ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1552】 ラーメン燈郎 (東京・新小岩) 台湾汁無し油そば


 馬車馬のように、そして地味に、ストレス小出しにしながら仕事漬けな毎日・・・・。外出先で解放気分な錦糸町の宵の口でしたから、新小岩まで足を伸ばすことにしました。とっても課題になっている一杯がありましたので、もうこの時しか食う機会がないでしょうということで、「ラーメン燈郎」へ。目的は、「台湾汁無し油そば」であります。









 この「台湾まぜそば」にハマったきっかけは、何だったのだろうか・・・・もう記憶が薄れています。運良く、名古屋出張もあって本場で食えたのも印象深い。ともかく、この夏は、汁無し系か冷し系でさらっと麺ライフを過ごしたいもんです。


  











【タレ:スパイシーさ抑えつつもツボを押さえたワイルド感!甘辛が織りなす崇高な「台湾まぜそば」】


<パンチをそこそこ抑えつつ、ワイルド&マイルドな辛味がナイス!>


 待ちに待ったぞこの一杯!晩冬から春先にかけての「台湾まぜそば」猛ラッシュが凄く昔のことのようにも思えたりして。東京ではもう目新しい台湾汁なしにお目にかかれないかと思いきや、燈郎の木曜限定という情報を知ってから、約1ヶ月の間、狙いに狙いを定めてきたわけです。もやは食えたという時点で目的達成感があり、有り難さが旨さとすり替わっていても、お許しいただきたい。


 さてその念願の一杯は、文句なしの台湾系でありつつ、やはり仕上がり感は「一燈系」の質の高さを感じますね〜。そもそも燈郎が、Jインスパイアでありつつ、独自の世界感があるように、「一燈系の」個性が光るという感覚。ビジュアルは完璧なれど、単にコピーではないのだよね・・・・。


 タレ等のベースの全体味わいからすると、確かに辛味で食わすタイプでありながら、それは抑えめで辛味自体に旨味とか甘みを感じ取れるような押さえ方、バランス感ですかな。辛い挽肉のスパイシーさもありながら、魚粉系の香ばしい甘みも感じますし、タレとチャーシュー自体の豚肉と醤油ダレからくる甘みも、十分に感じ取れます。ヒリヒリ〜なパンチ辛さもいいけれど、辛さと甘さがせめぎ合い、ちょいと辛味が勢力を増す・・・といった感じがとても良いです。








<ニンニクの淡いジリリとした感覚に、酢と辣油のミックスが最強>


 とは言いつつも、辛さもバリエーションがあって単調ではない。幾重にも輻輳しているので深みがある辛さかもしれません。例えば、一番目につく挽肉の合間に見え隠れする「赤唐辛子」。これは淡くシャープに切れ込む辛さを醸し出す。そして、ニラもあるのだが、それより「ニンニク微塵」だね・・・・。こいつはジリリと舌ベロに響く辛味があって、食欲を一気に増進させる。またどこかしら感じ取れる山椒系のスパイスは、軽やかであって、台湾まぜそばたる風格を与える重要エッセンスだわ。


 そこへ辣油を投入する!これだけで一気に辛さが加速する。シャープさが増すし何よりコクがアップする。少し重くなりそうだから酢をひとかけしてみたりすると、全体的に円やかになり、仕上がり感が更に増す!酢と辣油はテッパンコンビでありますが、ここにニンニクフレーバーが化学反応いたしますと、テッパンがより強固になりますね。嗚呼、これぞ汁なし系の醍醐味。そして台湾まぜそばの至福の瞬間。













【麺:もはや万能!?とも思える定番麺!ヌチヌチしながらも絡めとる地肌感が、まぜそばとしてもピッタリ】


<適度にヌチリとした弾力性が、まぜそばではスパスパと食える>


 全くもって忘れていた!ここはハイセンスながらも、Jインスパイアな一面もあった店であったことを。並で十分だわと安全を見たつもりが、どうしてどうして、中盛り以上の迫力あるボリュームですやん!ま、逆に嬉しい反面、最後の追い飯にたどり着けるかという心配も少しあったりして。


