ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1084】 一圓 本店 (東京・吉祥寺) 拉麺

 3連休〜♪ 久しぶりに休めます(笑)何故かというと・・・この期間、オフィスの引越しがありまして、休日出勤しようにも場所がないからだ(爆)。仕事が減ったわけではないのが、どうもすっきりせんところですが、こうなればしっかりと体を休めよう!とは言うものの、それならそれで家族サービスに付き合わされそうだ(苦笑)。そんな少しほぐれた気分で、少し仲間と飲んで別れたあと、また寄り道ラーメン。いつも通っている店の本店に突撃してみました。  

 




【スープ:老若男女が集い味わう・・・ちょっとこだわりの大衆系豚コク!】

<青春懐古系の大衆拉麺!優しい豚コク!>

 とにかく、何時来てもそこそこ人が入っているお店で、それもどちらかというとジャンボ餃子が名物なお店。餃子ライス目当てに若い方が、男女問わず訪れるお店という印象です。うちの嫁さんがこの界隈出身なので、訪ねてみると・・・やはり学生時代に良く足を運んだとのこと。吉祥寺界隈の名物・・・・まさに青春の味という方も多そうです。そんな、在りし日のころから通っていると思しきおじさんもちらほら・・・。そんあ、大衆系ぷんぷんなお店の中に、大衆系が香るという一杯でありました。

 味わい的には・・・豚のアッサリした感覚が非常にナイスと思えるさっぱり系醤油味。そして最初の味わいの中には・・・生姜めいた風合いも見え隠れしてまして、これは中々な風情を漂わせます。日頃、一圓さんでは、三鷹北口店を愛用なアタクシですが、メニューが質素でしかもかなりラーメンにおいても佇まいが違うのに戸惑います。こちらの拉麺は、大衆系の中にも歴史感がちょいと味のエッセンスとしてありそうな感じもあり。味わい続けて行くと後半にはアミノ酸も味わいに化けますが、これはこれで、和むのよね〜。ネギなど香味系と頭を切りかえれば崇高系にも感じる?(うそです)。


<醤油のカエシと言うより、塩分と言った輪郭>

 この一杯の味わいの印象深いところは、個人的には塩味のエッジング。醤油のカエシ感覚・・・・と呼びたいところだが、「塩味」という割とハッキリした主張が、分かりやすい味というか、ウケる味だと思うのです。それが、アミノ酸に結びつき安いから・・・逆に馴染み易いのだけれども、人によっては一刀両断な感じもしてしまいます。そこを「割り切り」と感じるか、当たり前な「潔さ」と受け取るかですかな・・・。尖っていない点は十分に評価され、野菜の貢献もありなむ。とにかく、これが青春の味という方には、たまらん味わいと言ったところでしょう。



   理屈なく「うまし!」と思えるマイ・デフォルトな大衆系の一品

      界隈のロハス系ハイセンスにも何故か馴染む大衆オッサン系とのミスマッチ

         結果として・・・・老若男女が集う大衆系ここにあり!と言った伝統!



 成蹊大学や、早高院の在学、またはそのOB方々なんかが集う思い出の拉麺なのかもね・・・・。関西私学のアタクシとしてはちと羨ましい(笑)。




【麺:昔はこういうのが普通だった・・・・と昭和ラーメン史を紐解く感覚】

<しっかりとした柔麺といった揺らぎ>

 テボを使わず、麺釜でゆったりと泳がせながら茹で上げる仕立てです。これだけで、どこか崇高な感じがしたりして。中央線沿線の老舗はこのスタイルだね。荻窪「丸長」のおやっさんの釜と麺箸と平ザルのテクニックには脱帽するものあったし、丸福もこのスタイル。アタクシの憩いの場「みたか(旧えぐち)」もそうであります。少し離れるがたしか、永福町「たんたん亭」もそうだったっけか?(間違いならゴメン)。非テボ・スタイル。ただ・・・こちらの唯一の違いはというと、平ザルというか・・・それがデカ過ぎて・・・・平ザルでなくて「アミ」そのものだったりする(誇張してます)。

