ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン814】 竹岡らーめん 梅乃家 (東京・御成門) ラーメン

【大昔、1ケ月だけ御成門で営業してた・・・】

 UCCの建物の向かい側にある芝郵便局に用事があり、その帰りにサクッとこちらで食したました。確か少しまえまで五反田にあったはずで、「浜屋 五反田店」の行列が酷かったらこっちで食おうと思ってたのをそのままにしとりました。なので今回は、表敬訪問とあいなります。 

 そもそも、御成門はあまりいい思い出がなく、一時期とても短いものの、ここで営業してたんですわ。それも「バングラティシュ」向け案件営業ですから、勝手がわからずエラく苦労したのを今でも覚えてます。なので今まであまり足が向かなかったのかもね・・・。 そうそう、そのころゴルフにハマってて、千葉県でのプレー後に「竹岡ラーメン」を食いに行こうという話になったっけ! わざわざ乾燥麺を使うという変わったラーメンを食いにいったが、場所がわからず結局、近くで焼き肉食って帰ったという思い出もあった。

 実はこの時の悔しさから、「乾燥麺」をレビしてみたいという野心も生まれたのかもしれませんね・・・。



【非常に明るく庶民的な雰囲気がいいね!】

 表の券売機で食券買って中に入り、女性店員さんに手渡します。「・・・・!!」 なぜか過去のバングラディシュの思い出が蘇ります。そして同時に、ここで先日の「偽アイバンさん事件」のような感覚を覚えます。何かトラウマをひきづっているのを自覚します。

 でも、とても親切!明るい対応で心がほぐれますな。いかにも新橋らしい雰囲気も感じまして、それはまさに「Festive!」ってな感覚です。




【まさにチャーシュー醤油ダレ!それ以外・・・・何者でもないオリジナリティ!】

 配膳の瞬間、ちょうど蛍光灯の真下に座ったからか、スープの表面が鏡のように反射しますがな(笑)。それほど、透明感ある醤油ブラウンで、ワックスかけた床のごとくのピカピカ感です。レンゲと箸がたまたまカウンターに切れてて、あわてて新しいのを出してもらい、そのスープをすくって、眺めて・・・・すすります。するとその印象は・・・


 「旨いがな!(*゚0゚)ハッ・・・・めっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
 「醤油ダレの世界!思わず・・・魚介の欠片をさがしてみたけど・・・察知できず」

1)甘口醤油ダレという世界感が未体験でんな!
  一口めから「!」と脳裏にビットが立ちます。これは未体験だとまるで脳が一気に活性化するようです(うそです)。何に対してかというと、「甘み」です。いわゆる、出汁の成分からでる(たとえば魚介・節・豚・鶏など・・)ものとは、ちょっと角度が違った甘み・・・・。恐れず言うと調味料系、糖の甘さですな・・・・。それもそのはず、もともとは「チャーシューの煮汁ダレ」から生成するのが、竹岡スープですから、改めて考えてみるとそれで正しいわけです。しかし、正直もうして・・・この色合いのスープだと、青島食堂風に生姜をピシーっと効かせるとか、はたまた一般的にニンニクをしのばせるなどしたくなる・・・・。昼から会議なので、じっと我慢の子なのでありました。

2)他の味わいを探す・・・探す・・・探す!その先にあるのは?
  それにしても、先入観というのは中々乗越えられませんな・・・。一旦、「この味は、チャーシューダレ」と刷り込まれれば、それ以外には考えられなくなってしまう・・・。味はいたってシンプルゆえに、そのシンプルの奥というか裏というものを除きたくなるのが心情です。サラサラしたスープをじっくり味わうと・・・・・、あえて言えば「玉ねぎ」の甘さと苦さですかな・・・・。これにしても、粗いざく切り微塵ですから、歯ごたえが感じられるという代物。スープの輪郭にこの玉ねぎが、なお甘みを添えるという仕組みかと思います。

3)非ラード系の豚コクがジンワリ・・・・
  魚介がない(極度に薄い)ため、その分、豚肉の出汁がよく出ていると思います。豚骨ではなく、肉をゆっくり煮出した油分ともうしましょうか。油の玉が表面に浮いているのが非常に細かく浮いているのが視認できます。まさに、豚肉さっぱりスープ+醤油という感覚でんな。それにしても・・・・醤油の酸味すら感じず、チャーシューダレのコクが一色のスープ感です。

