ラーメン食べて詠います

ご訪問いただきありがとうございます。仕事の合間や、休日余暇を利用してラーメン探訪をつづけております。ラーメン食べて感じる、小さな喜びやストレス解放を、最後に詠って締めくくりますー。

【今週のラーメン584】 宗家一条流がんこラーメン十八代目 (大阪・なんば) アサリとトマトの冷辛麺

【塩ラーメンを食べに来たつもりが無国籍系になった感じだね】

 兎に角、暑さがぶり返した感じですね。相変わらず体調優れず夏風邪はしつこい・・・。食傷気味なまま、「久しぶりにパンチの効いた塩ラーでも」と思いこちらに訪問です。もう今回はオーソドックスな海老の塩で行こうと、券売機にたつ前までそう思ってた・・。しかし、妙に夏限定で、評判高いと記憶している冷やし系に興味を惹かれる・・・。そういえば体調も良くないのでねと、急遽、こちら「アサリとトマトの冷辛麺」に変更させていただきました。しかし、こういう大胆なメニュー展開って、他に豊中五大力くらいしか、思いつかんな・・・。変わり系メニューも久しぶりなので、ワクワクしてきます。





【いろいろお作法あるようです】

 食券渡して、お兄さんに「一応説明書きを貼りますね」と言われ、大きな紙をホシザキ業務用冷蔵庫の前に貼り出される・・・・そしてそれを読む。大体こんなことが書いてあった・・・。
 1)アサリは事前に殻から外したほうが便利
 2)透明スープはアサリの出汁だから、先に味わうほうがいい
 3)後半に生クリームをいれたほうがいい
 4)黒コショウ以外つかわないほうがいい
 
 ということで読んでいる途中から、純喫茶にでてくるようなミルクピッチャーに入れられた生クリームがお先に配膳。上記3)の説明を直接口頭で聞くことになりました。



【むうううぅぅぅ・・・イタリアンな麺顔】

 まずトマトの色合いとベーコンに・・・・冷製パスタを感じますね。さて、お言いつけ通りにやるかと思えば、アサリ剥いてあるやん!ほな、次の作業・・・・お出汁をすするかと透明部分をレンゲで掬って味わう・・・・。すると・・・・、「アサリの出汁と、塩加減と、キリリと冷えた温度が・・・ビシーーーーーッ!と決まってますやん!」と心で叫ぶ旨さでしょ!キレキレのアサリ塩スープですやん。もうこれしか言いようがないわ・・・。

 しかしレンゲで掬っているうちに、辛いスープ(ラー油系?)とだんだん交じり合ってきますので、より辛さのエッジが強調されていく時間差攻撃に合います。これはこれでええ!見た目イタリアンなんですが、この時点では冷麺のニュアンスが勝ちます。そして、更に食べ進めると、トマト味が交じり合ってきます。

 この時点でだんだんとイタリアンなニュアンスがでてきますね。やはりトマトはスゲー個性だ。イタリアントマトの酸味と甘みが強いので、よりそう思わせます。また、トマトとアサリの出汁が交じり合うと全く喧嘩しないのが、とても不思議。アミノ酸が同じ系統なのかと思わせる・・・統一感でっせ。そして、辛味(ラー油)もトマトに合います。これは想像できたけどな・・。ともあれ、後半何食ってるかわからなくなるのが、痛快といえば痛快です。





【麺がラーメンの全体個性を引き寄せるのだ】

 多加水系の細麺でやや角、ややうねりな麺。黄色がかっているので、パスタのカッペリーニ(だったっけ?)に見えなくもないですな・・。しかし、口に含むとその弾力は、まさにラーメン! ぱっつりした弾力歯ごたえ、そして、噛み切り間際のややゴム感あるような引きが、ラーメンの品質を感じさせますね。



【ベーコンという思い切りもいいね】

 これはベーコンで正解だったのでしょうね。妙にラーメン用のチャーシューを置かれても、トマトとは違和感あるかもなーと思うし・・・このトマト感ならね。なのでこれは一層不思議な一杯という演出が成功しているのでしょうね。




 総じまして、変わりメニューとして秀逸なれど、本音としては、「あのビシーーッ!と決まったアサリ出汁」のみで、冷麺を仕上げるとどうなんだろうとそちらのほうに興味がそそられる・・・。されど、冷製とは良く言ったもので、スープ、とまと、麺ともに温度がキリリと冷たく統一感あって、この点も全体的に好印象でありました。毎年、夏には出てくる恒例行事のような一品ですが、ナニワの麺好きなら、一度は食してみなはれ・・・。ということで、合掌!今日も本当にごちそうさまでした。

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