 たまたま周りが餃子ばかりの注文だったので、麺釜はアタクシの麺だけが・・・ゆったりと泳ぐ・・・・。仕上げの麺上げにおけるタイムラグがなく、完成系として供していただきましたその麺は・・・・・・「なるほど!柔麺!!」「されどダレたところ一切ない柔麺!!!」という感動を覚えますよw。


<潰しこみ少なくストレス少ないクチリ!感覚>

 前歯の差し込みのあと・・・自然な沈み込みがあり、弾力が仄かに感じながらもある一点を過ぎるとあっけなく千切れるその感覚が・・・わりとシッカリとしているというか・・・・。しかし、潰し込みとか、練り水の特性によるカッツリさもなく、ナチュラルに潰れる余韻がナイス!なのであります。絡みも少なく、全体的な流れというかラインも緩やかに映りますので、見た目にも得してる麺です。意外に関西転勤時代に、うましと思って遭遇の回数が多かった麺かも。質実な大衆系と付言しておきましょう。



   シルキー麺でなく、柔麺が好きと言える気楽な店の雰囲気が乗り移る麺!

      麺が大釜で泳ぐ姿は、それだけで旨しと叫ばせるオーラの塊を感じますぜ!!

         まさに平ザルの奥義と勝手に呼ばさせていただくが、それにしてもデカいザル!!


 とにかく・・・・いつも食ってる支店とは偉い雰囲気が違うのでつんのめるのだが、これは良い方向にぶれて良かった!何でも本店にえこひいきしてします分を取り払ってもナイス!





【具:意外にサービス精神旺盛!食べ応え感覚が若者にもウケるかも】

<チャーシューの大判振る舞い>

 このチャーシューの存在感でかなり救われていると思うのは正直すぎるか(笑)。これならチャーシューメンにも思いをはせるというもんです。ただ+370円もするから・・それは躊躇するというもんです。いわゆるスポンジ系な肉味。スープに多大な貢献をしたあと、拉麺に仕立て上がってトッピングされたそれは、スープを吸い込んで異次元の旨さに昇華いたします。されど・・・昨今レアチャーシューとは別世界な大衆系仕立てですけどね。これだけ定番メニューで楽しませてくれれば、大したもんでしょう。


<意外に小松菜・メンマがしっかり食える>

 実は、意外に麺の量が多く、またチャーシューも割とデカいのですが、チャーシューの下に隠れたメンマと小松菜もそこそこ量が多いのです。これがまた全体的な満足感を与えていて・・・・固定費を回収しきった店の変動費に賭ける思いを何となく想像いたします。



   存在感ある一枚の肉で全体のプレゼンス急拡大!

      サブな存在感のメンマ・小松菜もシッカリとフォロー!!

         やっぱり名物の餃子がとても気になる、せめてワンタンでも!!!(笑)



 餃子が浮かぶのはちょっとな〜と思うけど、隣の水餃子?を見てたら、一個売ってくれとトレードを申し込みたくなるこの衝動。餃子関連ではハイランクなお店なのか?あとでちょっと調べておこうっと・・・。




 総じまして、本店は本店なりのオーラというか、何かがあるなと・・・ミーハーな気分がすこしもたげた感があるかも。これがオリジナルかと思うと、何か意味を感じてしまうし、またいつもの支店の脱オリジナルな頑張りもはっきり分かってきて、ちょっと見直したかも・・・。系列店を巡るというのも、また面白いと感じた夜でした。

 それにしても・・・・ここは雰囲気が自分の好みかも。少し古びていて、そして若い人がたくさん訪れて、腹一杯に麺やら、餃子やら、肉まんやらを食って帰る。その中に若い女性などもおられたりして、ああ、ラーメンって広く愛されている食べ物なのだなと、改めて思う幸せ感は、まさにラーメンラバーなら感じるところですな。なので詠います!



  風止みて
  寒さおさまる
  吉祥寺


  若さに混じり
  麺すすり食う



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。