夏!季節の中で実は一番すきであります。理由は、一番生命感があるから。暑さでへたっていようとも、生きてる感覚が何となくするのだな・・・・。そして朝方仕事人間としても夏はありがたい。少し気温が低めになった空気の中を出勤するのが、慣れてくると快感。始発か2〜3本後の電車に乗って爆睡のまま東京駅につき乗り換えて出社。職場に着くと朝日があがるのがとてもいい。一日盛り上がって行こう!と覇気をかけるのです。
・・・などと考えながら、残業規制をかいくぐるために(仕事は増えるのに残業減らすのがノルマなのだ)、早めに退社するのですが、仕事は持ち帰りか、翌朝にすることにして・・・・折角だから、疲れない程度に通勤経路界隈を新規開拓です。それでもって面白い店名だったから当然に目をひくわけで、唐突にこちらを訪問した次第。
【スープ:しっとり味噌とほのかな刺激!かすかな背脂がまったりとバランスしてナイス!】
場所柄と麺顔と無意識に関係付けてしまう悪い癖。どうもお茶の水・駿河台というアカデミックでちょっとした都会感覚な土地柄に、麺顔にもパラレルにハイセンス感を感じてしまう・・・。背脂と柔らかなベージュの色合いにちょいとしたちょいとミスマッチも感じながらも、全体の一体感はさすがです。背高丼とトッピングの高い盛りつけに、立体感を感じて印象に焼きつけてしまう。
さて一通り眺めていぜ実食といきますが、スープをすくうレンゲに白ごまが流れ込み、食う寸前となって素朴感入り交じる。などと感じながらその第一印象は、味噌味自体が案外ソフティーと感じる。たいてい味噌と言えばガッツリ感も楽しみたいところ。ですが、なんとなく柔らかい味わいも感じて想定内の味わい。しかしながらそのソフトな味の輪郭にピリリとしたシャープな切れ込みをほのかに残す・・・。これは山椒!? どこにそれがあったのか、麺顔からは予測できなかったため、嬉しい誤算を感じる。
想像だが、トッピングの玉ねぎ盛りつけにかかっている粉が、その正体ではなかろうか・・・。糸とうがらしとも微妙に結びつき、ジリジリとした感覚はないものの、ピリリとした清涼感ある弱痺れを感じます。とはいいつつ・・・・こんな少量の粉でどこまでもこのシャープさが尾をひくものだろうか・・・。最初の歓迎の意味程度のエッジング刺激かと思えば、最後の最後まで、そのエッジングが衰えない。全体としてはマイナーな立ち位置のシャープ感。その引きの姿勢が実に心地よい・・・。
<若干の背脂がクドくなく自然な豚コクを演出>
一方のベース出汁の味わいは・・・豚コクがナチュラルに広がる感覚。粗野な味噌パンチを期待していると肩すかしを食らうかもしれない。されど・・・私は上品と目に映る。でも、上品だけで終わっていてもつまらない。美人であっても庶民性がないとつき合いきれないのと同じか・・・・。そういう意味では背脂が実にいい存在感をしているな・・・。程よい程度のあっさり程度の補強。あとは白ごまが健康的なコクをプラスしてくれている。
全体的にゴクゴク飲み干せるていどのまったりコク。胃もたれしない濃厚さといった感覚かも・・・。どちらとも着かずと映るか、絶妙のバランス感覚と映るか・・・・仕事の丁寧さを慮ると、私的には後者なのだが・・・。
【麺:微妙に皮一枚太めな麺の面持ちが・・・優しさ溢れるストレート清流に目映りしナイス!】
<もっちり感も柔らか目で千切れもプッツリという感覚>
やや太めな麺かもしれぬが、こうして写真でアップにして大きく映すと・・・・うどんライクな風貌であることに後から驚く(笑)。角麺が熟成等で角が丸くなる、茹で上げて膨れ上がる・・・・パワーポイントの図形挿入でいうと丸ふち四角形のような麺の形状。いかいも自家製麺というような健康的な地肌の色合いがすてき。それに伸びやかで穏やかなストレートな風貌が実に和むようではないか・・・。
