ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1431】 Japanese Soba Noodles むぎとオリーブ (東京・銀座) 濃厚卵のまぜSOBA

 若いとき、しこたま残業したもんだ。そしてたんまり残業代を稼いでそれを飲みに使ったりして、気分を晴らしたもんです。そしてその後また仕事に没頭した。当時と今とでは、立場も年齢も経験も違うし、時代も大きく違うので単純に比較はできないね。だけど、みんなよく遊んだけど、本当にあのころ、よく働いたと思う。そして、本当に突き抜けるほど頑張った!と思って給料や賞与に期待したりするが、実は、他の同期と全く変わらなかったりして、ちょいと肩すかし食らう思いをしたもんだ。


 日本の会社ってどこでもそいういうもんではないでしょうか。若いときは横並び。その時の頑張り度合いは、お金として差は出さない。そのかわり人事記録とかでちゃんとマークアップするのだろうかね・・・。でもそれが、とても本人達にとっては分かりにくい。そして、当時考え込むのだが・・・・「頑張ったって、こんなもん???」という感情が芽生える。頑張りとか認めてくれていないのかとひがんでしまうかもだ。それがなんとなく、それから上に成長するにあたって、優秀な方ほど、やる気を削いで来たのではないだろうか。私はひねくれ者だから、そんな気持ちを抱いたまま会社人間になったのかもしれません。当時の会社は、精密機械の歯車のように効率よく全体の効率を下げないまでに、機能的にな人材を求めて来たのではないかな・・・。


 そして今に至って、すっかり変わってしまったかな・・・・。若いとき、それほど抜きん出ていなくとも、何かを変えた!という人材や実績の方が評価される時代に変わったような気がする。今、中年になって・・いきなり路線変更をもとめらるような感覚を受ける。そしてこれからは、変えて行くような人材の方が評価される時代になったのだろう。そういう訓練は自己責任でやるべきなのかもしれないが、どこかしっくりと来ないのは、「だったら、昔から、年齢や職級によらず頑張り度合いを明確に賃金に反映するなり、見える化をしてほしかった」ということなのかも。若いとき、少しでも他人よりは頑張っただろうという時に報いてくれなかった。例え10円でも適切に差をつけて、横並び意識を排除してくれていた方が健全なのだと思えてならない。人的リソースの評価方式と、人材育成戦略が整っていないと、こういうハメになるかも・・・。






 ・・・などと考えながら、この日も頭と気をつかってヘロヘロでした。もう電池切れで、早めの7時40分に退社させていただくことに・・・・。そこで、寄り道と乗り継ぎを考えて考えて・・・、銀座界隈が一番便利だろうということで、途中下車。目指すは、最近一番銀座で気になっているこのブランドです。そしてそこには、「まぜそば」がある! 仕事のモヤモヤも一掃したい気分もありましたので、ここは確実に旨そうに食える一杯を求めて来たのでありました。前回、蛤SOBAで旨かったもんで、この調子ならとこのメニュー! そして結論的には実にアタリでして・・・・もうこれは誰かに伝えたいモードにスイッチオンです。私は既に心の中で叫んでいます。



 めっさめっさ、旨いがな!銀座は、まぜそばにおいてもジャンキーさを排除し、上品にまとめさせるような・・・、旨し!








【タレ:まさに卵が主役なまぜそば!そしてバラエティー豊かな薬味に、銀座の華やかさを知りますな】


<まさに濃厚!卵の味わいの濃さ!卵好きならたまらんマッタリさ!>


 配膳の瞬間から、洒落た麺顔に銀座の感じがいたしますな・・・。たまたま座った席のお隣が外国人の方でして、全く同じメニューを並んで食する。こんな偶然が似合うのが銀座って感じがしますし、またそれに見合った面構えなまぜそばであります。中央に誇らしげな卵黄が、きらびやかな宝石のよう。それを箸とレンゲをつかって混ぜ合わせて潰す。「よくかき回してからお召し上がりください」って店員さんの説明が、まぜそばを食うファンファーレのようなものですな。お隣の外国人の方には、身振り手振りで「Mix!mix、please」な〜んて照れながら真面目にご対応されているのも、どこか初々しくて親近感を覚えます。


