【今週のラーメン７８５】らーめん豚喜（東京・亀有）汁なし・ニンニク

【豚が喜ぶどころか・・・・麺友が喜んどるのです】

　豚喜フリークとしてアタクシの麺友（通称：関東らー友）を推挙したいのであります。最近、東京に出て来たアタクシにしきりとJインスパイア系に誘う奴なのですが、とうとう誘いをかわしきれなくなって一緒に訪問する正午過ぎなのであります。そんな気分で亀有に降り立ちます。それにしても、関東って平野なんですね。常磐線の亀有駅を上野方向に眺めると、線路の先は空しかないのですから・・・・・・。

　そもそも一番先に「豚喜に行こう！」と誘ったのはアタクシの方なのであります。ちょっぴり青かったランキング潰しをしていたころの話でして、そのころの奴は「松二郎（ラーメン二郎松戸駅前店）」にハマってて、そこばかり行こうと誘うので矛先を変えたいのもあり、こっちから誘った次第。なのに、今となっては奴の方が「オレ店」なのです（笑）。しかし、確かに旨かった記憶は鮮烈！嫁ハンの顔もよぎりましたが、思いっきりニンニク効かせで、今回は「汁なし」を食させていただきました！二日酔い気分の豚喜突撃です（泣）。※嫁さんは大のニンニク嫌いです・・・。

【ジャンクも突き抜けるとキレイ！なぜだか・・・ガガ様崇拝と結びつけるアタクシ】

　久しぶりのJインスパイアですからね〜。無理は禁物とさせていただきました。エベレストのような所業をアタクシに求めないでください。ジャンクな味わいの崇高さに浸りたいだけの・・・・・マイナーな一派ですから（笑）。あくまで、デフォルトにこだわりたい次第です。で、そんな気分でこの麺顔を拝謁いたしましたわ・・・・。

　しかし、いかにもジャンキーな麺顔でんな！ブラックペッパーのまだら模様に美しさすら覚えるアタクシの美意識は変か？この麺顔を美しいと感じて・・・・、なんとなくレディー・ガガに結びつけてしまった・・・。なぜって・・・とにかく、この系統は自己中心と言われようが、信じたものを突き進むところに「美しさ」すら感じるのですから・・・。また言い方を変えれば、個性豊かな野菜達が集まって、全体として統一感ある一品として成立する「サラダボール」のような落ち着き感。すでに成立している存在感が、目の前にあるのです。

【汁なし系の汁をあえて確認する行為は、パパラッチでっせ！】

　まぁ、レビュー行為自体がそうなのかもしれませんが（実は意味深いね・・・・）、汁なし系で敢えて丼の底に溜まったタレを確認いたしました。すると案外透明系な醤油ブラウンなんやね。舐めて見ると・・・そう辛味とか濃さがなかったのが意外でした。ちょっと濃いめの醤油豚骨なクリアー系。カエシの輪郭と、アミノ酸の存在が確認できます。この後、一気に掻き回してしまいますが、卵黄の黄色と、とろけるチーズの存在により、一気に濃厚なトロミある黄土色した濃厚タレに変化いたします。もしも、脂多めだったらこれにもっとコクが加わることでしょうが、しかし、このタレが「汁なし系・油そば」の命とも思えます！　最近、松戸の油そばの名店に足が遠のいておりますが、基本のタレが「種」となり、トッピングやいろいろな具材と合わさり昇華して行く醍醐味が「汁なし系の神髄」と確信いたします・・・。

　※味のグラデーション
　　混ぜる前：豚骨系脂＞カエシの香ばしさ＞溶けたニンニク感覚＞アミノ酸的旨味汁＞その他
　　混ぜた後：（加えて）フレッシュニンニクパンチ＞卵黄のまったり感＞ブラックペッパーの塩気パンチ＞チーズの塩味＆微かな発酵酸味＞フライドガーリックの香ばしさ＞その他

【麺を掻き回し、天地返しして、ガッツリといただく！】

　そんなことをして更に麺を眺める・・・「旨そう！」　平打ち系の中でも、オーバルな切り口なので、全体的に柔らかそうな見栄えがナイスです。もう我慢できずにハグハグっといっちゃいます！するとその印象は・・・・

　
　「旨いがな！(*ﾟ0ﾟ)ﾊｯ！旨いがな！旨いがな！旨いがなぁ〜・・・！」
　「ジャンキーと思ってたら、イタリア料理屋の生パスタにも負けないソース感すら覚えるタレがナイス！」

