ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1025】 らあめん 大安 (東京・八王子) らあめん 

 振り返ると今週は、もめたり、叱られたりのトラブル続きな一週間でありました。それでもね・・・・それが仕事なのよと割り切れましたよ、自分でも不思議にね(笑)。まだまだ佳境は続きますが、信じるしかないですな。自分の信念を。・・・・などと思いつつ交渉決裂した後にふらふらと訪れたのが八王子界隈でして、駅から近いこちらに突撃いたしました。



【スープ:明るくやさしい豚コク醤油スープ!きらめく液体感!】

1)これぞクリスタルと思える・・・極スッキリ醤油がナイス!

  このスープがまた最初の一口目から「あ!当たりや!!」と思わせるさっぱりさです。オヤジになれば・・・こういうのがたまらなく好きになるのですよ。とにかく見映えからして・・そのクリスタル度合いに目が釘付けです! 食して控えめな醤油ニュアンス!薄口醤油か白醤油と思える・・・その淡麗ブラウンがいかにも柔らかそうです。

  食して想像通りのスッキリさ!二口三口と味わい進むに従い・・・・これは淡さとコクの絶妙なバランスやん!と心の中で叫びます。うう・・・スッキリ旨味は甘味とも区別つかんほどええ感じ。昆布と椎茸の甘みを含んだかの如きな旨味と、動物系中心の中にでも、ひょっとしたら入っているかも?と思える節系のような旨味成分が漂います。 思えば醤油独特の酸味とかはあまり感じない系統です。醤油は補助的な役割をする醤油スープという立ち位置。それ故に、麺も具材もストレートに伸びやかに映える土台とも言える仕上がりです。


2)豚コクすら甘く感じる柔らか系の極地!

  では単なるスッキリ崇高系な一杯かと言うとさにあらずでして、動物系独特の芳醇な香りと旨味も放出しとります。それもじんわりとね・・・。チャーシューはこの店の命。それを実に丁寧に扱っているのが見てとれまして、さぞかし火加減からして丁重に仕上げられた豚コクの煮出しが伺えます。油の輪も奇麗に散ります。鶏コクも入っているかは・・・・ここまで淡麗だと分からないが、鶏ガラ程度の合わせ技は感じる。しっかり温度管理された仕上がり方を如実に感じながら、スープを今回も完飲しました。



   キラめく醤油ブラウンに見た目でノックダウン

     味わいつつ優しさを改めて感じる豚鶏の動物出汁感

       いろいろな旨味が合わさると甘味と感じる・・・その不思議感



 やはり第一印象ってのは、人でもラーメンでも大切だと思うこの一杯。スープをレンゲでリフトするタイミングが妙に興奮をおぼえましたしね(笑)。アタクシ達のような中年には非常にウケるこのスープ。と思っていたら、見渡すと・・・・若いお兄さんばかり。そうか・・・・何も若者=ガッツリ系って単純図式もないわけね(笑)。




【麺:多いかな・・・・と躊躇するなら振り払ってでも300gいっとけって(笑)!】

1)微妙な捩れと潰れた平打ち感覚が滑りで快感!

  注文して少し後悔するのはその麺量。デフォルトが300gという太っ腹!らあめん小だったらワンコイン500円で150gらしい・・・・。その上「ちょっと多め」サービスまであるのですから、どことなく惜しげも無いところが怪しくも思う。最初は、よくある麺密度が低くてもスパスパ軽目な麺かなと予測してしまいます。されど・・・・・実際に配されて、一口すすり上げるだけで、軽く度肝を抜かれる思いです。麺の安売りやのうて・・・・これは、質実そのものな麺やないかいと・・・・。

  まずその形状が好みと言えましょう!少し押しつぶしただけのような平打ち系でして、その加減も細かく段々になっていて、捩れとも縮れともつかない微妙なお姿。しかしながら色白でして、お上品にも見えます。スープの粘度が低くてサラサラスタイルだから、すすり上げる余韻がまたたまらんのです! ずぼぼぼーっと吸引するとその捩れの部分が舌に心地よい刺激を与えて一気に駆け抜けて行きます・・・・。それがまた柔麺のような軽いタッチのようで、またそうでもないというかね・・・。とにかく、剛麺でもないのに、それなりのしなやかなスベリに刺激を感じて楽しめると言いたい! すすり上げる感覚で感動するのはあまりないのですが、これはもう一度食いたいと思いますよ!


