ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン966】 進京亭 (東京・桜上水) ラーメン 〜潰し込みと弾力・・・・それにあのインスパイアかと見まごう剛麺!

【コレ食ったわけ:ガソリン入れにちょっと遠くのスタンドまで・・・、帰りの寄り道ラーメン】

  おこずかいセーブのため、少しでも安いスタンドがあれば、煩わしいなども言っておられません。家族と過ごすスキマに、ガソリンとラーメンを補給しました。だって、今日は雨でしたしね・・・・・。朝から昼過ぎまで子供の勉強を見てやったり、ゲームで遊んだり、ベイブレードで戦ったりして過ごします。お昼は手抜きと言っては申し訳ないけど、ソーメン食った程度。昼からは、ポケモン映画でも連れて行こうと思ってたら・・・・・来週からだと。しかたないねと、子供は妻の実家に遊びに行ってしまったし、急に晩飯までやること無くなった次第でしてね・・・・。なので、そんなに食えんと思い、大衆系でレトロそうな醤油ラーメンを軽く一杯くらいは食っとこうと適当にスマホで検索し、こちら「進京亭」さんへ!




【スープ:磨き抜かれた大衆系クリスタルと、お腹いっぱいになってほしいという愛情があふれる】

  軽く一杯・・・と思い、ふらっと入店し、デフォの「ラーメン700円」がかなり挑戦的やな・・・と感じます。中途半端な時間でしたから、いかにも常連さんみたいな先客3名。内女性1名。この女性の注文とどうやら同一生産ロットとなった模様です。さて配膳され、それをすするその心境は・・・、


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「これまた研ぎ澄まされてた・・・・大衆系醤油でんな!シンプルなのが奥深いとはこのこと!」


1)旨味:大衆系醤油と単純に片付けられないサッパリ醤油感。クリアーなオイル感と、淡い醤油のせめぎ合い!

  何となく店先の雰囲気と店名で、昔ながらの教科書的な中華そばを提供する店かと思っておりました。ところが、配膳された実物を見るとリアルに540度裏切られた気分で驚きます。「めちゃボリューミーやがな!」ホンマに気をつけてカウンターへ移動せんと大変やなと神経を使う(笑)。そしてスープをレンゲですくいあげるのですが、一見濃いと思ってたスープが、実に琥珀色なクリスタルをしとりまんがな!少々、肉系の欠片っぽい浮遊物がちらばっておりますが、全体的にはとてもキレイ!しかも、表面に極めて薄くラードのコーティングがあるかの如き、きらめき層が見てとれます。

  すすってみて・・・・、実にあっさり・・・。後で述べる麺に対抗できるのやろか?とすら思える、どちらかというと、細麺向けのチューンナップかと思えるほどのアッサリ系な味わいです。醤油のエッジングは香り程度で、カエシの存在で主張しません。それに、動物系のコクもスパーッとクリア系でして、豚コクと鶏コクを上澄み濾したかのごとき、さらさら旨みです。ガッツリ食わせる正当派中華という感じでも、ラーメンというより、中華そばの雰囲気が、スープについては言えると思うのです。そうそう・・・魚介って感じがしない。節系のニュアンスも感じ取れなかった・・・・。かといって調味料感もなく、必要最小限の味の乗り方に、醤油とラードで特別仕様にしたようなスープ感です。

2)塩気・甘み:全く辛くない・・・しかし必要最小限の塩気がそこにある

  味気自体がクリアですから、そこに塩気単独を見つけるのはちょっとしんどいかな(笑)。塩のエッジングを感じるところの醤油が非常にゆるやかなため、 チャーシュー生成過程のベーススープの甘みに完全に溶け込んでるかの如くです・・。塩気を探索して甘みにブチ当たる・・・・という淡麗系でよくあるパターン。されど大衆系中華な世界。なかなか面白いスープだし、勉強になるなと感じ入ります。


3)香り他:豚コクの雰囲気が湯気とともに香りになる・・・

  熱々のスープってのは印象もいいですな!どちらかと言うと淡麗なスープですし、どこか魚介封じなところもあって、ダイレクトに「ほわっ」とくるような香り立ちはいたしません。しかし、湯気に乗っかって来る豚肉の余韻ってくらいは漂って来まして、豚系の丁寧なスープだと鼻腔から再認識いたします。




【麺:潰し込みと弾力・・・・それにあのインスパイアかと見まごう剛麺!】

  しかし、本当の特徴は、むしろ「麺」なのでありますわ!この風貌!どっかで見た事おまへんか!