歯ごたえにしても、前歯の千切り段階でやや粘度と反発を感じて瓦解点で「プッツリ」と断絶する。奥歯に送り込んですり潰しにかかると、何とも言えない「もっちり」としてゆるやかな反発。健康的な多加水系の素性を感じます。こういう全体の感覚が一体としてナチュラルと感じて安心して頂ける。さすがに木場の名店の系譜だと腑に落ちる瞬間。
<何となくねっとりしたシルキー感覚あるスベリ>
一方、その麺のスベリだが、一言でいうと・・・・「シルキー」とは、褒め方がベタでありましょうな。つまり、地肌がきめ細かくて、スープを吸い込んでいるがめ為にうっすらと「ヌメる」感覚。サテンがするりと腕から滑り落ちるといった感覚に空想が飛ぶのだが、こういう発想はもはや病的というやつで、秋葉原界隈の用語で例えるならオタクという世界感。食でも女性でも、男を狂わせるというのは本物である証。まぁ、背脂が時々張り付いたとしても、ぬるつきに粗野な方向に変化することもなく、最後の最後まで狂おしいと思えて一気に食い尽くしてしまったのだから・・・・我ながら恥ずかしい次第。
【具:どうやら・・・・肉自慢な店なのかもしれぬ】
<薄味ながら実に綺麗で肉厚なチャーシュー>
そもそも・・・・「王道みそらーめん」とあったから、これを食ったのだが、一押しのメニューは「肉なんばんらーめん」。肉主体の一杯が自慢なので、チャーシューも旨いはずである。その自慢物とやらは、全体的に奇麗なピンク色な肉。一枚肉も大きめで脂の部分も旨そう。切り方もやや厚めでデフォルトのサーブとしては、なかなかのものであります。レアチャーシューがもはや珍しくないというか、場所によっては支配的になりつつあるこのごろ。全く贅沢になったものでありますな。こういう贅沢は大歓迎なのでありますが。
実は、薄味で塩気も薄い。それゆえに肉本来の味わいで勝負するタイプで、酒にも合う。歯ごたえは、そこそこある方で、崩れる!解ける!甘みで一杯!というタイプとは一線を画する。本来の肉を食っているという感覚にあふれる。今回は、味噌スープに染まっているわけだが、皿盛りにしてもらって、西洋わさびと岩塩で食うと最高に旨いはずなのだが・・・どうやって試したものか(笑)。
<玉ねぎの縦薄切りスライスという選択>
ラーメンといえば定番と言える「メンマ」も「もやし」も「薬味ネギ(小口切り)」も排除したトッピング。フレッシュ玉ねぎにすべてを託する。大抵の場合、粗いみじん切りにしてしまうところを縦に薄いスライスにするという、ありそうであまりないラーメントッピングな切り方。サラダかマリネでよく遭遇するやつだね。
これが意外に良い演出となっている。熱で段々全体的にしなる。そうするとお互いに強めに張り付き合い、固まりとなる。それを少しづつ崩しながら麺と共に頂いたりしすると・・・熱のこもった玉ねぎの甘みがにじみわたり、なおかつ歯ごたえも「しなりの固まり」となった面白い感覚となる。例え方が難しいのだが、これは成功の部類だと思う。山椒とかってに判断している薬味も降り掛かっていて・・・・風味も一段と増す。お安く、旨しな演出かもしれない。
総じまして、ド派手さやパンチなくとも真面目な一杯。さすが木場の名店のDNAとか実力度を感じる一杯。ただ、木場の空気感をお茶の水にそのまま持ち込まずに、挑戦的に仕上げた感覚。そのラインナップで一番落ち着きの趣が感じられる一杯かもしれませぬな・・・。はっきり言って「アリ」なのではないでしょうか。木場のコピー提供よりずっと志も高いと思える。こういう一杯は、自ずと応援したくなる。なので詠います!
さあ仕事
エンジン全開
頑張りて
張り切りすぎて
ポンコツ全壊
お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!
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