ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1432】 麺屋 こころ (東京・大岡山) 台湾まぜそば+追飯

 「大勢な会議ほど物事が決まらない」とは思いませんか? 確かに違う意見を言い合う為に物事が決まらないといのもあるけど、それはそれで意味がある。問題なのは、参加者が発言もなくその他ギャラリーみたいな立場になって大勢参加しているような場合(誇張もありますが)。これは、もはや会議ではなく、式典であります。思い切った発言もしようもなく、ただ淡々と議事が流れて、意見に差異があるとまたまた別途となる・・・。これは、関わっただけで時間のロスした気分で嫌になる。私はこんな会議に出くわしたときには、できるだけ退出することにしている。


 あと「会議の事務局」というのも要らない。話し合いたい方から、呼びかければいいはずだから。事務局など作るから、第三者的な見地から、いろいろ社内力学やら組織立てなど考えて、あちこち関連性のある所に全部呼びかけてしまう。事務局としては、心配りが仕事と化してしまう。だから、実際の会議開催となると、参加者が増えたりする。

  




 「会議力」という物差しがもしあれば、それはその組織の力を内部評価する有効的な手段かもしれません。逆にそういう物差しを仮定して、改善を進めれば、企業とか組織の内部雰囲気が変わるかもしれない。・・・・ともあれ、最近あった会議にはそういうようなことを身につまされて思ったわ・・・。








 ・・・などと考えながら、実に久々に東急目黒線に乗り込むのであります。外出用事があり、時間も時間なので本来なら直帰したいものだが、オフィスに戻る必要がある。このため、日頃使わないこんな路線に乗り込むことに。でも・・・・オフィスに戻る気にさせたのは、途中、大岡山に立ち寄れると踏んだからというのが本音であります。「麺屋こころ」の台湾まぜそばの引力がそうさせるのです。


 台湾らーめん。台湾を冠していながら台湾にはない料理。ナポリナポリタンがないように、実は日本の創作麺!とは言っても本場が「名古屋」というのは興味深い偶然ですね。中日ドラゴンズが台湾野球界と深いつながりがあるという背景があるのか?もとより、関西転勤時代には、大阪で少しばかりかじったこの系統ですから、ちょいと懐かしさもこみ上げますやん! そして大岡山というのも興味深い!・・・庶民性とどこかええところの住宅街といった欲張りな街がナイスです。手作り弁当400円という看板が嬉しいね!でもそれが目的でなく、東京工業大学の横の道をすごすごと南下し、目的のお店を発見です。


 入店すると、開店間もない初々しさが溢れる店内。壁には開店時の記念撮影と思える、若い二人の共同経営者の笑顔の写真がまぶしい。ここには、やさぐれとか邪心など欠片のない食の世界観があふれてますやん!それでは祝杯を!と思い缶ビールの券売機ボタンを推そうとするが、「まだやってません」とのもうしけなさそうな言葉あり。次回は、まぜそばとビールで決めてやる!でもね〜、アルコールがなくても、こちらのまぜそばは、食欲倍増の旨さでありましたよ!ホンマに食っている最中から心のなかで叫ぶしかない。




 めさめさ旨いがな!程よい辛さと円やかさ!そして、ガッツリ感も楽しませる異色系まぜそばですやん!旨しーーーーーー!!







【タレ:辛さとマイルド・・・そして香味と痺れのカオスのようなまぜそば!】


<挽肉から滲み出る旨味と一味&山椒の仄かなシャープさが魅力的>


 配膳の瞬間を見るまでもなく、何となくカウンター越しに厨房の作業を眺めていると、手慣れた動きの中に旨さを確信いたします。丼に味の基礎となる醤油ダレを垂らし、それを熱々に茹でられ湯切りしたての太麺をドッと投入し混ぜ混ぜするだけの動作。そこに修行の行き届きというか、キッチリとした決めのポーズ感も感じますしね・・・。そんな感じで手早く盛られた各種トッピングも配置が全部完璧みたい。挽肉をどでん!と中央に据えて、それを座布団にしている卵黄が実に数学の公式のように鮮やかに決まっています。この挽肉からにじみ出る旨み・・・脂のコクが何ともいえず、食欲をそそるのです。


 挽肉はどの部位なのかも想像もつかないけれど、脂の部位が多めの素材と思われ、バラなら勿体無いし脂が強すぎる。ももは脂が少なすぎてコストに見合わんから、腕肉とかそういった類いでありましょうか。これらが実に肉味と脂のコクがいいバランスなので、白飯ならいくらでも食えそうに思えるほどお気に入りになってしまう。


 そしてその挽肉には、何となく・・・・混ぜ混ぜしてしまった後だから分からんが、仄かな一味のチリリ・・・・とした辛味と、山椒のツーンという仄かに鼻に抜けるような「痺れ香ばしさ」を漂わせる・・・・。これは、いかん!病みつきを誘う旨さじゃ。本格的な四川系な担々挽肉もいいが、ちょいと緩めなナチュラルさがこの台湾系の挽肉の旨さでありましょう。こうなれば、まだ公開になっていないが、汁系の台湾ラーメンにも興味がそそられます。





