ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1292】 ラーメン よっしー (東京・芝公園) 中華そば

半沢直樹」ブームがすごいかも。今更です。小学校3年生の息子が、「お父さんの半沢の文庫本を貸して」と言ってくる。なんで?と聞くと「読むから」と当たりまえの言葉・・・・・。君ね・・・・難しい言葉がいっぱいでてくるよ!例えば「引当金」って意味分かるの? などと思いながらも、成長も感じたりしてまずは、そのまま貸します。おそらく「倍返し!」とかそういうフレーズを探すだけなのでしょうがね(笑)。






・・・などと考えながら、とあるビルへプチ外出して会議に出席。ちょっとこだわっている私のボールペンの換えインクが切れて、文具屋へとちょっと回りしたところに急に雨が降ってきたから参るね。こういうときに限って傘がない。ビニール傘を買おうかと思ったけれど、こんな近くへの外出で雨にあったからと傘を買うのもばからしい。雨宿りの仕方を考えているうちに・・・「どうせ今夜も遅くなるなら、食ってから帰ろう」と思い、あちこり雨宿りしながら、最後はコンビニでスマホいじり倒してこちらを検索。即実行!やはり仕事以外のことは、やること早い私なのです。

 訪問時、開店直後だったか・・・・女将さんが開店準備が丁度終わったばかりらしくホッとして、座席で静かに文庫本を読んでおられる。ガラッと扉をあけて私が入っていったものだったから、ちょっと驚かせたかな。女将さん、かつての乙女が一人切り盛りしておられるのか。普通のラーメン屋と思っていたけど、清潔感溢れる店内。気分がいいね。中華ざる・・・・というのにも惹かれるが、戻って仕事だから満腹で死ぬわけにはいかない。ここは潔く「中華そば」一本勝負とさせていただきました。

  








【スープ:丁寧で質実さを感じる懐かしい醤油味!飽きない定番!】


<はっきり言って良いスープである・・・毎日食べても飽きない定番さと質実さ>


 かつての乙女が配膳するその瞬間は、クラシカルの中に品というものを感じてしまう(笑)。本当に定番中の定番なる醤油系の中華そば。それ以外何物でもない。定番というものはこういうもの。肉の分厚さが男心をくすぐります。また薬味ネギが少し東京風にしては多めなのも気に入った。出身が地方なもので、東京風から少し外しなところを見つけると、ちょっと嬉しく親近感を覚えるのは、ちょっと卑屈なところかもしれません。


 さてレンゲを静かに沈みいれる・・・・。なんというクリアーな醤油だこと!斬新さがないのだけど、仕事のしっかりぶりが伝わるのがナイス。救っただけで油の質の良さが伝わるようです。味わい出すと、旨みと甘味の境目なき豊かな味わいが広がります。醤油ダレの豊潤なカエシの風味に、シイタケやらアッサリ魚介が存在を隠すように、仄かな甘味に貢献しているような・・・。そして薬味ネギの風味が味わいをやや複雑にして、そういうところが大衆的な風味に変化したりすます。

  




<鶏ガラも貢献ながら・・・豚の煮出しも良く効いているクリア系>


 それに甘味に貢献しているのはやはり動物系のコクです。このクリアさから鶏ガラスッキリ仕上げが主体と思えるのですが、豚コクの細やかな油の輪がさささーっと広がっている。味わいとしては決して濃くないのに、薄っぺらさは微塵も感じない。誠にピッチリとした動物感覚でして、胃もたれしない程度に食べごたえ、腹持ちが良い清湯系スープという感覚です。ザクザクとネギを歯でつぶしながら苦みを味わい、動物系のサッパリしたコクで洗い流すという風に、麺を平らげたあとは何度も何度もそれを繰り返していくうちに、一気に完飲という顛末になりますわ。








【麺:風合いを存分に楽しめるような大衆麺!縮れの中に強さと優しさを感じるオーラ感】


<何だかハンドメイド感が優しいオーラとして伝わる細縮れ麺>


 これまたいかにも自家製麺!という風合いを感じます。どこにでもある中華麺かなと一瞬思うのですが、その麺の色合いが少しくすみがかった茶褐色でして、いかにも練り水の化学反応!っていうイエローもどきな風合いとは対極的です。しかも、ナチュラルな捩れが細かく、縮れ度もなかなか切り口としても標準サイズです。密度も高い、潰しも効いている!よって、前歯の当たりもスパスパと容易に切れ込みそうで、少しハードな抵抗感があるので、ややリズミカルな千切れには遠い。されどそれが質実な風合いを醸し出す。こうなれば、奥歯のすり潰しもなかなかな抵抗感す。細麺としては・・・・。もっちりというより、クッチリという感覚で静かに一定な圧で潰れるタイプ。





<潰しが効く、密度が高く、スベリもぶるん!と思いのほか力強く>


 少しハードなキャラクタを感じるけれど、汁の吸いこみはそこそこありまして、後半にはしなやかさが増します。しかし、もとから潰し高く、密度も高いのでややハードなために、まるで外固のスベリのように「ぶるん!」という腰つきを感じながらでスベリだす。見栄え以上に力強い余韻を残すスベリと言えましょう。なるほど、このスベリなら・・・・中華ざるも旨そうだ!700gまで同一料金800円が看板メニューらしく、いつかは挑戦したいと心に決めます。この麺と一本勝負をしても良いくらい!






【具:出汁に非常に貢献した感覚の肉、タレの小細工ないところがナイス!】


 さて肉ですが、白い部分が固いハンペンのようでして、子供のころは苦手だった豚肉の脂。それがこの年になってコレステロールを気にしだすようになって好きになってしまうのです。スープに浮かんで溶け出す旨みもあるのだわ。さて肉自体を食むと・・・・醤油ダレの風合いはそれほど感じない。それどころか、スープに浸してこそ淡い味わいが広がるという・・・・誠にオヤジ泣かせな一品であります。おそらく、ざる中華のつけダレに浸しても食えるようなチューニングか? はたまた、十二分にスープへのエキス放出をした貢献度を感じさせる部分か。いずれにしても、味のひと手間をプラスアルファすれば、各段に上質な旨さに変化する・・・・淡麗肉厚チャーシューということであります。








 総じまして、プチ外出時にちょっと大きな期待以上のお醤油大衆麺を食することができて大金星といえましょう。急遽雨宿りする羽目になり、ドトールでアイスコーヒー一杯。すぐ雨が上がり外に出るとまた雨が降ってきて・・・・慌てて雨宿り。近距離を少しずつ大変な思いをしつつ訪問したお店でしたが、それらが全部ストーリーにも感じられドラマチックな出会いとなる一杯だったかも。雨もいいもんです。芝公園で歌う・・・おおぉー♪なので詠います。



   ゲリラ雨
   コンビニ待機で
   雑誌読み


   夢中で気かず
   開店時間



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。






関連ランキング:ラーメン | 芝公園駅大門駅浜松町駅

オレたちバブル入行組 (文春文庫)

オレたちバブル入行組 (文春文庫)

オレたち花のバブル組 (文春文庫)

オレたち花のバブル組 (文春文庫)

ロスジェネの逆襲

ロスジェネの逆襲

日曜劇場 半沢直樹 オリジナル・サウンドトラック

日曜劇場 半沢直樹 オリジナル・サウンドトラック