 さてこのまぜそばのタレですが・・・・まさに文字通りの「濃厚な卵の味わい」というやつでして、品質の良い卵っていうのは、もうそれだけで完成された「ソース」のようにすら感じます。いつもこの系統で味わう動物系の脂も捨てがたいですが、卵の濃厚さだけでさらっと食える油そばってな感覚。もうひと啜りすすりするだけで、卵の幸福感が口いっぱい!醤油のタレの香ばしさもとても良いバランスでして、醤油をつかったパスタ感というエキゾチックな味わい。もはやこれだけでも味は完成していると思えます。しかし、こちらのこの一杯は、薬味のバリエーションのオンパレードでして・・・、何か試さないともったいないと、半ば強制力を感じます。






<醤油ダレと卵のテッパンなる相性!香ばしさに加え、黒七味が映える>


 そこでまず最初に、私が手に取ったのは、「黒七味」。透明なコブクロに密封された袋を破って振り掛ける。私、元は京都人ですから、この手の七味にはうるさいのですが、まぁそれは置いといて・・・・、半分洋風なニュアンスを半分持ち合わせたところに、これを振りかけると・・・・なかなかなミスマッチ感が楽しめて、香ばしさと滋味な華やかさが広がります。和のカルボナーラ感!? 実はブラックペッパーもテーブルセッティングされているのだが、これは予想がつく味わいだったので、黒七味にしたわけですが、大正解!醤油ダレと卵のテッパンなる相性に、美々っと七味の香ばしさが、一層はなやかさを演出いたします。


 次は、「りんご酢」を試しました。夏は炭酸で割っても旨いお酢。やさしくフルーティな酸味が、この一杯には、まろやかに染みわたります。尖ったところはまるでなく、マイルドさだけを増幅させますので、より一層食べやすくなるという効果があります。まさに、この時点でも十分に昇華している味わいと感じます。



<薬味のバリエーションで広がる世界観>


 しかしまだある薬味たち。第三弾としては「マヨネーズ」を投入。これは別皿で提供されますが、その薄らとした白い色合いに、普通の市販品とは違うオーラを感じます。自家製とは思わないか・・・・。でも酸味とか塩気がとてもマイルドで、瓶詰してお土産に持ち帰りたい気分。そして投入すると・・・やはりマヨネーズは万能!最高に昇華したと思っていた味わいが一気に身近に持ってくる・・・・、そんな親近感に変ります。卵が原材料だから・・・そりゃ合うわな。





 試さなかったのは、「醤油ダレ」と「タバスコ」。醤油ダレは味が薄いと思ったら使うものだろう。しかし、タバスコって!これがビザそば系とか、またはチーズ系の味わい、トッピングが施されていたなら迷いなく振り掛けていたかもしれません。しかし・・・・これ全部投入しても、どこか自分が貧乏ったらしくも思えるし、しかも、バランス合わせる配合が難しと思うのでやめといた。まぜそばを辛さで食いたいというのなら、これはアリかもしれません。その場合は、黒七味は排除して、代わりにブラックペッパーがおすすめでしょう。







【麺:粉の風味感じつつもヌチリとした歯応え、卵のらしい滑りが旨さの秘訣かも】


<中太のカリスマ製麺もなかなか!硬めのヌチりとした潰れこみ>


 目の前で調理してたのを密かに観察。ボウルに醤油タレを投入し、茹で上がったばかりの麺をボウルに投入して、器用に手首を使ってゆすりながらひっくり返し、まぜまぜされます。そしてその麺は、割と太目な麺でして、京都のカリスマ麺であると思うけど、この製麺所の太い麺は初めての体験かも・・・。


 まずは眺めて・・・実につややかな地肌。褐色の色合いが見ていて飽きない。そして食欲をそそる色合い。たまらず啜って前歯を立てると、加水まずまずでクシリと気持ち良く刺さる。そして淡い弾力を感じて千切れる。奥歯へ運んですり潰しにかかると、そこはクシクシとさせる部分と、押し潰しのプレスの際に感じる「ヌチリ」とした感覚。これが実に風情すら感じる。微妙に捩れているかもですが、美しいストレートなフォルムもとても印象的であったな・・・・。






<卵の滑り度合いが、どこかしらカルボナーラを感じさせる>


 さて・・・スベリがさすがに卵由来を感じさせるまとわりつき。生白身のぷるん!とした部分が全体的に行き渡って、ネットリとしていながらもフルフル〜ってな感じで滑る感覚。しつこいねばりではなく、どこか引き際がよい。しかもどこかクリーミーにも感じる。なんてことを考えていると、似てないようで・・・・どこかカルボナーラのゆるい感覚を連想したりする。やはり卵というやつの先入観なのか、もしくは、卵のエッセンスというやつか・・・。これでお箸ではなくて、フォークで食ったなら俄然そんな気分に支配されるでありましょうな。濃厚卵万歳!







【具:手抜かりなし・・・というか、さすがに場所柄押さえた仕上がり感】


<思わず酒を欲する二種チャーシュー!>


 もはや、この店のトレードマーク。この二種チャーシューは良くできている。特に今回は、鶏チャーシューが良くできていた。自然な塩気と淡泊な肉味。塩気もほどほどで旨みと塩気の区別がつきにくい。化粧パフのごとき色白な感じとその柔らかさ。その旨さ、世界共通! 加えて低温豚チャーシューも絶品であります。筋肉質部分がいかにもきめ細やかな感じで上質なピンクのシルキーのよう。何気に整形されいて、余分な脂身がカットされているのかされていないのか不明。だけどキッチリとした作り込みは、鶏チャーシューと同様。これは流石に銀座のラーメン屋だわなと感じさせる部分ですね。



<甘みふっくらな鶏そぼろが素朴>


 一面に華やかさが競演しているようで、一角だけ素朴な一面がある。それが鶏そぼろ。細かい粒がそろっておるところがまた手の混んだ感じもしないでもないが、味わいはあっさりで、仄かに甘目な味付けが、どこかほっこりとさせる。これはごはんにはテッパン的に合うな。






<その他もなかなか上級だ>


 最後に、他の具にも少しふれます。「素揚げの長芋」は、前回訪問時の「蛤SOBA」でも語りましたが、表面の素朴なざらつき感あるカリカリっとした部分と、中身のホクっとした歯応え&舌触りのコントラストさは、相変わらず見事です。カットサイズもなかなか大胆で、塩など降らずにそのままっていう直球勝負がますます好感を覚えます。また、「素揚げのナルト」もそれに似た風貌と感触なのですが、かまぼこっぽいポッコリとした舌触りがまた変わった意味で面白しです(・・・前回の蛤SOBAは、入れ忘れだった可能性が高い:笑)。


 実は、刻み海苔は、基本的にあまり好みではない。一枚でも良いからホールな長方形が好み。しかし、だんだんと最近、この汁なし系というカテゴリーを立て続けに食べ続けて行くと、これもアリ??などと思えてきた。まぜそば・・・・、つまり混ざり合うのが本質的なのですから、風味を麺と一緒に味わうということでは、とても良い選択なのかもと・・・・。そんな気にさせる、軽めの磯の香りがちょいと嬉しくも思う。そして、三つ葉!?でしょうか、この爽やかさも実によいし、茎部分がたまに歯にあたる瞬間が、得した感があって何だか好き!







 総じまして、「これは・・・ちょっとこのメニューでタバスコを試してみたい」という興味が出てきまして、また気が向いたら来ると思わせる楽しさがあります。そして場所柄などを鑑み、この質感で800円というのは悪くないなという感覚も。ビール中瓶500円とコンビで次回は攻めてみたいと思います。 私みたいな一般的なサラリーマンの集まりは、どこをどう切ってもみな同じような個性とか、発想やら行動パターンでしょう。ですが、こちらのまぜそばは、丼の中は言うまでもなく、薬味にいたってもバリエーション豊かであり、かつダイバーシティといった感覚。それぞれの強い個性の集まりなのに、全体的な一体感。会社組織もそうあって欲しいものだ。そして、所詮パーツである私も、一つくらいは抜きんでる個性を発揮しないといけないな・・・。


 それにしても、年度末に向けて気が重いな・・・。それが過ぎても、また崖っぷちな一年が始まるのが目に見えております。何度も何度も丘を越え、山を越え、そして海を渡り、砂漠と氷山をも超えて行く。事業成功への地図なんてどこに行っても手に入らないけど、いろいろ悩みながら考えつつ行くしかないのだろうね。うつむいた姿勢で過ごしたって何のメリットもないし、気長に腹を据えて、腹が減ったら、好きな物を食う。スピードが求められるとは言え、すべてそれだけなわけではないと思うしね・・・・。なので詠います!



   気を変えて
   ふらっとザギンで
   油そば


   食う時だけは
   仕事を忘れ



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!

  



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