<やはり出来のよさは、卵黄とニンニクで生きるね〜>


 卵黄とニンニクのコンビネーションは無類であります。かつJ系汁無しにハマったときに、あまりにも食欲を誘うこのコンビネーションに胃袋の容量オーバーを振りきりそうになるのを覚えて苦しんだ・・・・。あれは、昔の常磐線亀有の店の思い出。それを彷彿とさせてくれる楽しさがありました。醤油ダレに卵黄は合うのはテッパンですし、一味系の辛さにもマイルドに包み込んでくれるマッタリさがいい。そして、ニンニクはこの醤油味を含んだ玉子味にビンビンに響く。そして一味&山椒の辛さのベクトルからは、また別の角度で切り込んでくるシャープさが良い。普段は、帰ってからの家族のことを鑑みニンニク排除な私が、この台湾系だけは譲れなかった薬味。久しぶりにフィーバーしましたわ・・・(もはや死語を越えて言葉の化石)。



<何気にニラの青い風味がニンニクに響いている>


 台湾と言えば外せないのが「ニラ」です。かつて関西転勤時代での麺ライフでは、緑のじゅうたんかい!という風貌こそ台湾系の醍醐味などと思っていたような気もしますが、確かにニラの青臭さが旨かったはず。ニンニクとニラの組み合わせは旨さの方程式!餃子が証明してくれていますもんね〜。さてそのニラですが、軽やかな風味程度で実は、これだけ入っているのに上品です。そう・・・・こちらの台湾まぜそばは、パンチ系でジャンキーという雰囲気があれど、完成度の方が先にたって・・・まとまりの印象が高い。それだけに、ニラのワイルドさはそれほどに感じず。しかし、ひとたび「ニラ」と結びついた部分があるときに、ジリリとした辛味をスパークさせる!臭さと臭さの二乗イコール「旨し」・・・という食の公定式なのであります。








【麺:素朴さと言うより・・・朴訥とした太麺!卵の絡み合いがまた気持ちの柔らかいところをつかむ麺】


<極太多加水な丸麺がヌチヌチ&もちもち弾んで楽しい>


 実は・・・台湾系の汁なし系は初体験だった。この系統では、細麺しかイメージがなかったもの・・・・。さてこちらの太麺は、なかなかボディがしっかりしています。茹で上げてから大き目のテボで麺釜からすくいあげ、湯切りをするのでありますが、その最中は麺棒をテボにつっこみ・・・かきまわしながらの湯切り。そんなことをすると麺に損傷が・・・という心配をしそうですがさにあらず。そんな程度では千切れやもつれなど関係ないようです。


 さてタレに絡ませてから頂くこの麺ですが・・・太麺でありますが丸麺というだけで実に福よかさを感じる。丸いとモチモチっとした感覚がより生きるよう。一方で麺の密度感が高いため、モチモチとした弾力の中心にはヌチヌチとしたグルテンを感じるかのよう。なので、前歯の千切りであっても、奥歯でのすり潰しであろうと、ふた種類の弾力が楽しめるようで、実は大変アミューズな麺だと感じ入ります。






<まさに、にゅりんとゆったり滑る感覚が、油と卵黄の効果で楽しい>


 加えて、にゅるにゅるとした「ぬめり」が楽しい。これは湯切りの曖昧さとは別格のすっきりとした「にゅるにゅる」・・・(殆ど意味不明じゃな)。実は、後半に味の変化も楽しもうと思って、少々酢を回しかけている。そしてそこに豚系の脂と卵黄が投入されており、かき混ぜあわさっているので、タレがかなり撹拌され複合化して・・・弱い「タルタルソース」状になっとる。そこを太麺がゆったりと絡め取り、地肌に化粧を施しておる。そのため口当たりや舌触り、スベリ心地が「にゅるりん」としていながらも、完全に艶めかしいと感じる。といったことが一連していて、エンタテイメント性あるスベリとして、実にいい感じであります。









【おまけ:追飯はなかなか優れて満足度を高める】


 実にニクイ!「追飯」というシステム。半ライスではなく「追飯」。麺を平らげると自然と残るタレをご飯を投入することで、上手に食べさせようという趣向でありますが、これが・・・・わかっているのに、旨さにハマる。


 食べ終わると「追飯ください」とコールし、丼を預けて飯の投入を待つ。まあ・・・しゃもじ一杯程度の少ない盛りなのだが、これが残ったタレ(ソース?)に丁度良い分量となり、4〜5口程度の即席リゾット状になる。これが実に旨い。小さい茶碗で出されるよりは、直接丼に投入される方が、親近感がわく。この追飯は、「別腹」で食えるので、是非トライしていただきたい!









 総じまして、「再訪問決定!つぎはカレー台湾まぜそばでヨロシク!」ですよ!

 なぜって・・・追飯までを計算に入れるなら、飯とカレーはテッパン中のテッパンでしょ!カレーなしでこの旨さですから、カレーを投入するとどえらいことになるんとちゃうやろか!と思えて・・・・気になって気になって仕方がないやないの!嗚呼また近いうちに川崎方面に外出の機会がないやろか。などとすでに画策を始める私・・・・。なので詠います!




   爽やかな
   辛さと店の
   空気感


   こころ和ませ
   胃袋刺激




 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!


 ps  店内にある共同経営者らしきお二人の写真が大きく掲げられている。
    どこか、強い意志の二人三脚を感じるとる。
    これが、企業の組織の原始だと考えると・・・妙にまぶしく、うらやましかったりする。
      





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