ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン809】 麺処 あずき (東京・八王子) チャーシュー麺

【八王子SOGOが無くなるのは寂しい・・・】

 売りつくしセールやっとりますが、こういうセールはどこか寂しいね・・・。寒い午前中の八王子に降り立ち、なんとなく大阪・心斎橋そごうが閉店した日を思い出しました。関西人にとっては、そごうの包装紙に包まれた贈り物は、どこかハイカラなエエもんに見えたもんです。時代の移り変わりを感じ、やけに北風が冷たく感じられます・・・。

 さて、なぜ八王子に来たかというと、とある八王子ラブな先輩レビュアーの影響と申しておきましょう。ジャンク系や創作系が華やかで、それらがラーメン界の活力を牽引している中、質実なラーメンにのみ目を向ける方がおられます。アタクシの家族のしがらみが解けた日曜日の正午前! 女性店主が細腕繁盛記(古すぎてしかもマイナー)よろしく「八王子ラーメン」を提供するお店の前に立っているのです。風が強く、旗が倒れていたので立てかけ直して、すごすごと入店。狙いは「チャーシュー麺」700円也! デフォルトで550円というから・・この時点ですでに泣けて来ます。



【じんわりと来る甘さとはこのこと!醤油好きなら食していただきたい!】

 大体の味の予想はつきまんな・・・。八王子界隈ならではの醤油の淡麗系なスタイルともうせましょうか・・。そいうい受け入れる準備ができていても、このスープをすするときには、「じんわり」としか思いつかなかったというのが、個人的な感想です。「あずき」が工夫されていると情報はあっても、あずき味など知るはずも無く、ただ・・・・

 「これほどまでに、味が丸いのか・・・・」

 ・・・としか思いつかんっすね〜。あずきの影響など、アタクシレベルでは分からんすがーーー。と、いうことで、いつもの如く、最初のスープをすすったときの印象を改めて申し上げますと・・・・

 「旨いがな!(*゚0゚)ハッ・・・・めっさ旨いがなめっさ旨いがなめっさ旨いがなぁぁぁぁ・・・・ 」
 「控えてこそ美し!黙してこそ凄し!巧言令色を排他して凛々しさを覚える・・・・・」

 ・・・てな感じ。この一品は、「カエシの風合いがピッチリとしてる!」とか「魚介がふんわりと前面に」とか、装飾や形容があてはまらない「普通の凄さ」を感じるのですわ・・・。

 まず最初は、表面の薄ーい表面の(何だろ)軽やかな油膜・・・カメリアラードみたいじゃなく・・・軽いコクを感じます。その次には節系と醤油系の旨味が既に一体となった丸い旨味が「じと〜っ」と広がる気分です。

 その次に、トッピングの甘みを受けます。例えば玉ねぎ微塵の旨味がにじみ出るのですが、苦みよりは完璧に甘み・・・フレッシュな甘みを引き込みます。そして、岩のりが風味を加味してきて、あっという間に味が一体化してしまいます。そしてバラ肉ロールチャーシューの脂身の濃くが溶けているかのごとく、動物系の脂をうすく感じます。これらがすべて薄いがために、すぐに味わいが一体化して、総合的に「じんわりとした旨味」としか表現できなくなるわけです・・・・。

 その他に特徴的なのは、醤油カエシの後味の酸味があまりしなかったということくらいでしょうか・・。節系とはまた違った後味の丸さに甘みを結びつけるという感覚です。見た目以上にきめ細かい丸みを感じる醤油系スープ!でんな・・・。 

 ※味のグラデーション:鶏清湯系コク>醤油風味>節系旨味>トッピング(玉ねぎ・海苔他)影響>全体的な引き立て役としての「あずき」なのか???



【予想通りの細麺!王道ですが、この際スレンダーな麺と表現させていただきたい!】

 まぁいわゆる細麺なのですが、崇高系な昔ながらの中華そば麺と見えなくも無い。中太なそばの良いところをそのまま、マイクロサイズにしたような質感も漂いまっせ!

 「あーーー!やっぱりこういうのも好き!(*′ω`)b゛大OK!!」
 ※王道系の中加水!基本的にストレート麺で、やや手もみ風の捩れが旨さをかき立てますやん!
 ※スパスパ・・・というより、クチクチと前歯で千切れる感覚。奥歯でもあまり差が無く同様。
 ※当然すべりも文句なし。潰し込みも適度で重く無いため、大盛りでもするすると食える感覚。

 一方、つけ麺も期待したい出来映えではありますな・・・。全体的には「しなやかさ」が印象的なので、冷水で引き締まった麺と、定番のようで独特なスープが、どのようにつけダレに変化するのかを考えると楽しいです!



【チャーシューの旨さ、柔らかさがナイス!薄味さがまたいいね!】

 おそらく、スープの出汁にも活用したように、じんわりと茹で立たないように、時間をかけた感じが・・・・また柔らかかく感じます。脂身のとろとろ加減とその周囲が、煮豚系かと思わせるチャーシューニュアンスです。切り置きでない丁寧さも調理中感じられますしね・・・・。これでトータル700円ですから、ミート・コスト・パフォーマンスとしては凄いと思います。歯ごたえ的には噛み締めるというより、クチのなかで「ほぐれ」「溶けて行く」ような感覚がナイス!と思えます。

 メンマも薄味でコリコリと旨かったけど、個人的には、岩のりのふんわり感と、フレッシュ玉ねぎ微塵の甘みがいいなと思いますね!このあたりは、上述したので省きますが、もはや具トッピングなのか、出汁の構成物なのかも判断つかない状態ですな!

 ※具のおさらい:チャーシュー(4枚)、岩のり、フレッシュ玉ねぎみじん、メンマ少々




 総じまして、女性店主が紡ぎ出すその一杯は「オヤジ泣かせ」な味わいやったという訳でありますな・・・・。参りました。定番中の定番ながら、そのスタイルを崩すことなく、「あずき」という創造性も加味していて、なかなか上手いことやらはりましたなと・・・・感心すらします。 それに爽やかさと丁寧さが店主と店両方にも感じられますしね・・・・・。これは、また再訪問は確実です。大型百貨店の撤退など地域的に暗いニュースがあるなか、か弱き女性の奮闘ぶりが元気をあたえてくれる!さて、あしたからまた頑張るか!と・・・・とある一人のオヤジを勇気づけていただきました・・・・・。なので詠います!

 あらたまの
 城下町にて
 質実な


 乙女の細腕
 オヤジで繁盛 

お粗末!ということで合掌!今日も本当にごちそうさまでした。



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