ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1147】 煮干中華ソバ 宮庵 (東京・新小岩) あっさり煮干そば


 仕事が変わって3週目。まだまだイケてません(笑→号泣!)。いろいろあり過ぎたこの1年だったから、どんな仕事が来ても、少しばかりはそうはビビらないようにはなったけど、やはり人間の修行が足らないので、どこか邪魔臭いと感じてしまいます。人間関係・・・・、この一年で一番学んだことかもしれません。いい仕事、大きい仕事、どんなに小さくても立上げる仕事は、チームワークでないと乗り切れません。そんなことを感じながらいつもの店で飲みながらまどろむ私なのです。するとその店である人物と遭遇する。


 どこかで見た顔だな。あ!コイツ・・・・・ケンコバ


 あの・・・普段のテレビではエロで神経が図太くて、男にはモテるであろうあの芸能人と遭遇したのです。プライベートなパーティーらしく、楽しく飲んでた感じです。売れっ子はどんな態度なんだろう普段は・・・・。と思って他人の視線でチラ見してたのです。そして凄く見直したのです。スタフ仲間の飲み会のようでしたが、悪態など微塵もなく、中心となって盛り上げていました。一番印象的だったのは、みんな全員にちょっとした声かけをしっかりとしているということ。それも「やせた?」「疲れてない?」など、普段にも目を配っていないとでてこないようなフレーズの連発。目線がスタフと対等で、「ありがとう」という言葉も連発です。リーダーという大げさなものではなくとも、そこに信頼関係があるのを確実に見てとれました。それも短時間なのに・・・・。こういう人には、周りに心地よい空気感というものがあり、自然とそこに人が集まってくるのだろうなと感じました。やるなケンコバ・・・・。恐るべし。






 ・・・・などと考えながらも、ケンコバもたしかラーメン好き!「すべらない話」で出て来た店にもちゃっかりと関西転勤時代に訪問済です(笑)。大阪・高井田系譜なその店は、確かに旨かった・・・・。味が確かな店へ訪問するというのは、気分が高まるというものです。ということで、今回は最近の大きな訪問課題であったこの店にに突撃!それが「宮庵」さん!今回は、外出直帰の機会を十分利用させてもらいましたぜ!

  



 訪問時、晩飯タイムな午後6時半ごろ。すでい行列12名ばかりに連結。その殆どが20〜30前後の一人客。私と同じ香りを感じつつ・・・・悲しいかな年の差を感じる(泣)。オッサン仕事ひまなんかい?と思われているのだろうかね。







【スープ:これが東京人気な・・・あっさり煮干し!と思える甘み・・・】


<極上のバランス!煮干しのあっさり甘みと仄かな苦風合い>


 行列連結30分後に、漸く配膳。その瞬間は、実に柔らかく明るい煮干し系と思える迫力が伝わってくるよう。写真にとって帰り道で眺めていると、まだ存在の余韻というものがあって、オーラの残り香を感じ取る。だけど、自宅に帰りこうやってmacに画像データを取り込んで、落ち着いて眺めていみると当たり前のような落ち着き感と受け止め方もやや変わってしまう。しかし今回の一杯は、それぞれの構成要素を抜き出して一つ一つ評価してみても、隙入るところがないかのように、良い仕事ぶりを感じてしまうという感動には、何の変わりもないのだよな・・・。突き抜けた感じだけが鮮やかな印象として残るのみ。


 まず煮干しの感じ方が、甘みの教科書とも言うべきバランス完成度の高さ。一口目から「おおおーーー!」と感じさせるほど、煮干し由来の甘みがぶわーーーと広がるのだわ。単なる甘みではなく、ちゃんと風味として煮干しの苦み成分も存在感程度で残しつつ、あっさり風にしなやかな煮干しの甘みが膨よかに広がる。「あっさり」とは薄味というものでは決してなく、味がしっかりとしながらも、サラサラゴクゴクと飲ませやすい代物と言えるのだから参った!という感覚。


 醤油ダレもまた、いつも食している大衆系クリアタイプとは別っぽいかと思えてくる。シャープなエッジングと油との結びつきも良いのだけど、緩やかに豚コクと結びついて、煮干しの甘みと二重奏?っていう感覚もまたいいではないか。嗚呼・・・ちょっと無理してでも来て良かった!食っている冒頭からそう思わせてくれるのが嬉しい。




