【字が違う・・・脂：○、油：×】
普通は「油」でしょうに、汁なし系と言えば・・・。そんな妙なこだわりが伺える、割と最近ＯＰＥＮの天啓さんです。実は、前回の「濃厚魚介塩」が実にいい印象でして、あの腕前と、この妙な字のこだわりは、きっと何かやらかしてくれるに違いないと思うのです。確か前回確認のところ、限定メニューでもあることだし、コイツは、一気に大盛りで腹いっぱいになって今日の最後は死んでやる・・・との意気込みで再訪問ですよ。訪問時は、丁度７時ぴったり。バイトのお姉ちゃんもこのタイミングでセットアップ開始で、「おはようございます！今日も一日よろしくお願いいたします！」との大きな爽やかな気合交じりの声が響く・・・。おっちゃん、そういう体育会系大好きよ！
【うおおおお・・・、そう来たか！焼きうどん風じゃな・・】
見栄えからして意表を付きます。この平皿盛りは意外。そして極太麺が、うどんに見えてしまうのは、もやしとキャベツと鰹節のトッピング見栄えからの連想か・・・。よくかき混ぜると、いよいよもって、焼きうどん風に見えてしまう・・。
それでもって味わいますが、「甘めの醤油ダレ」系でしてこれも意外！それも濃くなく、食べなれていない女性でも、すごく美味しい！と受け取れるはずです。ここが、この一品の評価の分かれ目で、好きとそうでもないが、割とはっきりする一品では、ないでしょうか？
で、アタクシはというと、正直言って体調的には辛いものを求めていた・・・。でもご安心くださいというか、薬味がちゃんと店員さんの説明つきでそれ専用で準備されます。まず、自家製ラー油。辛くしたいという場合は、お好みでかけてくださいとのこと。いわゆる食べるラー油に近いので、辛さもマイルド。１さじ半程度かけてコンパクトな辛さを追求しました。また、生ニンニクのみじんもポットで供されます。これを入れて、少々パンチをきかせても面白いです。そこまでやって、自分なりの味にチューニングできたかな・・・・。また、後半に、たまねぎみじんのフルーツ酢漬けってのもありますんで、これも爽やかな酸味と甘さが楽しめます。
【麺は、大阪らしくないけど、これ好きと言えるな】
モチモチ、つるつるというより、「くっしり、ちょいざら」な麺。中からやや低くらいの加水かな。外固とまではいかなくとも、外側と中心部が均一に噛むと潰れて千切れる・・・。辛さを投入する前の、少し湯気がでた加減でもブリっとした反発。小麦のフレーバー感はあまり感じずでしたが、悪くないです。しかし、見栄えは、ますますもって、固めのうどん状態ですな。
【意外にあっさり脂そば】
トッピングの脂はそれほどしつこくない。チャーシューは半燻製状態で旨し。結構メンマも奮発していて、値ごろ感はありありだね。キャベツともやしがまた、サッパリさせつつ、甘みも感じる・・・。これは、見栄えはともかく女性でもペロリと食べられる一品なので、デートで話のネタにでも食してみてはいかがだろうか（おっさん余計なお世話や・・・）。
総じまして、全体的にマイルドながら、挑戦的な試みである脂そばです。ただ、今日に限っては、関東でよく食べるスタイルの油そばを食べたいモードだったのが玉に瑕。自分勝手でごめんなさい。しかし、品質は感じる一杯ですので、「俺これ好き！」というかたは必ず居ると確信できます・・・。ということで、合掌！今日も本当にごちそうさまでした。この一杯に刺激されて、次回関東に出張機会あれば、久しぶりに「兎に角の油そば」を食おう！という気になりました・・・。
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