　いやはや・・・チーズがエエ感じで熱でとけて、タレと同化しているところがナイスです。チーズが一部溶けて麺にへばりついているところもナイスなのです。卵黄が崩れてまたタレを一段とまったり系な雰囲気に高めます。様々な具材のエキスがもはや乱交状態でして・・・・因数分解すら無様な感覚に襲われるのです。まさに、この感覚が、「Jインスパイア食ってる！」という満足感を覚える瞬間ですわな。旨さに落ちる感覚に自らの頬をブツような気分で麺を味わいます。するとその感覚は・・・

　「あーーー、こういうのも好き！(*′ω`)b゛ок!!」
　※とにかく、滑るのがええ感じ！Jインスパイア系ならではのワシワシ感がゆるいのがええ！
　※多少もっちりとしとるところがまた良くて、タレとの絡みもまた好印象。
　※茹で上げが微妙ーーーーーーに柔い方が、この汁なしにはマッチするかも！

　いや実に気分ええですよ！二日酔いなヘタレ胃袋が、急に男前になったような気分です（笑）。このあともちろん、完食させていただきましたよ！

【豚肉の魔術師は大げさか？】

　「豚喜」という名称ですから、豚肉が旨くなければいけないのです！まさに期待通りの豚肉でして、醍醐味すら覚える一品です！柔らかいのは当たり前でして、ほぐしを入れることができるほど！さらに驚くことに、噛んだ断面を見て見ると・・・ほんのりと、赤色に偏った茶色部分が中心に見て取れます。旨し！と心で叫びます。

　それと、ほぐし豚がまた何とも言えまへんな・・・。麺とタレに絡まって、いつも何時でも食していれば豚君がそばにいるという感じです。それとフライドガーリックがまた相対的な歯ごたえです。ややタレを吸って周囲がフニャっとしたところがナイス！な歯ごたえ。若干の「脂」は・・・・・まるでエンジンオイルの如く存在感でして、いつもは気にしないものの、ないと一切作動しない・・・というか、成立しないという・・・・すべての味を組み合わせ実力を作動させる潤滑油という役割でしょうな！

　尚、今回は「ヤサイマシ」は遠慮しましたが、デフォルトでは普通のモヤシラーメン程度のボリューム感です。もやしは、やはり、もう少しあっても良かったなというのが正直なところ・・。もやしの山を始末している・・・という感覚が乏しかったのですが、しかし考えて見ると二日酔いの胃袋であったし、また通常の一般的な油そばを考えると、十分するぎるボリュームですね。このボリューム感で７００円台をですから、文句いうと罰があたりそうです。

　※具のおさらい：豚肉の塊、ほぐし豚、卵黄、刻みニンニク、もやし、フライドガーリック、チーズ、そして・・・ブラックペッパーと脂

　総じまして、２０１２年の初Jインスパイアは、亀有詣で幕が開いたという話でした。それにしても、分量も適度だったため余裕があったのか、これほど旨い！と思えて堪能したのも久しぶりですな・・・。エエもん食ったという感動を覚えながら、奴（関東らー友）と別れて帰途につきました。ホームで待つ間、コンビニで買った明治の「おいしい牛乳」パックをちゅーちゅーさせながらね・・・。

　さて帰りの常磐線・・・・、隣のつり革もったサラリーマンが不自然に場所を移動しアタクシから離れた・・・・。JR降りてからの関東バスで、途中から乗り合わせたおじさんが、「なにかこのバス臭くないか！」声を発する・・・・。帰宅して、外出中の家族を待ちながら、今でごろ寝してテレビを見る・・・・・・。そして、ようやく帰って来た嫁はんと子供が、玄関先で叫ぶ！「キャーキャー！何これ！！家中臭い！！！」アタクシは、唐突に、しばらく家の外に放り出され、寒空の中、大きな牛乳パックとマスクを買いにスーパーへ出かけ、その夜は、お風呂以外、マスクを外すことを許されることはなかったのでありました・・・。

　「ジロリアンの諸兄に伺いたい！ここぞ！というニンニク対策ってどうされてますか？」
　・・・「goo」か「OKwave」に問い合わせたろかしらん・・・・・・。ということで詠います！

　　年明けて
　　豚に喜ぶ
　　アタクシは

　　家族に嫌われ
　　寒空思う

　お粗末！ということで合掌！今日も本当にごちそうさまでした。