ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1528】 鶏喰〜TRICK〜 (神奈川・横浜吉野町) 味玉鶏の醤油らーめん

 いろいろと私事でごたごたとしまして、都心で用事を済ませますが・・・これは、昼間に一人フリーになるとても良いキッカケであります。さてサウナで少しばかり命の洗濯をしようかなどと計画立てておりましたが、会員券を持ってくるのを忘れてしまい意気消沈であります。500円割引してもらえないだけなのですが、モチベーションとしてはすごく下がるわけ・・・・(なんか自分ですごい小者に思えてきた:笑)。そんなことで、目先をラー活に切り替えてみました。ライナー使えば一気にそこは、「横浜〜♪」ですからね。時間の余裕はたっぷりありましたので、思いっきりイイ店へ突撃したく思います。今回は、某サイトなどでも人気上昇がとどまりを見せない「鶏喰〜TRICK」さんへ・・・。










 しかし世の中に私のような、突然暇を持ち合わせたらラーメン食うしかやることないのか・・・と思える大人たちが多数。やっぱり店前で行列です。ほとんど30台前後の大人たちというこの状況に、日本は平和過ぎないかといささか不安に思えてきます。自分のことはさておいて・・・・。しかし、タイミングが良かったのか、待つこと15分ばかりで店内へ誘導され、着席とあいなります。ご夫婦か従兄弟同志か・・・・どこかフレンドリーなスタッフオペレーションをボーっと眺めていると、一つ忘れてたことに気が付きました。「あ!ビール頼むの忘れてた!」・・・・まぁええか、最近溺れてるし:苦笑。などと考えていたら、配膳が完了。その間、およそ6〜7分程度か。そしておもむろに実食へと進むのだが、その時のざっくりとした印象は、以下の通り。


  







 おお!これは見た瞬間から旨いに決まってるやん!と思えるオーラの垂れ流しぶりがすごいやん!啜ってからも唸るバカリズム













【スープ:鶏清湯系のクリアリーで上質なエキス感!そして各種円やか素材の「トリック」感じる醤油味】


<透明感あり「つゆ」の如くの鶏の旨味!軽やかでもしっかり!>


 鶏の醤油らーめん・・・、神奈川エリアにはどうして、このスタイルの大変崇高な一杯が多いのでしょうか。興味深さを超えてもはや羨ましい限り。今回の麺顔も見たとたんに、その鶏出汁の磨かれ方の凄さに息を飲む次第です。


 明らかに表面に浮かぶ鶏油の透明さが旨さをそそります。しかし、その鶏コクは薄化粧のごとくのサッパリとしてコク。素材の質というものを感じます。丸鶏やら、ぼんじりの煮出しからくるエキスとも違い、濾過されたかのごときの透明感が広がる味わい。ここに、「あっさり軽やか」なイメージ先行なれど、「しっかりとした旨味」を感じるというトリックを感じます。


 鶏だけが先行して重みがないのも特徴的かも。例えば、野菜などの汁が実に陰で役に立っているものと思われます。すっきりした感覚とか、その甘みの円やかさは、野菜の特徴がよく出ているかもと勝手に感じてはいる・・・。 更に、この旨味の落ち着き具合は、魚介?と頭をかすめたりするが、貝?などという滋味というより、もっとベーシックな旨味を感じる。それは、昆布の風合いといったところか??? ともかく、鶏のだけでない野菜昆布のトリックにも唸るバカリズム










<醤油は円やかなれど甘すぎない、そしてどこか香ばしさも残す>


 実は醤油の使い方にも光るものがあると感じてはいる・・・・。この手の麺顔の一杯だと、大抵あるのは、醤油の発酵感の中にしっとりとした円やかさ、そこに甘みを感じたりする。そういう部分もあるのだろうが、私個人的には、醤油の丸い香ばしさが印象的です。


 きっとどこぞの選び抜かれた自然派指向な醸造蔵のものだろうが、透き通った醤油の醸造感ある味わいと、そのカエシの伸びやかさの奥に、しっとりとした旨味も感じる。香ばしさと共に・・・。単に、鶏のエキスと結びついているだけかもしれんが。