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「まるでパツパツ卵麺な・・・・二郎麺やがな!」


1)風貌:卵麺系・・・二郎?

  この大衆淡麗スープに、この剛麺かいな!(驚)これはリフトした瞬間に度肝をぬかれます。そのビジュアルの迫力・・・まるで二郎です。いかにも自家製麺ってな感じの風貌でして、このままつけ麺にも、インスパイア系にも転用できそうな存在感ですわな! このスープどはまさに対極的ですが、剛麺×平打ち混じり×強縮れ・・・な風貌は、究極のミスマッチと申せましょう!


2)感覚:弾力と縮れが猛烈にアピールなのだ!

  潰れ感が強い・・・麺密度が高いのです。それに、卵麺独特のプリリンとした反発と、大げさに言うとグミのような食感があります。その風貌もあいまって見た目でも、実際の感触でも、弾力がかなりアピールしてまいります。ゴツゴツとクチの中の壁を刺激しまくり、甘噛みのような感触の部分もあるかと思えば・・・・グニリグニリと反発の余韻を楽しんだりして、猛烈にアピールしてきます。


3)スベリ他:表面のコーティング感がまたずぼずぼとすすれる!

  汁を吸い込んで風味と感触の変化を味わうタイプに見えるのですが、どちらかというと強度なグルテンを卵でコーティングしたような感覚でして、吸引するシーンでは、表面つるつるな感覚ゆえに、ゴツゴツとメッセージを送りながら高速に喉奥に滑り落ちて行く感覚です。この感覚も、見映えのJ系と見まごう風貌とは背反するところでして、それがまた面白いと思えるのです。




【具:見た目以上にどれもサラリとした感触です】

1)チャーシュー

  ロースハムのような佇まいですな(笑)。スープ生成の際に、旨味成分に貢献した感が伺えます。脂の部分はトロトロで、身の部分はスープの旨味逆輸入感があまりなく、カスっとした歯ごたえそのままを楽しむタイプ。いつもなら、これに麺を巻いて食うのですが、今回は卵剛麺ゆえに、ちょっとバランス感がイメージでなく、別々で食していきました。

2)メンマ(一見古風!)

  一見、古風で醤油味付けが濃そうですが・・・・味付けは意外にもマイルドでサクサク系。麺と一緒に食しても妙な歯ごたえの主張なく、素直に麺と一緒に千切れ込んで食えます。辛くもなく、やはり全体的にはマッチしている一品ですね。


3)ナルト・海苔・薬味ネギ

  つべこべ言うまでもなく、定番なセットもの。敢えて言うなら、海苔は薄手でして、スープと熱で一瞬にしてクニャリとした風貌に・・・。でもそこからは溶けることなく、全体を維持し、一部の麺と絡んだところで、一気にすすり上げて食う・・・。ふわっと海苔の風味を感じるのは、スープのアッサリ仕上げ故か・・・・。






 総じまして、ちょっとおやつ代わりに食いに行き、調査不足で死にそうなほど、腹一杯な幸福に包まれたという話でした。昼飯がソーメンで良かったわ・・・・逆に。さて、隣の女性のお客。アタクシよりも格段にお若いし、細身。化粧っけない普段着風で、アタクシと同時に配膳されました。向こうはとっぴんぐもかなりあったけど・・・・。されど・・・・・、なんと食うのが男の中でも早い方と思っているのですが、確実にアタクシよりも早く完食され、ごちそうさまでしたと、どんぶりを高々と上部カウンターへ・・・・。負けました(笑)。さすが・・・麺好きウーマン!気持ち良い食べっぷりって素敵です。また、どこかのラーメン屋でお会いしましょう(笑)。なので詠います!



  雨の中
  集う常連
  朴訥と  (朴訥:ぼくとつ)


  口数少なく
  心で会話


 お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさままでした。



 

東京都杉並区下高井戸1-22-7

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