ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1376】 手打ち中華そば 竹の助 (東京・鶴川) 中華そば


「手打ち」というだけで心惹かれるものがあります。それだけで心の中ではボーダーを越えておりますが、青竹等で強く打ちこまれたような手打ち麺というのは特に好き。嗚呼・・・いつか行きたい東北ラーメン巡りの旅!などと考えつつ、2014年のラーメン本を書店でパラパラとめくりながら、そんなことを考えている私なのであります。ところで、ラーメン本もクーポン券を活用すれば十分に元がとれると思い随分と買うのだけど、結局クーポン持ち歩くのが邪魔くさいのでいつも持ち腐れになります。特に近年忙しいので、一旦買うつもりだったのですが、どうしたものかと今でも迷っております・・・。


 ・・・などと考えながら、春から多忙を極めて一段落がついたとある週末。相当久しぶりにクルマを洗うかということになり、半年以上溜まった汚れを落とす。雨で洗い落としてくれるほどにコーティング技術が上がったとはいえ、やはりそうとう汚いわ・・・・。すまんなと愛車に思う気持ちがある一方、汚れを落とすと久しぶりにこいつと少し走りたくなって来る。ならばちょっと気になる「手打ち中華そば」を狙いにプチ遠征してみっかと・・・・東多摩エリアから南多摩エリアにクルマをころがし、こちらの店へ・・・。近場に「尾道ラーメン 正ちゃん」あるんだよな、ごめんよ〜と思いつつ、今回は、「竹の助」さん!




 パーキングスペース残り1つにクルマを滑り込ませることができまして一安心。さて入店ですが、なかなか気持ち良い雰囲気がいいね〜。明るいご対応と掃除が行き届いている感があっていい感じ〜。テレビの音声がやや微妙に大きめで響くなか、雑誌をぱらぱらめくりながら過ごすのもいいね。初訪問の店って、お勧めの特製を選ぶかで迷うけど・・・最近節約モードだから、デフォルトの中華そばでよろしくお願いいたしましたわ・・・。

  








【スープ:まさに・・・優しさオンパレード!醤油・鶏ガラ・魚介等すべてが円やかでクリアリー!】


<醤油の円い味わいと透明感・・・仄かな塩気と後味の微かな酸味>


 これは、実に配膳の瞬間にドキッとさせる完成度を感じますな。実に定番なる白河系中華そばの麺顔なのですが、まとまり感がびしっとしています。クラシカルなのだが、コンテンポラリーさも感じるハイブリッドな感覚。こういう感覚は時々感じるようになりました。ご店主が若く、きっちりとした仕事ぶりなので、そう受け止めてしまうだけなのだろうか。


 スープの味わいとしては、ああ・・・染み渡る・・・・ライト感がキレイと言えましょう。醤油の円みが非常に滑らかでありまして、淡い塩気の次には風味を感じる感覚。そして柔らかい塩気を感じるのですが、いつもと同じように、旨味とも区別がしにくい塩気なのであります。これだけでも和む清湯系醤油感に感動です。さらに・・・これは私の味の錯覚か、後味に微かに感じる淡い酸味が実に醤油のナチュラル感を表しているようで、高い評価なのです。




<鶏ガラのクッキリした味わいとじわりとした後ろ盾な魚介が染みる>


 さらに、動物系のスッキリとしていていいですね・・・・。鶏ガラ主体と思える動物系は実にすっきりとしていて、旨味の上澄みエキスとも言えるひっかかりの一切ないサラサラ感が素敵です。そして、豚肉のエキス感もあるようでボディーをよく補強しているかのよう。また、それらを下支えする魚介も仄かで奥ゆかしく、全体的に落ち着いた味わいに仕上げています。昆布の助けもあったか・・・・。これぞ、東日本の醤油ラーメンという感じをさせますな・・・。

  








【麺:一気に「白河系」の世界に引き込まれる・・・アピール性はありありですな】


<柔らかいのに弾力感が豊富、咀嚼自体がエンタテイメントと感じる>


 青竹打ち込みのビロビロ麺ってだけで、私の心はすでにボーダー越えですもん。いや〜、例えに適切さを失うか不明ですが、全体的には素朴感ありありの優しさと柔らかさがありつつ・・・・そのコシの粘りはまるでシリコンのようであります。柔らかさの中に、グニリとした芯の弾力を感じて、さらにそれらが縮れているため、非常にランダムで面白い咀嚼感が楽しめますな。これなら、つけ麺でダイレクトに頂いてみたくなります。





<ゴツゴツとした乱れ表情がつるっとしていて楽しいすべり>


 複雑な捩れがまたスープの染み込みを助けます。前歯の刺さる感覚がクシリという感覚で、千切れる寸前でプツリという軽い弾力を感じる。また、奥歯でグニグニっとさせたあとは、喉の奥へと落とし込み、柔らかいゴツゴツとした抵抗感をのど越しとして楽しむのは、青竹手打ちの醍醐味ですね。


 大盛りは+150円です。これは手間がかかる製法だから仕方ないというより、気持ちよく払えそうです。固い麺と柔らかい麺。いろいろ好みがありましょうが、加水の高さ感じつつもハードさがとても気持ちよい。ハードと言っても麺の表情は柔らかい。いろいろと一年中、麺を食っている中でときどき無性に食べたくなる、白河系のモチモチ麺。特に今回はツボにハマった感じ。






【具:クラシカルな風貌の中に、今風な柔らかさを押さえた薄味系】


 こちらは、具も完成度が高そうですね。ワンタンも味玉も実に質実としていて旨そうです。しかしチャーシューも中々でした。定番の食紅がほんのりと周囲を赤く染めますが、このタイプってわりと歯応えシッカリ系なことが印象としては多い。だけども非常に柔らかく、それでいて薄味でスープを吸い込んでちょうどええ塩梅という味のパラメーターです。肩とかモモの繊維部分が実に肉味豊かで、スポンジのように噛むと汁を感じます。これなら、チャーシュー麺への期待は大です。それに、デフォルトとしては、チャーシューの量は多いほうではないかな・・・。この点も実に好印象でして、ワンタンにも思いを馳せております。








 総じまして、「かなりツボ!通いたいけど遠方住まいですが、また来るっす!」と言ったところです。


 クラシカルな一品がびしっと作りこまれたところに、なんでか新しさを感じます。お若い方がご夫婦で腰を据えて真摯になさっているという感じもお店としては印象良いし、また座敷席が少しだけあって地元の家族連れにも評判は良さそうです。一見、サディステックなロケーションと思いながらも、ラーメンだけは旨けりゃ、どこでも、誰とでも、少々遠くても足を運ぶというもの。こんなことを改めて感じさせてくれました。これからもがんばっていただきたいですね〜。なので詠います!


 
    伝統も
    若いセンスで
    生き生きと


    澄んだ醤油に
    青雲感じ



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!!今日も本当にごちそうさまでした!!! 







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