<カエシの塩気と玉ねぎ甘みで、豚コク甘みもふくよかで、まさにインフィニティ!>


 醤油のカエシをもう少し語ると、塩気というエッセンスもちゃんと残しているからまた不思議な感覚だな。甘いと頭では感じているのだけど、その一方で自分の舌は、しっかりと塩気を感じている。そんなアンバランスの中に、私は同時に全体的なバランスというものを味わっている。なぜかと麺顔を見渡すとそこには、フレッシュ玉ねぎ微塵のお姿が目に入る。こいつの仕業か・・・・。


 フレッシュ玉ねぎがトッピングとして加わるということで、時間差で塩気と甘みが入り交じる。スープをすすって円やかな塩気。そこに微塵が紛れ込んで来て新しい甘みを加えてまどろむ。時間が経つにしたがって、段々と玉ねぎエキスが溶け出し、最後にスープを丼ごとすすり上げるときには、一体感!甘みは豚コクと煮干の他に、玉ねぎも加わり、折り重なった甘みが複雑なハズなのに、全体でナチュラルと感じる不可思議さが、またさらに味わいなのかと・・・インフィニティな甘みへと誘うようではないですか!




 
 



【麺:しなやかでクッシリ!さらに風味!コントロールされた茹で上げ!】


<完璧な茹でコントロールでクッシリ感覚も100%>


 麺のコントロールがまだ素晴らしい! 周囲の薄皮とも思える外周一枚が半透明で、中心部は微かな芯が残る。芯が残るというのは、前歯で噛み切って切り口を見たから確信できるのであって、食っている最中は、「実に気持ちよいクッシリ感ではないか!中味を見てやろう」と思い立ったからこそのこと。実にクッシリとしながら、しなやかというしか他はないという印象が本音。


 いつもなら、普通に中加水やや低め、ストレート系で小麦の風味も感じる質実麺!と表現しておるだろうな・・・・。スパスパと千切れるのに、奥歯ではクッシリと沈みこむような楽しさを感じ、鼻腔に抜ける香りを楽しむ。




<香味油をくぐり抜けてゆったりしたスベリと風味>


 ヌメった感覚が少なし。それでもまったりというか、ゆったりとスベるのは、表面の香味油を潜って来たからかと思えるようなスルスル感がまた堪らんではないか。表面のきめ細やかさに熟成度も感じるけど、白いようでやや黄色っぽい地肌。これがまた品質が高いと思える光沢感を感じさせるというもの・・・・。細切りなメンマと絡まっても歯応えが複雑にも感じて、こういうのもまた面白い。







【具:ホロホロ解けて溶ける関東ローム層


 まるでハラミのように筋肉質の部分がジューシーで旨し。そして脂の部分は言わずもがなでプリンの如く泡と消える柔らかさ。これが、関東ローム層のごとく折り重なった形状がまた美しいし、ホロホロと崩れて溶けて・・・柔らかい歯応えのみが残る。白ご飯と共に食っても旨いに違いないが、漬け込み醤油ダレ!っという芳ばしさ先行ではないタイプ。これがまた、この一杯の全体感としてはとてもナイスで纏まっている!と思える。大衆系チャーシューメンではあまりお目見えしない・・・今風の肉の仕上げ方かもですな。ニューウェーブ系では、レアチャーシューを出すところ増えてますが、こういうのもやはりいい。実にいい。おそらく、間違いなく、・・・・また食べにくるのだろうなと思う。







 総じまして、私のプチ遠征は成功裡に終わったのでありまして、ハードル上げた以上を越えていったのでありました。近くに、一燈、燈郎、宮庵があるという・・・諸兄は、本当に羨ましく思い、嫉妬すら覚える(笑)。この3店を一週間ローテーションするだけで人生幸せというもの。たしかに私の前後の他客は、そういう行動パターンらしく、すでにご店主とは親しい間柄のよう。こういうのも羨ましいわ・・・。まさに、掛布、バース、岡田ってな感覚でっせ!(古っ!) そういえばペナントレースも始まって、ベイスターズも今年は中々良い感じではないですか!その昔のホエールズ時代とはうって変わったかのよう!・・・・・・宮庵。その名前を口ずさむとどうしても頭をよぎる名選手。なので詠います!



   ミヤーンも
   ポンセシピン
   懐かしき


   今はラミレス
   今年は強いぜ



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!



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