ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1059】 潮 (東京・淡路町) 黒・にほんいち醤油らーめん

  実に優秀な人材というのはいるものですな・・・。頭の回転や、言葉遣い、周りを見る力や統率力。そして若さ・・・・。極めつけに英語力と人間性。こういった人材と接点を持った仕事をするだけで、気持ちの背筋が伸びるものです。そして・・・非常に仕事にはプレッシャーを感じさせられ、付いて行けなくてアタクシは、心で泣きそうです(笑)。でも、こういう仕事を知らずに会社生活を終えることにならなくて、これは大変感謝ですな。足を引っ張らないように尽力するしかないと腹をくくります。それにしても・・・・いい加減にして欲しいくらいの、緊急召集の連続とそのアレンジで、通常業務が滞っております。これは大変ヤバいので、週末は当面、休日出勤となりましょう。こんな事を続けていると、気持ちとは裏腹に体が非常に重い・・・。なので、この日だけは、早く帰ることとし、かねてから訪問を狙っておりましたこの店に突入いたしました。




【スープ:魚介の濁りを透かしてスパッと染み渡る生醤油!】

<煮干しが濃いようでさらり>
待つ間の説明書きを見ていると、すっきり生醤油の鮮やかさ先行のイメージですが、配膳のイメージは、ちょっぴりと「魚介そば」なる雰囲気です。特に丼周りの泡立ちが、すでに魚介香味油とエキスの濁りでやや泡立ってますわ〜。これは思いのほかしっかりニボヤンかと身構えてスープをすすると思った通りの魚介感が先行! とは言っても、後口が妙にスッキリ!これは、生醤油の影響でもあるのでしょうが、トッピングのネギで丁度ニボシ余韻が弱まる程度の濃厚さです。だからこそ、逆に醤油が生きる煮干し度合といいうことでしょうか。豚等の動物系よりは、煮干しであり、また昆布系の旨味すら感じる・・・・ちょいと崇高な感じがいたします。ネギの僅かな苦みがまた、魚介に合うし・・・・中々食べ応えあるスープです。


<生醤油が魚介に負けず輪郭鮮やか>

「にほんいち醤油」というブランド醤油使用だったのでこのような名称なのね。最初は、とても自分で勝手にハードル上げたような名前だなと思ってしまいました。しかし、名前に違わず、なかなか「ピッチリ」感がある熟成生醤油! 煮干しが色濃く漂う中に、透かして醤油感がハッキリと受け取れます。そして熟成なえらではの発酵由来の余韻がふわっとひろがる・・・。鼻腔の奥までは届かぬとも、舌先のスキマにほわっとある残り香・・・。風味が良いのです。一方これは、スープの温度も貢献していると思う!風味が飛ばない程度に、やや温度を下げ気味ですが、決してぬるくはない・・・。とても醤油への気配りを感じます。醤油メインだとクリアタイプで仕上げたいもんですが、魚介に忍ばせる醤油の強みで勝負という構図が、アタクシ的にはとても斬新と思えて、どこか崇高な一杯と思えてしまうのです。






【麺:歯応え重視なクツクツ感が「そば!」というインプレッション!】

<細麺でクツリクツリとした歯ごたえ>

  一見、多加水系なツヤを感じますが、ひとすすりして前歯で千切るその仕草で「あ!加水低めな中加水!」と感じるけど、知ったかぶりもええところ(笑)。でも、その歯ごたえは、まさにアタクシ好みでして、「クツリクツリ」とハッキリした抵抗感を感じてナイス!切り口を視認すると、そこには芯にあたる部分を明確に感じ増すやん!この芯にあたる部分こそが「クツリ」の本質なワケでして、まさにアタクシの好みなのです。こちら、ちょっと料金高めながら、大盛りは無料サービスで200gということなら、納得感もあり。この品質ならばね!熟成度合いもあり、麺の密度というか、圧を感じ取れるタイプながら、圧自体にストレス過ぎることもなく、自然体です。


<ぬめり少なく汁ともなじみ>

  白めがかった地肌も印象的でして、かん水控えめかつ、練り水に卵少なめなニュアンスを強く感じます。それに、きめ細かいながら、ザラツキもなく表面のぬめり感がありません。毛細管現象によるスープの持ち上げ方も秀逸ですし、濃いめのスープにもよく合う小麦ダイレクト風味がええ感じです。





【具:定番のロールチャーシューは鉄板】

  メンマ排除なこの一品。醤油のストレートさと、魚介の濃厚サラリ感を鑑みての選択と見ます。それ故に、チャーシューはどんなのを持ってくるかが興味深かったのですが、バラ肉ロールとロース部とは鉄板。旨し。恐らく、モミジ等鶏系のニュアンスは少ないゆえに、スッキリな一品。そこへチャーシューを持って来るなら、バラロールの上品なやつがピッタリというわけやね!味玉は、漬けダレの浸透具合が低めですが、それゆえに、サッパリとこの中では食えたという妙な心持ち。

  





 総じまして、全体的に丁寧さを感じる作り込みでして、煮干しのバランス、そして生醤油の洗練さの組み合わせが、これまであるようでないという崇高系なニューウェイブ性を感じます。接客も清々しかったし、こういうお店はお客の方も感じが良く、食前食後に手を合わせるとか、待つ間の会話とか・・・・・店に居て心地よかったのも確か。白と黒のシンプルなメニュー構成ですが、シンプルな清々しさでこれからも頑張っていただきたいものですな。淡路町駅から歩いてすぐという立地も分かりやすいし、アタクシはそこから歩いてJRお茶の水駅へと帰りも楽だ・・・・。また来たいな。なので詠います!


   久々に
   味わう都会の
   油そば


   素朴なセンスが
   むしろ新し


 お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。




 

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