ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1049】 KAMUKURA DiNiNG (東京・恵比寿) ネギキムチラーメン

妙な話ですが、大阪から東京に転勤になりはや1年以上が過ぎまして、なんだか着るものの自分の趣味が変化したような感じです。いずれにせよ「ユニクロ」メインなのですが(笑)、他で買う服もなんだか以前なら買わなかったような色合いや生地を選んでみたりしています。気持ち的に若返ったのか?は不明なれど、ラーメン選びはその逆で、いかにも昭和風なレトロな一品を目指したりしています・・・。おそらく環境の変化でそれなりに自分も変化しているのでしょうが、一方で体は無理が利かなくなっています。近頃ハイテンションな私。石の上にも三年と信じて頑張りますが、
医師の世話にならぬよう、意志を固めて突き進みます。会社も人も新しいことに挑戦するのは、大変なことですね・・・・。そんなこんなで、最近東京のラーメン界では、私が気が付かなかっただけなのですが、関西資本が続々と東京にもはびこってきて、新しいマーケットを開拓しているようです。


 ラーメンでは今でも心では、関西フランチャイズな私ですが、ショットバーで一杯という気分で立ち寄る街の「神座」は、店名もローマ字カタカナ読みに変化します。大阪道頓堀のゴタゴタした感じが微塵もしないのは・・・・すごい違和感覚えるのですが(笑)、ともかく関西資本が東京に進出というのも、地方の勢いを感じてよいもんです。さて・・・この一杯、朝に食ったのですがま・・・・事情はお察しの通り、この日も休日出勤。気合入れを込めて、ネギとキムチをトッピング投入いたしました(爆)。



 



【スープ:やさしさの中に郷愁を忍ばせる】

<体にもおいしいそうという透明感>

  かつて大阪ミナミで開店当時は、まさに「神」の味わいであったこの「神座」。今はその面影もないのですが、これは「天下一品」でも言えることで、人気ブレイクする寸前の本店の味は、もうどこにもありません。しかし、それでは今の発展はなかったわけです。一部の人に深く支持されるのも大切ですが、広く愛されたいと努力するのも立派な考え方ですし、現にそれで成功しているので私もそれを支持するのです。「おいしいラーメン」というまたベタな名称を冠せられたその一杯。鶏ガラ主体の透明醤油スープがまた白菜の甘味が加わりまさに「やさしさ」が広がるその旨み。「ああ、おいしい・・・・」とそのやさしさゆえに思わず声がこぼれたことでしょう。そんなスープ感が、朝の胃袋にはぴったりであります。

  子供の舌でもこれならグビグビと飲み干せそうなその塩分を感じさせない旨みが上手。また中華系の匂いが苦手とおぼしき女性客でも、気にならず完飲できるそのすっきり感は、他に類似を見ない独特の世界観ですね〜。この味わいは、海外の方でもハードルが非常に低く、柔らかい麺にこそマッチしそうな作りこみがナイスです。一言で言えば、見た目以上に味わいの透明感が光るといった感じでしょうか?そんな気分で仕事への意欲を高めつつ味わい続けます。


<そこをあえて香味と辛さで別世界>

  青ネギとキムチ。今日はそれら個性的なメンバーをやさしい海に投入いたしました。だって・・・・関西では当たり前の「青ネギ微塵」なのですから、こんもりと遠慮なく投じてみたかったのです。そしてその青臭さを封じ込め別の何かに昇華させるようなキムチの辛味の存在。一気にやさしさが台無しになりそうですが、ちょいピリ辛のやさしげスープに変る程度でして、思った以上にこのスープは懐が深いということが判明。11月の誕生石トパーズのようなクリスタルカエシブラウンの海に赤い斑点がところどころ浮き、ネギが遊び、油のペイズリーと交じり合う風景は、まるでシンプルすぎる万華鏡です。ハードな香味トッピングがちょっと苦み系なエッジング
プラスされて、少し味が立体的になった感じがいたします。





【麺:なじみ深く昔から食いなれたよう・・・】

 黄色めな中華麺は、センターキッチン製な風貌がありますし、練り水のアルカリ成分と卵の存在がよく伺えます。されど熟成度はありまして、単なる柔らかい麺ではなかったというところが秀逸です。ちょいとカタメな茹で具合は非常マッチしてよかった。白菜という具にも、醤油スープにも。徐々にスープを吸い込んでゆき、後半のちゅるりとしたすべりに変わったところが、この麺のうまさのピークなのかもしれない。特別にこの店でしか食べられんというスペシャリティは感じず、食べなれた麺であるという印象がありますが、それだけに脳にすりこまれた旨さがビンビンに感じます。



【具:一杯いっぱいの丁寧さが好印象】

時間帯もあって客が少なかったのもありましょうが、一人前づつ中華なべで作りこむというのは、やはり気持ちがよく、作りたて気分が高まります。本店などはいつも満席なので、流れ形式でどんどん流れ作業のように中華なべが振るいつづけられますが、どうも3〜4人前ずつの何分かの一・・・・というと、ありがたみも比例して少なく感じられたりしてね・・・。

 白菜の硬さが秀逸。甘みの放出度と豚ばら肉とのからみがまたよい!根の部分と葉の部分のコントラストある歯ごたえに、豚肉のグニ〜とした歯ごたえが待ったをかけるように飛び込んできてうまし。

 




 総じまして、店の感じもかわったなりに、大阪の魂も変化した一杯なのだろうと思って来店したものの、そんなことも少なく、非常に郷愁も手伝っておいしくいただいた次第。環境の変化で変わってよいもの、変わってはいけないものを朝から教えてくれたような一杯でありました。なので詠います!




  恵比寿では
  ラーメンさえも
  ダイニング


  浪花コテコテ
  恵比寿でスマート



 お粗末!ということで家族にも感謝しながら合掌!今日も本当にごちそうさまでした。   




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