ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン947】 神座 新宿店 (東京・新宿歌舞伎町) おいしいラーメン

【コレ食ったわけ:休日出勤の前の気合い入れ!】

  休日出勤のモチベーションを上げるために、朝ラーメンを食う!これは、アタクシの中では鉄則です。それ以上に形式美なのです。されど・・・・毎回、東京駅の七彩では・・・さすがに飽きるがな・・・。しかも、今週は夜の部にも行ったしな・・・。と思って、「朝ラーメン」ならぬ「24H営業ラーメン」を食う事にしたのです。Google検索で一発でみつけたのが、こちら新宿歌舞伎町にある「神座」。

  なんや!歌舞伎町にあったんや!「神座」。かつて関西で学生やってたころ・・・・一大ラーメンムーブメントがあり「どうとんぼり神座」は有名店になりつつある時代、あたくしは、非常にアンテナ低かったために昔のオリジナル神座を食ってなかった・・・・(当時食ってたのは、金龍、コタンなど・・・)。これは非常に痛い!「神座」の「神ラーメン」を知らない・・・・。だれか、神座のオリジナルを熱く語ってほしいもんです・・・・。

  さてさて、朝というのに歌舞伎町は元気。道中何回もいっしょに遊ぼうという桃色な誘惑をそっちのけにし、醤油色のエキスをめざしますが、店内は金曜の夜、ひとしきり飲んで朝になってしまったという感じのお客ばかりで・・・陽気な気だるさがいいね! 時間がないため定番メニュー「おいしいラーメン」と注文。この時間だけ50円アップの700円!深夜料金ちゅーのは知っとるが、早朝料金アップやなんて聞いてへんで!




【 スープ:いつ食っても、白菜エキススープは、これぞ「神座」って感じですね!】

  ラーメンを待つ間、壁一面の芸能人の色紙を眺めて過ごします。ほとんどお笑い系ですが、場所柄広く支持されているのが分かります。何気に「神座ファン」って会社でも多かったしな(関西時代)・・・・。時代の最先端ラーメンではないけれど、確かに一時勢いがあったのが、みんなの記憶に刻まれているだけやんなんて、すれた自分を感じます。そして配膳が完了し味見タイム!その印象は・・・、


「旨いがな!(*゜0゜)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
「白菜の底力・・・というか、自然な野菜パワーってええやん!最高やん!」


1)旨味:ずばり、白菜が主役な野菜のコク!それがあらゆる尖った味わいを吸着させるかのような・・・やわらかクリアな味わい!

  正直申して、関西時代には少々バカにしていたのですが、いやいやどうしてどうして、こうやって新宿という大都会の朝に、頂けることに感謝すら覚える。道頓堀界隈と、歌舞伎町界隈と・・・・同じ様な雑踏でもエロさでは雲泥の差があるこのエリア。そんな場所で「やさしい味わい」を提供してくれる事自体にオアシスと思えますがな。そんなオアシス感がスープにもにじみ出るようです。

  まずダレもが思う「まろやかさ」。これは関東関西、東洋西洋問わずだれでも感じるはず。外国人観光客が、Japanese Ramen としてまず目指してやって来る理由も分かる気がします。外国の方が日本に思い描く「奥ゆかしさ」に通じますかな。さてそう感じさせる正体は、ダレが何を言おうと「白菜」なのであります!

  人工的な味わい成分もすべてこの白菜の甘みが包み隠してくれているようで、逆に野菜スープと結合した薄めの豚コクと白醤油のコクは、野菜コクを補強する隠し味に成っているかのようです。野菜の甘みの向こう側に、肉とか、調味料のエッジングを感じる。スパーッとしたシャープな印象も、まるで日本刀のようでいいのですが、菊のような柔らかな美意識の方を強く感じてしまうのだな・・・・。

2)塩気・甘み:醤油カエシ感すくなく、調味料主体な塩エッジ、くりかえす白菜甘み

  くりかえしますが、塩気も、甘みも、白菜次第なのであります。西洋的な化学の力を覆い尽くす・・・・東洋の野菜の力。そしてその化学の力をも飲み込んで己の力や創造力へと昇華しているところが・・・・・いかにも日本人的観念を感じますな。覆い隠すというか・・・包隠すというか・・・・。恥の文化と評された日本文化の一面の捉えようを借りれば、ネガティブな面では、相容れない異質な部分は隠してしまおうとすること。ポジティブな面では、異質な部分も飲み込んでしまい・・・別の新しい一面を生み出してしまうということ。この甘みと塩気が織りなす力関係は、外国の方々にも日本のラーメンとして広く受け入れられ、思い出となることでしょう。


3)香り他:唐辛子がナイスな存在感!

