いや〜、ベロベロになるまで木屋町で友人と飲んだ後、タクシー飛ばしてまでなぜこれを食ったか・・・理由は全く思い出せない。だけど、実に久しぶりの総本店の味わいだけは覚えている。
天下一品総本店は、家族思い出の味。創業間もない頃、まだ小学生の私は家族でよく食べにいったものです。まさにその昔の味わいは、当時「神」の味(笑)。全国展開されてメジャーな味わいになってしまったけれど、それはそれでまた旨しなのですが、そんな、今の天下一品と、昔の天下一品の味わいを比べながら、年末の夜、京都で味わいました。
【スープ:極濃鶏白湯系、昔は・・・豚骨白濁煮出しもプラスされて・・・】
まさに・・・天下一品だけは、別腹のようにスルスルと胃袋に収まりますな(爆)
相変わらず・・・濃厚で鶏がすり潰されたかと思えるほど濃厚なれど、髄の臭みが抑えられているのが、さすが天下一品ですな。濃厚な鶏系の旨味に、特製ダレのコクがしっとりと加わっており、飲んだ後だというのに、スルスルと胃の中へと収まっていきます。まさにテッパンな旨さ。
<昔は・・・豚骨臭さもあったような記憶>
されどその昔は、子ども心に・・・天下一品を訪問したとき、匂いが強烈で鼻が曲がりそうだったのを覚えている。あの匂いは今では「豚骨ではなかったか?」と感じている。当時、豚骨ラーメン自体が関西では珍しく、これまでとは異質な匂いに衝撃を受けたもんだ。味わい自体は、濃厚な動物系コラーゲンを見事に表していたことは言うまでもないね。
<昔は・・・オーダーはシンプルだった>
当時、確かオーダーの仕方は、「こってり」か「あっさり」。そして「ニンニク入り」か「ニンニクなし」の双方を注文するだけだった。しかも。「あっさり」というのは、今の天下一品の「あっさり」とは全く別物で、「こってり」をやや淡くしただけの代物。濃厚の部類にあったのを覚えている。母と私は、「あっさり&ニンニクなし」。父と兄が「こってり&ニンニクあり」。それが定番のオーダーだった・・・。
<昔は・・・なぜかカピカピ・・・ガビガビな貼り付き感>
何だろう・・・今でもあの丼のふちに貼り付く感覚が不明。丼にクチを直付けすると・・・丼の方にガビガビと感じる貼り付きを感じる。当時、子どもだった私は、「前の人の丼をそのまま使い回しているのか?」と思ったりして、母に気持ち悪いと訴えたものだ。まるで・・・松ヤニのような強力な貼り付き物。あれは何だったか今でも分からない。
・・・・などと昔の一杯を懐かしみながら、今の一杯を食って比べるのは失礼なのかもしれないが、この総本店には、家族の青春時代がダブるのであって、私にとっては忘れられない店なのであります。思えば、この一杯から麺道楽が始まったのかもしれません。
【麺:多加水ストレートで角張ったフィーリングがカッツリとしていい感覚】
量産的な感覚があれど、私にとっては良い麺であります。角ばった風貌でストレート。標準的な太さがとても濃厚スープと絡まり、持ち揚げ・・・大変よろしい。 さて麺だけは、昔を思い出せない。比較のしようがないのだけど、昔はもっと京都では一般的な中華麺であったかもしれませんな。
ズルズルと啜り上げるとスープを飲んでいるような部分もありなむ。またライスにもちょっと麺をつけてから頂くのも良いかもしれません。天地返しなど、天一フリークはお好みの技を繰りなされますが、この年になって少しそれを真似するのは恥ずかしいかな(笑)。
【具:やや京都らしい薄切りっぽいのが個人的にはほっとする】
モモやバラ、ロースをやや薄くスライスするのみでして、スープに馴染むような薄味がいいね!スポンジのようなカスカスとした部分もあったり、肉らしい脂を感じる部分もあったりと・・・・感じているのだが、これは昔のままかと。和むのであります。
またネギは思いっきりよくて良い!ネギ増しって言ってみようかと迷いもよぎりましたが、ちょっと夜も遅すぎるので、クチ臭いまま寝床につくのも躊躇ったのでデフォのままということで・・・。
総じまして、「今度、いつ食えるかな」と旨さと懐古と名残惜しさが残る一杯。これからの麺ライフの中で、もう数杯しか食えないでありましょう。今回もありがとう。
しかしだな・・・・今回一緒に突撃した友人達には申し訳ない。一人は完全に潰れて水だけ飲ませていただいた。もう一人は・・・小サイズでなんとかつき合ってくれた。店員さんも気持ちよく対応いただけて感謝であります。なので詠います!
思い出の
天下一品
味わいて
友と味わう
今昔味わう
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!!
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