すべりがよりナチュラルに感じられ、後半に向け旨いが最高潮を迎えます。









<汁を吸い込んでも固めにクチリ!とした感覚キープ>


 汁を吸い込んだあとの、奥歯でのすり潰し感が個人的には好き。クチ!っと簡単に潰れるわけでもなく、やや淡い抵抗感でもって自然に押し潰される。そのときの食感が「のびない」で反発がキープされているのがいいね〜。(ひょっとしたら・・・油そばでも通用するか!? いやいや、妙な冒険は止めた方がいいね)。







【具:京都のラーメン美学って・・・トッピングとか薬味に感じるのです】


<ロースに近い部位とバラ肉スライス!淡く飴色の褐色感覚>


 カウンター席に座っていると・・・チャーシューの製造過程が少しかいま見れて面白いですな。大きな鍋みたいな入れ物から肉の塊を引き上げると、そこには飴色に光り輝く肉の塊が山積み。それをスライスカッターで、その時間帯で必要だと思われる分だけ切り落とします。案外、バラ肉意外の肩に近い部分なども多用しているのね・・・と今更ながら感じます。


 さて私の一杯には、その肩部分の一枚肉と、バラ肉の一番脂ののっかった部分が一枚。良いバランスで入れてくれました。バラの脂の部分なんて・・・・・もはや飴色でっせ!醤油の香ばしさと塩気・・・そして脂の甘みが堪らん! また肉質メインの部位もまた嬉しい。スポンジのようにスープに一旦沈めてありますので、引き上げると筋繊維の隙間に入り込んだ醤油スープが、いかにもジューシーに味わえます。








<細もやしと青ネギ!ボリューム感が懐かしい>


 細もやしと青ネギのてんこ盛り。これが京都ラーメンの私なりの憧憬であります。細もやしは、細麺とからみあって食感の複雑さを醸し出しますし、水分が塩気をマイルドにしてくれます。また青ネギは、中の糸ひくような成分に甘みと青臭さを感じまして、それが醤油スープと合うし、麺と混じり合ってザクザクと潰しながら食うとまた最高です。


 「ネギ多め」・・・とだけ告げれば快く対応してくれるのも、当たり前の光景。これ・・・関東に行けば、+50円以上はすると思われます。だから・・・京都のネギ入りラーメンって好き!













 総じまして、「わが故郷の醤油味と言えばここ!」でして、やはりこれからも帰省する度に食いたくなる。食いたくなると言えば、こちらの「チャーハン」もまた旨いのは有名でして、じつはよく注文されている。ラーメン食いながら、お土産にチャーハンを購入して待つ人もおられるし、チャーハンだけの大量お持ち帰りなどもあったりする。やはりお土産としてはこれかな!?と思いつつも、それを実家にも東京にも持ち帰るのも妙なので、止めときます。そしてこのあと・・・そろそろ東京に帰る支度の準備品とお土産を買い出しに、京都駅ビルへと向かうのでありました・・・。なので詠います!




   慌ただし
   帰省休暇の
   ひと時に



   土産買うにも
   先を争う




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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