ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1113】 白河手打ち中華 孫市 (東京・西国分寺) 中華そば

 日頃の疲れがどっと出る。休日の朝は超寝坊をしてダラダラと過ごしてしまう。一日のスタートがこんな感じだから・・・・昼間もダラダラ。こういう時は、ゆったりと平和的な醤油ラーメンをいただきたいもんです。ということで、遅めの昼食を取る為にクルマでこちらへ。





【スープ:質実な醤油スープに・・・まるで優しさが染み入ったよう】


<ピッチリ感ある醤油のまろみ、節系と結びつく柔らかさ>

 
 しかしこの麺顔は、店構えと同じくらい肩の力を抜かせてしまう朗らかな魔力を感じますね〜。白河系ってのは分かってはいたけど、実際に対麺すると、東北人の素朴さと素直な頑固さすら感じさせます。清らかな心と意志の強さを感じるといいますか・・・。定番すぎる醤油あカラーに文化を感じますぜ・・・。とにかく、このカエシブラウンの透明さは何ぞや!醤油のニュアンスが香りでも感じ取れるのに、そう濃く無いスッキリさがありありです。レンゲの白さがやけに眩しくすら思えて来る。これはたまらん!とレンゲを口内に投入いたします。



 すると・・・なんともやは、ぴっちりとしたシャープな醤油を感じたと思うと、じわ〜っと出汁感の旨味が広がります。個人的には、醤油の発酵系な酸味が来るものと無意識で体感準備をしていたのですが、スッキリした濃さのような節の旨味が一気に広がりだす。甘味?いやそれもあろうがそれだけではない、塩味とも甘味ともつかない天然の「旨味」がスパッと全味蕾を包み込みます。


 分かり難いけど、表面に薄くワックスかラップをかぶせたような、透明の膜がありまして、高級カメリアラードを彷彿とする・・・。されど濁りなく、艶やかなれど派手さの中に奥ゆかしさあるような、魚介感? 魚介と言い切れないほどに、微妙で軽やかな昆布とも節系ともつかないアミノ酸が非常に心に染み入るのです。




<芳醇な鶏ガラスープと節がすーっと胃袋に染み入る>


 ことさら芳醇と思えるのは、鶏のニュアンスが誠に芳醇だと言えることかな?丸鶏たっぷりなコラーゲンで攻めて来るという都会的なところはなく、サッパリとしてた濃さという誠に相反する個性が見事にバランスを取っているようです。チャーシュー製造時の汁も入っているものと思われますが、脂の少ない豚肉のサパッリとした豚コク。


 兎にも角にも、表面に浮かぶ油の細かい輪が、とてもバランスよく散らばっているのが非常にキレイ! スープの純度を語る様な透明感ある煌めきが非常にナイス!ですし!! 麺の成分が溶け込んで後半少々曇るというものですが、その影響度も少なく、最後の一滴までクリアーなカエシブラウンを堪能することができるのです!









【麺:このナチュラル縮れは・・・単なるハンドメイド感だけではないね!】


<手打ちならではの伸びやかで粘りのある反発>


 スープだけではない・・・麺もまた白河系の代名詞とも言える縮れっぷりがナイス! 見るからに多加水な麺が見事に不規則に縮れていて、懐古な雰囲気にどっぷりと食べてを引き込みます。歯応えは想像していた以上にナチュラルなモチモチ感!いや、モチモチ感に「ナチュラル」など感覚の中で結びつけたのも個人的には不思議。モチモチ感が個人的には新しかった!


 弾力は想像できたけど、千切れる手前で、マイナス指数曲線を連想するようなどこまでも「伸びやかに粘る」モチモチ感が、まさに独特です。縮れによるスープの持ち上げ、絡みも申し分なし。これまでの体感のなかで、何故か本場香川の讃岐うどんを連想してしまう。完全に半透明になるまで茹で上げられた麺は、千切れる直前まで仄かなモチ〜とした感覚のあとにスパッと千切れる余韻が楽しい。




<縮れひとつひとつがハンドメイド感あり滑らか抵抗感>


 モチモチ反発だけでなく、その弾力が喉越しで非常に「ぷるぷる」とあらゆるところを刺激して非常に楽しい!まさにハンドメイドゆえにできる縮れが、ゴツゴツとしてではなく、ぷるぷるとして口内のあちこちにぶつかっては刺激し通すのです。これを単に滑りが良いとだけ表現するのは・・・・非常に惜しい気がしてね・・・・。たしか大盛りが150円もしたので、それを躊躇してしまったのでありますが、この時点で激しく後悔ですよ!「とら食堂」系・・・・・・心に刻みます!この麺なら、毎日でも食いたいですって!







【具:デフォルトでこの分量!見た目以上に香ばしい味わい!】


 食紅あるチャーシューって、賛否別れると思うのです。特に、調理方法がいろいと開発された現代としては、トッピングの域をはるかに越えたチャーシューってのがあちこちにありますし。されど、こいつは良かった!何が良かったって??それは、まず「分量」ですわ!デフォルトで、4枚少々のしっかりしたチャーシューを配備。脂肪すくない肩ロースの部位と思われますが、醤油ダレ感があまりなく、肉自体の味とスープとのコラボがとてもバランスよい。固さも申し分なくハグハグと固めのテンピュール感。そして、いろいろな部位を気を利かしているのか、散りばめてくれてますやん!どの部位も美味しくいただきましたぜ!


 そして次に思うのは、食紅から想像できないほど香ばしいという点。焦げ目があるわけでもなく、薫製のごときでして、ハグと噛むと口内から奥鼻腔に抜ける香ばしさがなんともいえんのは、想定外でっせ!これなら・・・・チャーシューメンも期待できる!(でも・・・ワンタンめんも捨て難いけど:笑)









 総じまして、国分寺の住宅街にてラーメン界の・・・奥の細道を体感したという話。クルマの用事が無かったらいつまでも宿題店で放置していたことでしょうが、思い切って突撃してよかったと・・・食後の満足という収穫ある一杯でありました。それにしても、いろいろ最先端なラーメンがあるとして・・・・こういった基本的なラーメンの実力は唸るものありますな!時々、大至の定番的なラーメンを無性に食いたくなるアタクシとしては、白河系という新たな扉を開けてしまったという興奮が残ります。それにしても、定番食ってこの感動は何なのでしょう?日本人ならではの忘れかけていた何かがこの一杯にあったのか??? なので詠います!





  温かく
  素直な麺顔
  和み食う


  優しい中に
  もてなしを知る





 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした!






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