 ※味のまとめ:甘口醤油ダレ(カエシ風味>味醂>調味料)>豚肉コク>醤油芳ばしさ>玉ねぎ甘み


【乾麺をオマージュしたような・・・・生麺】

 それがですね・・・・期待を大きくうらぎりまして、この日は「乾燥麺でなく生麺」だったのですわ。麺をテボに投入する前に麺を拝見すると、それは手もみできるほどに生だったわけで・・・・(泣) そんなこんなで、麺をすすりあげます・・・・その感想は・・・

 「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
 「生麺を食べて・・・・・乾麺に思いを馳せるという妙な体験!」

1)半生でなく・・・ちゃんと生だからまた悔しい(笑)
  生麺に文句言うとはアタクシも珍しいオッサンなのかもしれません。これは当初の目的外れだから仕方なしとしなしゃーないでしょうね・・・。細めんの手もみ風縮れが強い麺は、普通に生として旨そうに見えるから、逆にまた悔しい・・・・せめて半生にしてくれ・・・(笑)。中華麺よりかん水度合いが低めがうかがえるような風貌でした。


2)モサモサっと一気にリフトされる絡み合いが妙に乾麺風だ!
  しかしながら、麺をリフトするときに、表面のざらつきというか、縮れの強さによる絡みというか、ボコッと玉になって上がってきますわな。こういう所作がまた乾燥麺みたいな感じもします。なので、二三本たぐって「ちゅるちゅるちゅる〜」というよりは、「ズボッ!ズボズボズボズボーーーー!」と麺の塊ごと吸い上げるような動作になります。

3)多加水系のニュアンスを覚える・・・
  粉っぽさを感じるとかでなく、基本的には、熱ダレしにくそうな作りこみを感じます。潰し込みややや抑え気味ながら、絡まない部分をつまんで食すると、表面のつるつる度合いも感じられ、細いながらおエッジがたった切り口も見て取れます。これは、薄味の塩ラーメンであっても相性はそこそこ良さそうに感じられますが・・・。風味麺というより、感覚を楽しむ麺ですね。

 ※麺のまとめ:多加水系の細めな縮れ麺。やや絡みつくが、まとめて「クシクシ」と食むようにすると面白い感覚が味わえる麺。



【具はチャーシューがすべてな印象ですな】

 スープの種に使うほどですから、チャーシューは旨くないわけないのです。しかしそれだけしか印象に残らなかったのも、また確かかと・・・。

 1)チャーシュー
  たまたまなのか、肩ロース部分とバラ部分の二種類があった。肩ロース部分は、程よくスープを吸いこんでいるものの、味わいとしては意外に普通の濃さであって、たしかにスープの味わいの元だと感じさせる一体感がありました。歯ごたえもしっかりあって、これは普通の肉好きとしても楽しめます。またバラ部分は、脂身部分がほどよくトロ気味でして、ジンワリと旨味の塊のごとくぺロリといただくことができました。

 2)メンマ
  他に目立つ具がないためか、メンマはやたら目につきました。歯ごたえ重視な「シャクリ!」と前歯で気持ちよく裂けるタイプ。薄味ですし、これといって癖もない味わいです。

 3)玉ねぎみじん切り
  スープにも貢献していてるこの具は、粗めに刻んでいるのがポイントで、麺に絡んでリフトされては、歯ごたえと甘みを出してくれます。個人的にもう少し細かくてもいいかもと思うけど・・・・・八王子ラーメンクラスに・・・・。でもそれでは個性が埋没するというものでしょう。

 4)カイワレ菜&海苔
  完全に飾りですな。でも、ないと非常に寂しい。そこにいるだけでいい!という存在感こそが味わい・・・・といった儚さです。

 ※具のまとめ:チャーシュー命。それだけに、インパクトは価格以上



 総じまして、大いなる肩すかしをくらうも・・・・場所柄良心的なワンコインラーメン!と言えましょう。ただ、ハマる人はハマる!そうでない方もいそう!少し評価が割れそうな感覚です。 アタクシ的には、この界隈の低価格なら・・・・マルゴと日吉が思い浮かび・・・・・非常に悩ませますな・・・・。とにかくこれも立派な郷土ラーメンですから、一回は食っとけ的な一杯ということですな。なので詠います。



  新橋で
  乾いた心を
  潤わす


  乾燥麺まで
  生とこそ思う   (生や、ちゅーねん!) 

お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。


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