  この僅かな・・・・唐辛子が、実に良い仕事をしているのです。これがなかったら、単なる甘いラーメンで終わってしまうところを、明確に味のデッサンをしてくれています。光と影だけで芸術作品を現すことも可能でしょうが、それはとても大変なテクニックが必要となるわけでして、大衆的に分かりやすく描くなら、美しいライン取りが必要。・・・・さらに芸術性を高めるならデッサン力が必要なのです。そんな甘いスープ感をキリリと締め上げる芸術的な仕事を・・・・この唐辛子はやってのけているのです。




【麺:質実ラーメンなコンセプトで、全国展開を目指すというなら、合格なのだろうな・・・】

  一方の麺ですが、これは意外に評価したいと思ってしまった・・・。関西から関東、そして全国展開するなら、量産的で「個性」と「質実」さのバランスが求められるスペックが必要!やはり、ラーメンは「麺」をメインで食するものかもしれない。 


「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
「あれれれれ・・・・・、意外に良い方向やん・・・ガンダムの量産タイプ「ジム」が好き!」


1)風貌:センターキッチンで作成された全国統一スペックなれど、あなどれない艶やかな風貌と優しさを感じる

  スープのゆるやかクリアーにバランスをとるかのように、あまり力を入れない程度な麺の具合です。ですがそれがまた調和というものでしょう。全国展開的ないかにも平均点を狙った感が否めませんが、決して否定するものでもありません。朝の新宿歌舞伎町でこの程度の麺を提供してくれることに感謝したいところでもありです。なので有り難みがましたと・・・・いうこともありましょうが、非常にまっすぐなストレートさが気持ち良く、表面の侮れない艶やかさと、揺れる仕草の柔らかさがとても魅力的とすら思いますもん!


2)感覚:多加水の中でもカッツリとした感が主張するタイプ・・・良い意味でかん水が生きる!

  ん!今回の麺の茹で上げは・・・・偶然なのか、好みじゃないか! 道頓堀の本店とその隣の店は、アジアの観光客が非常に多いためか、柔らかい麺系だったのだよな・・・。それを嫌ってアタクシは、春雨ラーメンという妙な逸品に一時期ハマりそうになったことがありまして、「神座=すこし柔い麺」という図式が脳裏にこびれ付いております。しかし、今回は、かん水も影響するが「カッツリ」とした感じがあって非常にナイスでありました。まさか・・・関東スペック?いやいや・・・・そういうことはどうでもよく、スパスパと前歯で千切る感覚もナイスだったし、奥歯のすり潰し感も楽しかった・・・・。クチクチと潰れる感覚がテンピュール+αの反発感にも感じてね・・・。


3)スベリ他:もう!高速!高速!!

  見た目通りのスベリの良さ!粘度の低いスープですしね〜。ツルツルと通り越して・・・ツリュッツリュ!と言う感じで超高速に滑り出します!ナイス!としか言いようがない(笑)。




【具:肉を越えた野菜に拍手!】

 ・・・でも肉なしではいられないのだけどね(笑)。

1)チャーシュー(準主役)

  こんなにオーラ感のないチャーシューもめずらしい(笑)。白菜主役だとは言え、そこまで言い切ると少し可哀相な気分にもなりますが。味わいも淡く、主張より調和を重んじるタイプか・・・・。サービストッピングのニラのポットの方が個性的でありますな・・。

2)白菜(こんなに偉いと思わなかった)

  既に白菜のすばらしさは述べて来ましたが、一点だけ付け加えると・・・・歯ごたえがナイス!やはり、この白菜でも道頓堀より歯ごたえを感じてしまい、旨く感じてしまったのですがね・・・・。というか段々心配になって来たのは、アタクシの老化現象。単にアタクシ自身の歯が弱くなっているだけだったりしてね・・・。原因がそっちの方だったら泣くわ。





 総じまして、コテコテの東京の繁華街で、コテコテの大阪の繁華街ラーメンを食って、見直した・・・・というだけのお話です。いやいや・・・・実に関西フランチャイズの麺をここ東京で食うのは・・・・嬉しいもんです。関西時代のエエ思いでと、東京でも浪速パワーで頑張っていかんと・・・と思いますし。まさにこれから出勤するにあたって、気合いいれには十分の一杯と言えましょう!なので詠います!



  懐かしき
  西の一杯
  すすり食う


  朝から歌舞き
  気合いを入れる
  


 お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。
 





followme