ほんのりとした煮干の中華蕎麦が食いたい・・・・。どうも先日食った飯田橋の淡麗な一杯の余韻を引きずっているこのごろ。数年前は、二郎に通ったり、はたまた濃厚豚魚ばかり食っていた男とは思えない心の変わりようです(いや、つい最近、台湾まぜそば狂だったか・・・)。最近は、夜が少し自由度がないため、ランチタイムという限られた範囲で行動することが多いのですが、オフィス近辺で淡麗で唸るような一杯を、そうも簡単には思いつかない。かといって近くの家系に行列までして食おうとは思わないという、わがままな自分です。
はてどうしたものか・・・、と視点を五反田に移すと、そこには「きみはん」があるではないか!かなり馴れ親しんだ味わいですが、強烈に引力を感じまして飛び乗る山手線。駅から近いというのは実に限られた時間ではありがたく、5名ばかりの行列に速攻に連結です。さあ!当たり前のごときな煮干中華そばにこれからどっぶりと浸るぞ・・・。
店内に案内されて待つ間、一つ発見したのは、こちら「チャーハン」も中々の人気メニューの様子。2〜3、チャーハンだけのオーダーが飛び込んでいたのでおそらく単品狙いのお客でありましょう。当初座席フロア担当の店員さんは、チャーハン担当のようで、そのオーダーが入っては厨房に入って中華鍋をふるうというローテーション。今度機会があったら食ってみたいが、たぶんないだろうな・・・でも旨そう! などと考えていたら配膳が完了して、チャーハンに飛んでいた意識が中華そばにゆり戻される。ああ、この麺顔、この香り!これを待っていたのだった!!一通り、写真メモを撮り終えいざ実食。・・・・やはり、想定通りの満足感だわ!心の中では叫んでしまう・・・。
ううむ・・・これぞ定番たる旨さ!時々こういう常道なのを無性に食いたくなる!五反田駅近にあるのが実にうれしい!!
【スープ:定番の東京煮干しライト系!当たり前な旨さが心底ホッとする】
<程よい煮干し加減と、醤油ダレの淡い甘みと酸味のバランスがゆとりです>
時々食いたいくなる、明るくほんのりとした煮干しのアッサリスープな一杯。ところが、いつでも食えるという軽い感覚でいつも後回しになってしまう。煮干し食いたいときは、どうしても濃厚系を優先してしまうけど、久しぶりに食うと来てよかったと心底思えます。いわゆる、煮干のライト系な一杯。永福町系のような軽い煮干しにすごく近いのだけど、それよりちょっと濃ゆいような感覚です。久しぶりに食って思うけど、一般的な煮干し以外にも、各種様々な種類の魚の煮干しが投入されているよう感想。複雑さも見え隠れして、それでいてスッキリと食わせるところに、このブランドのテクニックを感じてしまいます。
煮干しもさることながら、醤油ダレのニュアンスもなかなかバランスをとっていると思います。煮干の甘味とともに、醤油の醸造感あるカエシの部分が結びついているようにも思う。そして、醤油の後味に淡く仄かな酸味を感じて、ライト系の中でも濃さと華やかさを両方併せ持ったバランスを感じます。単一的な煮干スープというのではなく、煮干にも、浸かっている醤油ダレの味わいにも、華やかさがあるのですね〜。
<仄かな風味の柚子皮が「きみはん」らしい淡麗な仕上がりを象徴してる感覚>
仄かな柚子皮の感覚。こえが煮干しと反応するところが、個人的には「きみはん」らしい味わいだと感じています。淡麗さがしっかりとしているので、全体的に柚子の爽快さが霞のように広がって、最後の一滴を飲み干すまで鼻腔をくすぐるようでもあります。この柚子の風味と醤油ダレの淡い酸味とが、上手く結びついているのかもしれません。
また豚肉・豚骨と鶏ガラが淡麗で丁寧によく煮出されています。薄らとしているようで、あっさりとした動物感もベースに感じる次第です。またそれだけで煮干以外の甘味を語りつくせていないような気もしますが、干しシイタケの戻し汁も隠し味に入っているような感覚もあるのだが・・・、こればかりは不明です。
【麺:ゆったりしたライト系煮干しには絶妙に合うと思える、程よい歯ごたえとモッチリ感】
<多加水系でほぼストレート細麺がカツッとしつつも、程よいモッチリ感も保つ>
基本的にはキレイなストレート麺なのですが、全体的に捩れているような雰囲気もあって、啜りにおいては重要ポイントのように感じます。性格としては、加水が高めでモチモチと食わせていくタイプに見受けます。されど、なかなか前歯の当たりにおいては、カッツリと感じさせる部分もあり、淡いがモチモチという感覚もやや感じさせてくれます。奥歯での束になったもののプレスにおいては、そこそこの弾力もあり、多加水のいいところを表現しているように思います。
<固くプリッとした物腰と、表面の光沢感でスベリはなかなか高速な部類>
されど、全体的にはハードな印象もぬぐえません。どこかしら、全体的な物腰が凛としていると申しましょうか、プリっとした中に固さを感じさせます。されど芯はない。スープを吸い込むのはあまりなく、また角っぽい切り口で、麺自体も啜りにおいては流麗。表面の光沢感も艶やかでして、スベリとしては、中々の高速系だと感じ取れます。
【具:歯ごたえで旨さを伝えるトラディショナルさもうかがえる肉】
<赤身の繊維質をクッシリと味わうロース肉チャーシュー>
そこそこの歯応えというのが、一貫したテーマであるかのように思えるこの一杯。チャーシューは赤身(筋肉質)の部位が殆どでして、しっかりとした咀嚼にて本来の肉を味わうといったような趣向性を感じる。そんな整形されたロース肉が、麺顔でキリリとしていて、なかなかの存在感です。味わいとしては薄味ですが、スープに浸して丁度よい塩梅という設計です。
<三兄弟はそこそこの一定品質感覚、お久ぶりなナルトかな>
是非もない海苔とメンマとナルトであります。一定の品質以上は感じるものの、逆に特筆というものはないような印象です。しかし、ナルトって最近見なくなったけど、ちゃんとあるのね・・・・。一方でおでんのナルトを思い出してしまった。
総じまして、「崇高なる飲んだ後の〆なる優しい煮干し」という感覚な一杯であります。
それにしても、ライトな煮干し系を食って気分は爽快と言いたいところですが、楽しいはずの連休を思うとヘビーな思いであります。なぜって・・・ここでスタートダッシュせねばと、いろいろ課題も仰せつかっているし、また連休明けはイベントも控えておりますしその準備もあります。一方、日頃手を抜いている家庭での役割をここぞ!とお願いされておりますので、これなら普通に会社へ行っている方が楽なのかもと思うこのごろ。嘆いても仕方がないので、前向きに考えて頑張りますがね・・・・・・。なので詠います!
いよいよな
大型連休
気が重い
仕事抱えて
子供抱えて
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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