2)ちょっぴり多加水な感じがもちっとしつつ・・・クッシリとも。

  スベリの感覚が良いのは、麺のコシがわりとしっかりしているからかと・・・・。でも芯を感じさせるとか、コシが強いというのではありませんでして、しなやかの中に強さを感じる多加水系と思えます。それなりに多加水に見られるモチモチさも見受けられる・・。されどクシリ感もちょびっとだけ感じるのでして、そういう緩やかでもしっかりとした反発が、スベリのときにしっかりと舌に伝える土台となっているかと思うのです。熱影響をわりと受け難いので、食べ始めと食べ終わりでもそう変化しない。溶き水にアルカリ不在だと思うし、玉子も抑えめだと予測できるその色合いも素敵だし・・・・。合わせや圧の回数もそれほど重ねに重ねたというストレス感もなく誠にグッドな麺ですな!



   捩れとくねりが心地よく響く微妙な平打ち

     それがスベリに好印象を与え・・・すすりがいちいち嬉しく感じる

       千切りやすり潰しでもモチモチ度とクッシリ度がおりなすバランスがええやん!



  スープもビシッと決まってたけど・・・こちらの麺も非常に抜け目がありませぬな(笑)。300gは多かったかもと心配しましたが、スープの軽やかさと麺のレベルの高さにより、何の問題もなくスルスルと胃に落ちて行きました(爆)。




【具:板前が扱うかのように丁寧な処理が伺えるチャーシュー】

1)腕肩ロース肉がとても大切に扱われて幸せそう

  チャーシューが幸せそうと思えるのはそうそう無い事です。スープ生成に非常に貢献したかと思う腕肉とも肩ロースとも判断できないお肉の塊! これを実に丁寧に、トッピング用に余計な脂身を寿司職人のさばきの如く・・・・成形されていたのが印象的です。そして・・・切り置きなどはしないで、注文に応じてスライス提供という心配りが嬉しいです。スライスを待っている肉の塊も、カネの蒸し器みたいな容器にWaiting中大切に保管されています。

  注文を受けておもむろに取り出し、肉厚にスライス!ハグと噛むと繊維質がスープを逆輸入したかの如く・・・・肉の脂分と混じりあって天国(笑)。筋?と思えるところもトロトロちょい手前の所作でして、一部抵抗を受けながらもほぐれる感覚・・・・・。塩味系チャーシューですが、この一杯にあっては肉厚まろやかチャーシューと呼ばせていただきましょう!


2)遠慮なくメンマが放り込まれて整列しとります

  個人的な偏見というか・・・・、アタクシは八王子に近くなるほど、細目なコリコリ系メンマを連想するのです。そして、醤油系が深く染み込んだ感覚のやつです。でも、こちらは、ポピュラー系なメンマで薄味少々平切りタイプですね。でも・・・・シャクリシャクリとした前歯の切り口感覚が、また質実と感じますし、サービスとも思える分量がまた好印象にも思えます。そして、見映えにも配慮があって、それなりの整列感がありますしね。好きかもです。



   手間ひまかけたと思われるチャーシューが愛おしい

     食んでその優しさの中に店主の心根を感じる仕上がりがナイス

       上下左右に対象的な配列が・・・・キッチリ仕上げないと気が済まない律儀さを感じる



  それにしても、チャーシューの扱いは、箱入り娘を扱うかのようだ(笑)。とても仕草に気を配った感じが伺えます・・・。




 総じまして、この上ないタイミングで慰めの一杯と感じました・・・・。ここまで心に染み入るとは(笑)。店内も清潔だったし、また内装の感じもアタクシ的には好み!特に券売機あたりの天井から吊り下がっているランプが・・・・実にアタクシの趣味に合います。という感じで心から楽しませていただきました。なので詠います!



  交渉が
 決裂もやもや
 仏滅だ


 大安みつけて
 食う良き日哉



 お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。



東京都八王子市子安町1-11-10エリートビル1F


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