ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1310】 尾道らーめん 柿岡屋 浜松町店 (東京・浜松町) 尾道らーめん

 この日はとにかく朝から疲れていて・・・昼間はさっぱりした物を食いたかった。コンビニ弁当ってのも寂しいし、揚げ物という気分でもなかった・・・・。そんなわけで、とにかくさっぱりとした醤油ラーメンを食いたかったのだけど、付近でそれっぽいのが見当たらない。あっても休業日だったりしてね・・・・。そんなこんなで、ようやく見つけ出したのが、柿岡屋の尾道らーめん。駅から近いのもあって移動にも便利そうだったのも訪問理由。それにしてもだ・・・・尾道ラーメンって本当に久しぶりだわ・・・・。







【スープ:ライトな醤油にライトな動物系コク・・・・プラス煮干と背脂補強!】


<ライトテイストな醤油スープに背脂コクをプラス、引き算して足し算な感覚>


 関西転勤時代に、ちょこっと食ったこのジャンル。当たりと外しが激しいジャンルと個人的には思えていて、大阪道頓堀では一度酷い目にあったような記憶。それでも、大阪西区と、守口の名店にはお世話になった次第でして、感覚的には「ライトで甘めなライト系」という位置づけで、尾道ラーメンを認識しております。正しいか正しくないかは保証の限りではありませんが、心の中ではそういうこと。




 配膳の瞬間は、もう少し懐かしさがこみ上げて来ると思ってたけど、そうでもなかった。おお、普通の醤油ラーメンという感覚で、少しばかりチェーン展開系の風貌を感じたりもしてね・・・。などと考えつつ写真を適当におさえて、いざ実食なのですが、この時点で、あ・・・・甘めのライト系という記憶が呼び覚まされるのです。東京のガッツリとして豚骨醤油、またピッチリとしたクリア醤油と比較すると、ぼやけた醤油と映るかもしれない。だけれども、西日本の感覚でいうとやさしい醤油味と感じてしまうやつだ。なかなか日常的な感覚が個人的には受け入れやすいのです。


 動物系の味わいだけに着目するなら、鶏ガラ系。そこに豚肉の煮出しや背脂で補強されているという感覚。しかし重くない。醤油のカエシも鋭くなく、どちらかというと旨味と化合して柔らかく感じる。この柔らかさの中に・・・人工的な調味料を感じなくもないが、ともあれ優しい旨味が広がり、背脂がそれをアクセラレーション!という構図ですな・・・。




<煮干の使い方がいかにも西日本的で個人的には好みです>


 次に煮干ですが、関東で好まれるニボニボ感とは別物です。苦みを排除しているような作り込みで、ジリジリとして粉っぽい濃厚煮干系の味わいとも違う。魚介のはらわた感がない。昆布や節お味わいに映えているのか・・・全体的には丸みを帯びた煮干感。これは西日本的な味わいと感じるのです。京都生まれの私が、瀬戸内のラーメンを語るのも妙ですが、西日本とひとくくりにするならば、理屈でなく情緒という点で、この味の旨さ・・・・分かるわ・・・と思えてならん。確かに見栄えにオーラが今ひとつ足らないのだけど、そこそこ旨いやん!というのが正直な感想(相当腹が減っていたのは事実であるが:笑)。







【麺:非常にクセのないさっぱりさ、そして淡いモチモチ度が印象的】


<意外にややモッチリ度が高い麺、多加水ストレート>


 麺については、まったく尾道系のイメージがつかめていない・・・・。関西転勤時代で食ったそれ系は、スパスパっとした、これまたライトな麺をイメージしており、別名「スナック麺」とか「スナック感覚」という風に述べていたような記憶。まあ加水的にはイメージに合っているのかもしれませんが、モチモチ度合いがこれほど前面にでていたっけ?と感じるている。しかし、これもまた悪くないというのが、節操ないけれど正直な感想です。


 丸い断面の麺でしてストレート系。捩れが少なく見た目には奇麗かも。前歯の千切れはプツリとした弾力強めな感覚。束になって分厚いところを奥歯で噛み締めれば、やや淡いモチっとした反発を感じます。全体的にやや黄色く感じるところもあり、練り水の影響度も感じたりする。小麦の雰囲気を醸し出すというより、歯ごたえとかスベリで中華麺を感じさせるというタイプかと・・・。




<適度に汁を吸い込み背脂も貼り付く>


 スベリは適度でいい感じであります。表面がツルツルしていてきめ細かいのが功を奏しているのですが、背脂の貼り付き方とか、ラード香味油の貼り付き方いいのかも。また汁の吸い込みも多加水の割にはそこそこありまして、スープの持ち上げ度もあるような感覚です。これを尾道系の麺というかは不勉強ですので、今後の活動の中で結論を出して行きたいと感じています。







【具:モモの部位のような大判サイズに納得感、醤油より塩気で食わせるタイプ】


 具の中ではやはりチャーシューが命です。この一杯の中では大変仕事をしていると思えます。サイズ感的には、麺顔の四分の一程度の大判です。写真で見るより、意外にこの丼が大きめな器でして、それを鑑みると肉はサービス精神がある方。醤油ダレの漬け込みというより、塩味でサッパリ食えるというタイプでして、そこがまた良い。その分やや薄めでありますが、麺を巻き込んで食うにはもってこいの肉厚さでありまして、非常にいい感じであります。


 その他メンマと海苔がありありますが、ま・・・量販系のそれです。よくお目にかかる歯ごたえと風味感。悪くはありません。平均的です。そして、意外にも・・・・たった一握りの葱が、妙に旨かった。薬味ですが、これがザクザクとした歯ごたえでありました。そういえば、大阪守口で食った尾道系は、葱がダイナミックであったような・・・。九条ネギとも違う、さわやかな風味があります。ブランド葱とも思えませんが、この煮干で甘めのスープには、葱の風合いが非常に映えるのかと思います。麺等固形物を平らげてから、この葱をレンゲで追いかけては食ううちに・・・スープが随分と残り少なくなったという顛末でありました。







 総じまして、久しぶりの尾道系の煮干の柔らかさと、背脂のコクの甘さに、一体感を覚えて・・・・納得の西日本テイストでありました。多分また来ると思います。それにしても・・・実はこの一杯は、ある休日の昼間に食ったのでありまして、集中して作業していて腹がへり、時計を見ると昼の1時をまわっていたという時に食いました。集中もいいのだけど、過ぎるとガス欠になるから以後注意しようと感じた一杯であります。いつまで続くのだろう・・・このもやもやっとした忙しさは・・・・。考えてもしゃーねーや。なので詠います!



   よろよろと
   昼時過ぎて
   たどり着く


   瀬戸内の味
   ちょっと懐かし



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。


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