ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン1009】 横浜ラーメン 武蔵家 武蔵境店 (東京・武蔵境) ラーメン・並

  休日の13時、雨がふる中を子供神輿が近くで繰り出されるというので、私は急遽、写真撮影隊として駆り出されます。ああ、もう9月かと思えばいきなり秋祭りが始まるのだからな・・・・。やれやれと思いつつ、少し暑さも和らいで気軽な感じ。神輿も終わり、遅めのランチをと思いちょっと家族と別れて別行動をちります。そしたらいきなりのゲリラ雨! ああもうどこでも良い!どうにかしてくれと・・・・武蔵境駅目の前のこの店に飛び込んだ次第。


【スープ:あら炊き加減が絶妙な豚骨ぶりが伺える・・・余裕の豚骨スープ】

  あながち私だけではなかったよう・・・。ややずぶ濡れなオヤジと学生さんたちが、どっと押し寄せたようで店内プチ混乱状態。おやおや・・・中には家族連れもおられるではないか!家系の店内で、ファミレスにも似た光景に出会えるとは(笑)。しかし・・・その分、結構配膳に時間がかかってしまった。それは仕方ないことだね。

1)泡立ちの加減が豚骨コラーゲン感を高めますね!

  何と言っても配膳時に目に飛び込んで来るのは海苔ですが、その次に私が感じるのは、スープ! 表面のコーティング感です。鶏油の量は注文時に調整できるものの、ボリューム以外の本来的なクリスタル感によって、かなり第一印象が違って来ます。 その点では、非常に透明度を感じる鶏油でして、中々期待できると感じます。


2)鶏油の下でうごめくように漂う豚骨スープ

  やや泡立っている表情は、コッテリ感と同時にコラーゲンの豊かさをアピールしているかのようです。豚骨のあら炊きのテクニックを感じますね〜。九州豚骨系とは俄に違う豚骨の炊き方・・・。骨の部位の選び方も違うのでしょう。しかし、ゲンコツ等の髄のエキスまで穿り出すような炊き方ではなく、骨は出汁の元と割り切ったすっきりした炊き方とすら感じます。


3)デフォルトの余裕?醤油だれのアミノ酸と塩気の結びつきがぴっちり決まる!

  特に今回は、濃さも「ノーマル」と割り切ったため、塩気も味の濃さも非常にナチュラルに感じられました。ガッツリした醤油豚骨には違いないのですが、醤油タレの味わいをじっくりと味わえるような・・・デフォルトゆえの余裕をスープ全体に感じます。つまり、バランスが良いのです。塩気は他のラーメンカテゴリーよりも多めと察しますが、それでも塩っぱくない。旨味と塩気の結びつきを感じますし、その境目がなく、結びつきをピッチリと感じるといった様相ですな・・・。


4)動物系ののガッツリさ、香るまったりさ・・・

  家系の醤油豚骨には、他の醤油豚骨とは違う独特な感覚を受けますよね。それは、豚骨感と・・そして鶏ガラ系のコラーゲンとの融合? 鶏油独特の香り? はたまた、醤油ダレに含まれる生醤油の香ばしさか、昆布エキスのアミノ感覚なのか・・・・。 ともかく、鶏油だけは明らかに他の系統とは別格で、調理過程での生成の仕方がミソなのでしょうか・・・。動物系のガッツリさ、そして香るまったりさで、濃厚であったりアッサリであったり、その日の体調や感覚にオールマイティに対応してくれる。そして・・・安い!そして腹一杯になる!なんとも欲張りなラーメンですな!




【麺:ほんのりとモチモチした歯応え!やさしさ感じる中太多加水系】

1)ちゅるりん!とした麺もまた鶏油をまとって想像以上に滑りよし

  家系と言えば「酒井製麺」。日頃は、「固め」で注文するのですが、この日に限ってはデフォルトで食いたかったのです。太目なストレート麺で、わりとスパスパと千切れるイメージを個人的に持っております。しかし、加水の感覚は決して低くなく感じます。どちらかというと多めなだが、モチモチ感を全面に出しているというのでもないという不思議なイメージ。ならば何時もより柔らかめなら、どのように表情が変わるかと少し楽しみだったのです。


2)捩れた感覚がほんのりとモチモチ感を浮かび上がらせるかな?

  麺をリフトすると・・・想像以上に柔らかい麺線でして、優しさすら覚えてしまいました。大局的な二郎系インスパイア麺も、時として柔いコシであったときには、親近感を覚えてしまうあの感覚に似ています。ほんのりとした・・・・モチモチ感が漂い、濃いめのスープとのからみも中々バランスよく、グイグイと食わせていただきました。ちゅるりん!とした肌さわりのあと、ややモチっとしながら、高速に滑り落ちる喉越し! 汁を吸い込むスピードは遅めに感じましたが、その方がスープが濃いためマッチしていると思います。




【具:家系王道の3兄弟!】

1)チャーシュー

 パフのように決まった歯ごたえ!塩気も多めでご飯にも合う!といった感じです。多少カスカスな歯ごたえの方が、スープを吸い込むので程よいと思うのです。そして、スープに負けないためか・・・・塩気も含んでいる感じが、ライスにも合う!と言えましょう。家系のチャーシューは、基本的に外れたことがありません。個人的に好きな系統なのかもしれません。


2)ほうれん草

 くたびれ加減がたまらない(笑)。これほどだれた茹で加減で褒められる野菜も珍しいでしょうな。以前、どこかで小松菜で代用していた店があったけど、実はそれも悪くなかった思い出もあります。さりとて、麺にからんだ時の歯ごたえもまた面白い感覚でして、できればほうれん草増しでも良かったかもしれません。ただし・・・腎臓に石を生成しやすい体質の方は要注意な食材でして、私の場合はテーブルにあったゴマを振りかけて予防に努めました(苦笑)。


3)海苔

  家系のシンボル〜海苔〜。これも家系で外したことはありません。思えば海苔もお安くないので・・・相当コスト的にもしんどい部分かもしれませんね。海苔は、汁に浸して麺に絡めるもよし、ライスを丸めてるもよし! 家系と言えばライスもサービスなので大抵後者で攻めるのですが、今回は・・・・白飯でなく「賄い飯」という代替案があったためそちらをチョイス。そのため、ライス巻き攻撃は今回はお預けさせていただき、麺を巻いて食しました。


4)賄い飯

  ライスに、ほうれん草、チャーシューの崩れた部分を少々のタレを投入しかき混ぜたご飯。これに白ごまかけて頂くともう最高です。うかつにも・・・・おかわりをしてしまうほど、単純に旨かった(笑)!学生さんたちは、これをお茶碗で山盛りにして、ラーメンとともに平らげておられました。ああ、若い方がたくさん食べる光景というのは、微笑ましくも見ていて楽しいもんです。



 総じまして、よくある街の家系!といった感じで吉野家感覚で、非常にガッツリと食わせていただきまして感謝です。お客様にはお腹いっぱいになって帰って頂きたい。とある有名なラーメン店の社是ですね・・・。少なくともこのお店にそのときいる人間の数だけは、着実に「満腹感」という幸せを実現している。と思うと何だかオレも頑張んなきゃなと思えて来るのでした。なので詠います!



  ゲリラ雨
  慌て飛びこむ
  駅前店


  しずく拭いて
  麺でひと息


 お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした!