天気の良い春の日の外出は、どことなくいい気分です。定例的にランチタイムが潰れる曜日に外出する機会に恵まれ、混雑避けて平日ラーメンランチを慣行です。こういう時行きたい店は数知れずなのですが、無茶はできませんね。近場ということで何となく「麺や 維新」さんに突撃です。なぜなら、醤油、塩、と食べてきてどうしても新メニュー「煮干し」が前から気になって仕方がなかったから!
JR目黒駅から足早に東へ東へ。途中「航」の看板を確認し、「まだキムラ君やってへんな・・・・」ということを確認してから、ものの数十秒で目的地に到着です。先客ゼロ(当たり前か)。貸切状態で自由気ままに麺ライフ。あと、こんなことどれだけできるんだろうね〜。思えば去年もそうだった。春先にかけては比較的順調だったものの、夏に向けて地獄の日々は今でも忘れられんわ。もしまたそうなるんだったら、今苦しんでおきたい。麺を食える程度に。いろいろ思いが去来するが、スープを啜ると心配そっちのけな私。昼間から心の中で叫びます。
これは、メサメサ旨い!醤油ダレに才能感じる一方で、煮干しのバランス感覚が嬉しい!レンゲが止まらん・・・。
【スープ:ライト煮干しなれど、醤油の色気と鶏コクで色気を感じます】
<煮干し体感と当時に明るい醤油ダレの風合い・・・甘味あり>
配膳の瞬間は、中々華奢な丼にバランスの良い具の配置が伺えまして、早速に高い質感を感じさせます。「お熱いですからお気を付け下さい」のコメントも気持ちが伝わるようでもあります。受け皿に乗っけられたそれを丁寧に受けとり、先ずは撮影なり全体を眺める。おもむろにスープを啜り出すと、味わう前半は、なるほど煮干しとはいえ、こちらの定番「醤油らぁ麺」の高品質をティピカルに感じる、タレの甘い香りがいい感じです。こちらは醤油にも相当コダワリがあるようで、カウンターにもその薀蓄がコメントされとります。とっても柔らかく火入れした手のかけ方が伝わるようで、醤油感覚がイキイキとして明るく、キッパリとしているのが分かるようにも思えます。
そしてその次に、じゅわーっと広がるのが「煮干し」でして、普通煮干し感じるのが先だろう!と思えど、花粉症鼻づまりの為、そんな順番になってしまうのかもしれない。さて、この煮干しですが、パンチ系のようなニボニボっと強い煮干しではなく、煮干旨みの上澄みのような洗練されたもの。甘さも芳醇なれど苦みがとてもさわやか!濃ゆいというほどでもない適度な煮干し感がいい感じです。センス、バランス、そんな仄かな絶妙を感じます。
このバランスの中には、煮干し以外の旨みも見え隠れ。節系や昆布なども入っておりましょうが、海産物系のサラッとしつつ濃縮なアミノ酸は、貝柱の旨みか! 看板の醤油らぁ麺にも通じますが、上手に煮干しアレンジが反映されたなと、一通り感心いたします。
<中盤から鶏豚コクのボディ感、そして終盤は醤油と煮干しが結びつく酸味>
さて中盤にかけては、徐々に煮干し味に慣れてきたのもありますが、裏腹にライトですっきりした動物コクもしっとりと感じます。豚というより鶏のニュアンスの方が濃ゆいかな。鶏油も仄かに投入されておるように感じて、それが煮干しで円やかに感じるかのようであります。こういうところが、ライト系な煮干し醤油とは言え、しっかりとした食べごたえ感に通じるものがあります。「大盛りが無い」お店だけに、そういうところ大切だと思います。
また味わいの後半がまたスキッとしてよい印象。後半の残り香的な味わいが、醤油ダレの酸味を仄かに感じさせる。そしてその仄かな酸味が、煮干しの味わいと交じり合って、また違った煮干しの豊かな味わいとなり芳しく思えます。何となく、また啜りたくなるというレンゲの止まらないパターンに陥りそう。
【麺:ライトな潰し込み感でクチクチと小気味よく切れる麺!モチモチ度も程よし】
<比較的モチモチ度が高い多加水系、スープの明るさとマッチ>
煮干しには、多少粉っぽさもあるパツパツ麺もいいもんですが、このような豊かなすっきり煮干しスープには、多加水系もまたいいもんです。比較的モチモチしたニュアンスで、弾力はほどほど。その歯応えがクチクチっとしていて、束になるとクニリと淡泊に押しつぶされる。明るいスープニュアンスには、この分かりやすいモチモチ弾力が相性がよいと思えます。
<レギュラー麺とは変化!平打ちなやや縮れっぽいフォルムで啜りが楽しくスベリも良好>
しかし、こういう麺だったっけ?と後になって気づくのですが、他の定番メニューは、細麺ストレートですな。この煮干しらぁ麺だけは、やや平打ち系の弱縮れだったのね。何となくハンドメイド感が漂って、煮干しというイメージをより一層色気づけます。地肌はつるつる系でして、物腰はとてもしなやかなので、啜り上げには殆ど抵抗というものを感じません。いつものように、ズボボボボボボボーっと一気にすすり上げる。駆け抜ける縮れ地肌が、内頬を高速に撫でて、喉奥へと落としこむのがまた快感であります。
【具:上質感感じる肉と薬味】
<脂でなく「肉」の旨みが柔らかく噛みしめられる崇高なチャーシュ>
中々、絶妙な火の通しと申しましょうか、配膳の瞬間はほんのりと中央部がピンク色で、まわりがタレの薄い染みこみを感じさせる褐色。肩ロースの端っこみたいな部位がとても上質さを感じます。歯ごたえは、よくあるホロホロと崩れるようではなく、割と感で肉質を感じさせるというタイプかと。あっさり味なのが、スープのバランスを崩さないで良いし、肉も薄まらないようでとても良いです。
しかし、後でゆっくりと食おうとすると、絶妙なピンク色が完全に白く茹であがってしまいますから、ほんのりとした肉風合いが消えてしまいますからご注意を。まずは肉食えということですな。
<三つ葉と紫玉ねぎ微塵が何気に好プレー!>
煮干しにはフレッシュ玉ねぎ微塵がテッパン。それが軽い煮干しでもそのテッパン法則は外せません。玉ねぎは紫色したやつで丁寧な細微塵。さっぱりしていてスープの後味によく合います。そして、ところどころ、ジリっと感じさせるのが、三つ葉でして、この薬味も少ししか入っていないのに、中々良い仕事をしてくれます。程よい箸休め的に清涼感を感じさせますので、欠かせないアイテムですね。
総じまして、「軽やかですっきりした色気」を感じる煮干し。すっかり春めいた時節にこれを啜って、若葉が盛りにむけてうごめき出す脈動を感じますな。
個人的には、まだまだモヤモヤしたものをたくさん感じますが、季節が変り、年度も改まって組織は新しい体制でスタートダッシュを計らん!といたしまする。私だけ置いてけぼりにならないように、頑張るしかないすかね・・・。なので詠います!
春盛り
躍起と気怠さ
入交り
組織変わるが
課題は変わらぬ
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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