【麺:上品そうで流麗なストレート多加水麺なれど、しっかりした強さを兼ね備えた良麺】


<くっちり感じる密度感ある多加水ストレート角麺>


 麺が実はしっかとしている。多加水系で角面が流麗で美しいストレート麺。やや長方形っぽい断面が、歯応えや舌触りで面白さを与える。そしてその前歯の当たり方は、スパスパっとした中に淡いモチっとした切れ込みを感じる。しかし、奥歯へ運び込んで束になったそれをプレスし、すり潰そうとすると、割としっかりとした弾力感もあり、それがコシのように感じ取れる。決して中心部に芯があるわけでもないのだが、食感的にそんなのを感じたりする。とは言っても、食べ始めの三分の一あたりで、その「芯のような感覚」は消え失せてしまうのだが・・・。ともあれ、質感は十分に感じるし、食べていて楽しい麺です。











<キメの細かい滑らか地肌で、束になって滑る>


 多加水の特徴とも言って良いが、表面のきめ細やかさや、コーティング感があって、さすがにスベリは高速で面白い。また全体的にも纏まりやすい麺なので、束になって滑るところが、またスープの持ち上げ感覚を高めて、麺食いとしては嬉しい限り。麺はのど越し!ってところ、あるじゃないですか!麺食いならわかってもらえるかな??


 後で知ったがこちらは、醤油と塩で麺を変えているそうだ。忘れそうなので一応解説書きを写真でメモっておいたりする。これは、また近々に食いに来なければならなくなったかもだな・・・・。












【具:鶏のスペシャリストのこだわりが見え隠れする「トリック」感覚がすてき】


<鶏のこだわり!二種の鶏チャーシュー>


 この手の一杯の定番とも言えるか? 二種チャーシュー。鶏の胸肉っぽいパフパフとした白い肉。何回も何回も例えるが、化粧パフの如くのその存在感と歯応えが嬉しい(別にオカマではない)。スープに浸して、筋繊維のスキマに旨味を吸わせて、お口の中で肉旨味と共にじゅわーっと食うのが快感な鶏チャーシュー。


 そしてもう一方は、鶏もも肉?のロールチャーシューで、こいつが実に香ばしい。そしてやや甘くて、鶏飯として食いたくなる様な、白飯に合うと思える旨さです。軽くオーブンで焼かれたような後がこれまた汁に浸ったあとでも旨い。









<濃厚な黄身のまとわりつくような濃厚さ>


 これだけ「鶏」の専門性をアピールしている店の味玉だから、うまさで外すわけがない。結論を述べるに、ココ来るなら味玉追加でありましょうよ!と申し伝えたい・・・。清油スープに黄身が混じって濁るのを嫌う私でも、旨さの誘惑には負けてしまいます。また、黄身のとろみも粘度が高いため、濁り出す前に食ってしまいます(濁るのに時間がかかる)。白身も味が染み込んでいて、わりとフルフルっとした感触がおいしい。また、全体的に黄身がデカめだったけど、それは偶然か個体差か・・・そちらは今もって不明。










<つくねもハンドメイド感がいいね!>


 これが一つ入るだけで満足度が全然違うような気がする、不思議な魔力を持つトッピングです。軟骨のコリコリ歯応えも細かいけれどしっかり残っていて、つくね肉の擂りこぎ具合いもきめ細かく丁寧。塩気のアッサリ味がとてもタイプな味わいで、少しスープを吸って尚パワーアップといったところか。全体的な手作り感が暖かみを感じさせて、この点でも演出としてはグッドです。













 総じまして、「港町から羽ばたく鶏の名店!」といった感想。鶏は飛べませんが、鶏らーめんなら味わいで世間に大きく羽ばたけましょうぞ!この日は天気が凄くよく、過ごしやすい気候でありましたので、このまま少しコーヒーでも味わってから、ゆっくりとして帰りました・・・・(笑)。いいことばかりじゃ、バチが当たりそうで、こうやってバランスとるのも必要かもしれませんから・・・・。ま、少しの間だけだったけど、楽しく過ごせて感謝!なので詠います!



   遥々と
   清湯を求め
   港町



   味のトリック
   今日も鶏食う




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!







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