 さて麺は、さすがに食い慣れた感がある品質高めな、やや平打ち系のやや中加水ぽい麺です。風味がありつつヌチヌチとした歯応えが、今回も喜ばせてくれます。まぜそばでは、剛麺だと少しツラい面があったりのど越しにつっかえる気分があるけど、この程度の芯の柔固さが丁度ええ感じ。絡み付いた具と共に、一緒くたにスパスパと切断しすり潰しにかかれますからね〜。邪魔くさがりの私には、もってこいの麺なのかもしれません。








<この際、スベリはどうでも良い!絡みつくチカラがナイス!>


 それに今回は挽肉と卵黄をマゼマゼするのだから、スベリなどはなから求めてはいないのだし。むしろスベリは無視して絡まり具合が勝負であったりする。挽肉の粘度もあってよく絡み付くが、麺自体の滑りも捨てがたい。マゼマゼ前から、山椒的なスパイスがへばりつき、なかなかの面構え・地肌感がナイス!そこに、まぜて刻み海苔やニラが混ざり合いますから、ガッツリ食いたいときには、もってこいな麺の食べ方ですね〜。












【具:台湾系王道の攻め!見事な攻撃をする3点セット】


<王道の挽肉と卵黄・・・・目の覚めるようなニラ!>


 さてやはり、台湾まぜ・・・とくれば、3点セット。「挽肉」「ニラ」そして「卵黄」であります。挽肉は定番の赤唐辛子が効いたピリリ感と豚肉のコクが非常にマッチし、これで白飯何杯でも食えるという仕上がり感。個人的には、タコライスより好きなのかもしれません。そして「ニラ」はいいね!鮮度というかフレッシュ感が一段と感じ取れる風合いで、こいつで高品質感を決定つけているかもしれないという仕事ぶりです。さらに、卵黄・・・。どんな料理に投入しても失敗はないのですが、特に挽肉とのマッチングは最高。つくね焼きしかり、ハンバーグしかり、旨くないはずがない!それに、卵黄の黄色と、ニラの鮮やかグリーンの色合いもいいし、ぐぐっと来て目が覚める思いもする。









<ご自慢のチャーシューが半ほぐし!甘味と香ばしさが引き立つ>


 あの分厚いバラ肉一本チャーシューが、コマ切れになっているようでもあり、ほぐしであったりという印象。これも旨いにきまっており、醤油ダレの香ばしさというより、脂の甘さをタレで引き出したという感覚。こいつが、この一杯の中でちょうど良い箸休めとなり、わざわざ箸でひとつまみしたくなる旨さであります。それに、結構ボリュームもありまして、最後の追い飯の時点では、すごく重宝するといった具合です。








<追い飯は別腹である!>


 何とか追い飯にたどり着くことができました:笑。腹も結構きつきつでしたが、追い飯食わないと禍根を残しそうなので・・・・。しかし、意外と旨さで別腹のように食えてしまったがな!タレの量が少ないのか、粘度が高いのか、ほとんどタレとしては残らなかったけれど、具や薬味に絡まったエキスと混ぜ合わせると、丁度良い混ぜご飯状態になって完成!辛さ抑えめの風合いも良いが、少しだけ辣油かけて、一気に〓き込んでフィニッシュ! スープ割りも自由だが、やはり「しゃもじ一杯程度」という微妙さもあって、無理してでも食っておきたいし、食っておくべきものでありますな。台湾汁なしとしては。












 総じまして、「品質感豊かな台湾まぜそばという印象ですかな。どんなジャンキーなジャンルでも、一燈系ならとても上手に崇高にまとめてしまうというか、さすがテクニックを感じるな・・・と改めて思う次第。ああ、今日も早朝から息もつけないほど、いろいろ仕事したけど、最後にご褒美があったということで、とてもいい一日でありましたわ。やはり、締めくくりというのは大事であります。仕事も、私生活も、そして食い物も・・・・。なので詠います!




   よろよろと
   昼飯抜いて
   新小岩



   満腹中枢
   バカになりけり




 お粗末!とういことで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!



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