ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1562】 蔦の葉 (東京・巣鴨) 味玉醤油そば

 土曜日に私用でプチ外出いたしましたので、雨の中、「Japanese Soba Noodles 蔦」さんの二号店「蔦の葉」さんに突撃してみました。思えば、就職で状況してから、関西転勤からに戻ってきてから、一度も巣鴨のとげ抜き地蔵など行ったことなかったのです。テレビの御散歩的な番組で眺めた程度の街並を、実際に歩いてみると、それはそれで中々楽しそうであります。甘味処など訪ねてみたい気もするが、今回はやはりラーメン目的なので自重です。


  







 目印は巣鴨郵便局。その手前を右に曲がれば目的の店。オープン時は大変な行列だったと聞き及んでいたのですが、雨のせいか、特別価格対応も終ったせいか、10名程度の行列でした。本店の行列を考えれば何気に待てます。行き交う人々は、何のお店なんだろうねという目線を送って通り過ぎます。大体、8名座席の半分で4名ずつの入れ替えで、待ち客を処理していきます。グループ客対応としては合理的かもしれません。最初の訪問なので、まずはオードドックスに、「味玉醤油そば」とさせていただきました。











【スープ:淡麗な魚介感が広がる一方で、確かなる丸鶏の味わいが深く、明るい醤油感が優れている一杯!】


<魚介感仄かに感じる主張の中に・・・丸鶏系の豊かな味わい>


 期待した最初の一口は、超淡麗系煮干醤油か!?と思える、柔らかく、透明感すら覚える煮干の風味。なるほど、こういう風に定番にまとめますかと思う一方で、やはり今風のラーメンぽい質感高い味わいに唸りますね・・・。煮干が甘い系なのですが、上澄みという風に感じるスッキリ感と円やかさが秀逸です。そこに醤油ダレとの結びつきも感じたりして。








 しかし食べ進めるうちに、やはりこのスープは「丸鶏スープ!」と改めて認識させます。味に慣れて来ると、魚介系の風味より、動物系のスッキリした丸鶏の豊かさが勢力を盛り返すと言った感覚。この鶏のエキス感すら透明度を感じさせるスッキリした味わい感です。この魚介といい、丸鶏といい・・・・、すっきりという共通性は、野菜の出汁によるのか? スッキリの中にもいろいろ複雑なバランス感が伺えます。








<醤油がとても丸い味わいでシルキーにも感じる・・・そんな柔らかさ>


 一方の醤油タレの味わいですが、非常にまろやかで「和む」という言葉がぴったりときそう。やさしく染み入るという風にとらえてもよいかも。そう!「生醤油」というのが上手く活かされていますね。円やかなカエシの感覚が、全体のスッキリ感に非常に馴染みます。丸み・優しさ・・・そんなのをこの醸造感豊かな生醤油が、包み込んでいるよう。まったく引っかかりなく、グビグビと一気に飲み干せます。こういう崇高系な醤油タレは、温度感も敏感になりますが、非常に円やかさがいかされる・・・・ちょいと抑えめな高温といったレベルがまたいいです。













【麺:シルキーさが全面にひろがり、そして風流さも持ち合わせる崇高な自家製麺


<やや長方形でキリリとした角麺フォルム!しっとり感とクツクツ感がバランスする多加水細麺>


 麺がまた風流です!本店と共通ですね。極細と思える多加水麺で、全粒が少し入り交じった感じがする風流な見栄えです。角麺ですが、正方形じゃなく少し横に平たい長方形に見えます。芯が視認できませんが、全体的にクツクツと感じさせる前歯の当たり、千切れ感です。そして、奥歯のプレスやすり潰しに移らせて、束になったところを咀嚼すると、「しっとり」と感じさせるような潰れ感・・・・。「クツクツ」&「しっとり」が上手くバランスとれている、流麗で崇高な細麺です。








<滑らかさはシルキーそのもの・・・そんなスベリ心地>


 こういうのは、少し汁を含んでもまた存在感が増しますね。麺のこしつき全体が次第に緩やかになって、汁の味わいをやや含んで旨味を増します。そしてスベリ心地もよりシルキーに転じて、すべりそのものが更にアクセラレートするといった印象。意外にも、玉ねぎや三つ葉などの薬味をからみつけません。スープ同様、一度啜り始めれば、そのスベリの楽しさゆえに、一気に啜り上げてしまいそうになる。私を含め、同時に3名席に誘導された中で、私がダントツで食うスピードが早かった・・・。私がごちそうさまと丼を高台にあげると、「味わっとんのか、コイツ」的な視線を若干感じますが、はい、この通りちゃんと味わって頭にメモリーしとりますよと、笑顔で返す:笑。麺食道を突き進むのみ。


  











【具:気を衒わない質実さと、コンテンポラリーを少し感じる「和」なテイスト感】


<肉の繊維質を柔らかくも歯応えで味わう感覚・・・醤油ダレの滲みが旨し>


 一見、スタンダードなチャーシューに見えます。脂身は割と排除して、肉の赤身・繊維質部分をしっかりと味わいたいタイプです。醤油ダレの染み込みも時間をかけているのか、しっかりと深くまわっているのを感じます。しかし、塩気は薄く、肉本来的な味わいはキープ。歯応えも割としっかりとしていてるが、固くない。タレ浸透と熟成度も感じて、淡い酸味系の旨味を存分に楽しめる。これは、明らかに白飯より、酒とともに味わいたいと個人的には思うけど。








<淡麗な醤油タレが深く染み入る優しい味わい!濃密さもグッド>


 味玉がまたいい。適度な黄身の熱通りがいい。こうもスッキリ端麗系な醤油スープなら、黄身が溶け込んで濁してしまうのを嫌いたいが、柔らかい芋ようかんのようなしっとり感なら、溶け出すこともない。深いタレの味わいも感じることができるし、円やかの極みと言えましょうか。白身部分の浸透もなかなかで、フルフルっとした揺らめきを感じる白身もまた旨い!サイズ感もいいし、納得の味玉であります。









<メンマの熟成された淡い酸味!玉ねぎ微塵の甘さ!三つ葉のフレッシュ感がいい>


 メンマも出汁を吸い込んだり、また自身の風味をスープに還元したりと、なかなか良い仕事をしている。材木系のメンマだが、繊維質もナチュラルで、太さの割にシャリシャリと前歯で食える感覚がフレッシュだ。そして噛むと少しさわやかな酸味を覚える。それがスープにマッチする。


 玉ねぎと三つ葉もなかなかだ。言わずもがな、玉ねぎ微塵は、歯応えとともにナチュラルな野菜エキスの甘さを放出してくれて、スープをマイルド化してくれる。また三つ葉の清涼感は、スープのみならず、この一杯の全体感を和の境地に運んでくれるような粋さを感じる。最強の薬味で、追加など一切したくない。・・・と思っていたら、たまたまなのか、テーブルセットが見当たらなかったが、気のせいか・・・・。












 総じまして、「淡麗でシルキーさ溢れる醤油そばというそのままの感覚かと・・・・。さすが、本店の流れをうまく汲んでいます。同じ巣鴨という土地柄で、すこし駅からはなれておりますが、まったく本店と同じならあまり意味がなくなるのか? レベル感は確かそうに思えるので、これから少しいろいろな個性を出して、ともに繁栄していただければと思います。増殖力豊かな蔦のように、広く根や茎を広めて、このエリアから繁栄していただきたいと思います。なので詠います!



   新店舗
   目にも味にも
   柔らかく



   更に広まる
   蔦の繁茂也



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!




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